オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

『夢を創り、夢を叶える。』渡邉美樹さん講演会 in 広島

2011-09-30 | 講演会

この日の日記に書いた講演会に行きました。
超特大の感動でした。
人生変わる日だったなと実感。少しだけレポします(自分のメモ代わりも兼ねて)。

この講演は日創研経営研究会の主催の特別講演会。
会場のフェニックスホールは満席。
この講演会にいかに期待している人が多いかがわかりました。
いろんな年齢層、若い人から年配の人も女性も男性もいました。

講演は渡邉さんのこれまでの生き方を振り返って、どうやって自分が夢を叶えてきたのかをお話しされました。

夢を叶えるために大事なことは5つ。

1.どうしてもやりたいと心の底から思うことを夢にすること。
2.夢に日付を付けること。
   ①とにかく1歩を踏み出す
   ②死ぬほど勉強する
   ③毎日計画を書き換える
3.毎日イメージすること。
4.何があっても決してあきらめないこと。
5.運が味方してくれるような生き方をすること。

22才の時に「24才の4月に社長になる」と決めて、半年間の経理の勉強の後、1年間で資本金300万円貯めるため(月に25万の貯金)、佐川急便に務めて毎日20時間~22時間の激務をこなされたという実際の話。赤信号の度に寝たと言う話とか、荷物を配達中に過労で倒れて点滴を受けて翌日仕事に行った話とか、辞表を胸ポケットに入れて「今日でやめよう」と思い続けながらも1年間仕事をしたとか、ホントにすごいとしか言いようがありません。
詳しくはこちらにもまとめられています。

印象的だったのは、ワタミグループの飲食の仕事も介護も有機農業もカンボジアやネパールに学校を作ることも、全て「させていただいている」と徹底して話されること。
そこには全ての人に対してのリスペクトがありました。

渡邉さんは今年の都知事選に立候補されましたが、その理由がまた、日本で暮らす一番弱い人のことを思ってのことだったということがわかり、それもまた感動。
17日間の選挙活動の後、惜しくも落選が決まった3日後には、被災地に向かうトラックに乗っておられました。
被災地の復興支援活動の様子もDVDで紹介されました。
特にあの、町ごと津波に飲み込まれてしまった陸前高田市の復興参与の任に着かれてからの渡邉さんの一連の活動の様子が紹介されたDVDを観た後は、会場は感動の涙につつまれました。

ワタミグループが目指すのは、
「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループ」
「100年続く企業」
そこにあるのは徹底した奉仕の精神。
渡邉さんの言葉を借りれば、”お世話させていただいている”お年寄りのため、”お預かりしている”カンボジアの子供たちのため、ワタミをつぶしてはいけない、という理由です。
最後に深々と頭を下げて長いお辞儀をされましたが、その姿からは「感謝」しか感じられませんでしたね。

純粋な夢を持って会社を起こしたり政治家になったりしたのに、だんだんとお金や利権の欲にまみれてドス黒くなっていく大人が多い中、渡邉さんのように一番弱い人の立場に立って自ら働く企業の社長(会長)がこの日本にいてくれて良かったと本当に思いました。

日本も捨てたもんじゃない!!

渡邉さんを陸前高田市の復興参与に迎えた戸羽太市長(46歳)は、この津波で奥さんと子供さんを亡くされたのだそうです。そんな境遇でも町の復興のために、人々の普通の暮らしを取り戻すために、真剣に復興プランを練って、渡邉さんに助けを乞われたのだそうです。

人生を真剣に生きている人がいる。
その誠実さや真剣さに突き動かされて人は集う。
私もまた自分の人生を真剣に頑張ろうと改めて思えました。

渡邉さんの真剣な生き方と考え方に触れたい人は、渡邉美樹.net を見てみて下さいね。


レモンさん講演会

2011-03-05 | 講演会

今日はDJや司会として活躍中のレモンさんこと山本シュウさんの講演会に行きました。
恥ずかしながら今日までレモンさんを全く知りませんでしたが、今日の講演を聴いてすっかりファンになりました。

レモンさんは、
「1964年4月24日 大阪府門真市出。筋金入りのフリースタイルな生き方は、子どもの頃から近所のオッチャン、オバチャン、ヤッチャンのお節介で育てられたおかげ。
もちろん、オヤジ、お袋には、人とのつながりの大切さ、「生きてるだけで、笑ってるだけで幸せや!」っていうことを教わった。
FM OSAKA、TBSラジオ、NHK教育テレビ、ニコニコ動画など各局の番組で活躍中。
イベントにも司会などで登場。独自にトークライヴも定期的に行い、笑いと感動を与え続けている。」(公式HPより)

レモンさんは、レモンのかぶり物をしてPTAなどで講演されているそうです。
今日もお約束のレモンのかぶり物で登場(笑)。
独特の勢いのあるシャベリでまずは会場の笑いを取って講演の本題へ。

今の時代が一体どんな時代なのか。

いじめ、引きこもり、自殺、DV・・。
実に日本で起きている殺人の半数は家庭の中で行われている。
そんな国は世界中で日本しかない。
一体日本の家庭はどうなってるのか?

いま本当にじっくり向き合って考えなくてはならない。
親と子のコミュニケーションが崩壊した家庭。
何故そんなことになってしまったのか?を。

その原因の1つは、親世代に「『昭和のチップ』が入っているから」。
昭和のチップとは以下の通り。

(1)すぐに感情的になるチップ。
(2)人の話を聞けないチップ
(3)絶対自分が正しいチップ
(4)極端なチップ
(5)自分の矛盾に気付かないチップ
(6)すぐ戦うチップ
(7)相対評価のチップ(人と比べる)
(8)すぐ悪者を作るチップ
(9)男尊女卑のチップ
(10)すぐあきらめるチップ

戦後世代の親に育てられた昭和世代の今まさに親となっている人は間違いなくこのチップが入っているそう。
確かにね(苦笑)。
このチップが平成世代の子供に言わせたら「意味わからん」なのだそう。
昭和のチップはいろんなコミュニケーションの局面で発動してしまうから、自分がこのチップを意識して抜き取らない限りコミュニケーションは断絶してしまう。

そう言えば私たちが子供の頃は、先生は絶対。親も絶対。体罰は当たり前。先輩の言うことには絶対逆らえない・・。
考えてみればおかしな時代だった。実は軍隊教育の名残りだったんだそう。

私も中学の頃、担任の先生に質問したことがあった。
「私たち女子は、結局大人になったら結婚して家庭に入ります。そんな私たちが何故因数分解を覚えなくてはいけないんですか?これは何の役に立つんですか?」

考えてみればチョー生意気な14才だった。
その時に先生が納得いく答えをしてくれたかどうかはあまり覚えていない。
思えば親たちも先生たちも一生懸命だった。
その努力が日本をボロボロの敗戦国から経済大国にしたのだから。

でもあの頃私たちが人生の免罪符のように目指した(目指さされた)学歴は、今はもう何の役にも立たない。今の子供たちはそれを知っている。だけど親世代は自分たちの見た幻想を子供におしつけようとしている。

「学歴さえあれば」

本当に学歴が幸せをくれるんならそれでいい。
でもみんな実はそうじゃないことにとっくに気がついている。

お金も、出世も、学歴も、権力を握ることも、勲章もそれだけでは幸せをくれない。
幸せは「心が喜ぶこと」。
幸せは形あるものではなくて形のないものなんだ。

「幸せって何なん?」平成の子供たちは訊いてくる。
私たちはなんて答えよう?
正直に言えるだろうか?

「私たちもその答えを教わってこなかったんだよね。だから一緒に考えよう。たくさん世界を見て、世界の真実を知って、何が本当の幸せか考えよう。」って。

だけどほんとうは私たちは気付いている。
誰かの命でも自分の命でも、それを大切に思い大切に扱えた時、その時に沸き起こってくる、心に感じるあたたかい気持ち、それが「幸せ」なんだって。
そして「幸せ」は言い方を変えれば「愛」なんだって。

「We are シンセキ!!」
レモンさんのメッセージはいたってシンプル。
全ての命を大切にする。それだけ。

愛は愛を引き寄せる。憎しみは憎しみを引き寄せる。
そして愛情の育て方、憎悪の扱い方。それはどちらも大切。

かの五日市剛さんはイスラエルのおばあさんからツキを呼ぶ魔法の言葉をもらった。
イヤなことが起こった時(憎悪の気持ちが沸いた時)には「ありがとう」と。
嬉しいことが起こった時(愛情が沸いた時)には「感謝します」と唱えなさいと。

この場合の「感謝します」はそれほど難しくない。
でもこの「ありがとう」はなかなか言えない。
でも言ってみたらあら不思議、憎悪の感情は跡形もなく消える・・。

私たちの周りには憎むべき人は実は1人もいない。
みんなシンセキなんだから。

昭和生まれの私たちは昭和のチップを抜くのは少しムズカシイかもしれない。
でもこれからをいい時代にするために、レモンさんのメッセージは大きなヒントをくれたかも。
まずは「すぐあきらめるチップ」を抜いて、この時代とがっぷり向き合ってこうと思います。