オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

サン=テグジュベリ『星の王子さま』

2014-04-19 | おすすめ本
星の王子さま
浅岡 夢二
ゴマブックス株式会社

 

先日、何かのイベントで待ち時間がすご~~くあって暇だったのでKindleで何か買ってみようと買ったのがこの本。
「大切なものは目では見えないんだよ。ハートで見なくちゃ。」で有名なお話。
確か昔に買った気がするので何度も読んだ気がするんですが、改めて読んでまた感動。


王子さまと最後の別れのシーンなんか泣けて泣けて・・・。
こんなに悲しいお話だったっけ。


たくさんの「王様」や「地理学者」、「ビジネスマン」や「酔っぱらい」、そして「うぬぼれや」や「点灯夫」や「転轍手」のいるこの「地球」で、ハートでものを見て生きていくのは難しいかもしれない。
この王子さまのメッセージのように、私たちは今、探している「大切なもの」は何か思い出さなくちゃいけない時なのかもしれないですね。


操縦士でもあり作家でもあった作者サン=テグジュベリは、第二次世界大戦中にフランスからアメリカに亡命し、43才の時にこの「星の王子さま」を出版し、44才の時に大戦中の偵察飛行で地中海上空で撃墜されて亡くなっています。
もしかしたら星に帰ったのかもしれないですね。

 


      −26−

───ああ、来たんだね。
そして、ぼくと手をつなぎました。
でも、まだ何かを心配してるようでした。
───来ない方がよかったのに。きっと、つらい思いをするよ。ボクは死んだみたいになるからね。でも、本当は死んでいないんだ・・・。
ぼくは、何も言いませんでした。
───わかるでしょ。ボクの星は遠すぎるんだ。このからだを持って行くことはできない。重すぎるからね・・・。
ぼくは、何も言いませんでした。
───でも、体は抜け殻と同じだから・・・。古い抜け殻を見たって、悲しくないでしょ?
ぼくは、何も言いませんでした。
王子さまは、ちょっと参ったようでした。でも、気力をふりしぼって、さらにこうつけ加えました。
───ねえ、お願いだから、わかって。
ボクも、きっと星を見るよ。どの星にも、滑車とロープのついた井戸があるんだ。そして、どの星にもボクに水をくれる・・・。
ぼくは、何も言いませんでした。
───すごく楽しいだろうね。だって、キミはたくさんの鈴を持つことになり、ボクはたくさんの井戸を持つことになるんだから。
それから、王子さまは黙りました。
見ると、王子さまは静かに泣いていました。
───さあ、着いたよ、ここからは、一人きりにしてね。あとほんの少し進むだけだから。
そう言って、王子さまはそこにしゃがみこみました。
きっと、すごく恐かったのだろうと思います。
王子さまは、しゃがんだまま、こう言いました。
───わかってるでしょ。ボクは、バラの花の面倒を見なくちゃいけないんだ。あの花は、とても弱い上に、世間知らずなんだから。
自分の身を守るために、役に立たないとげをたった4本持っているだけだしね。
ぼくも、立っていられなくなって、そこにしゃがみこみました。
王子さまは、こう言いました。
───さあ、もうさよならだよ。
少しためらったあとで、王子さまは立ち上がりました。そうして、一歩進みました。
ぼくは、金縛りにあったように、まったく動くことができませんでした。王子さまのくるぶしのあたりに、チラッと黄色い閃光が走ったように思われました。
叫ぶことさえしませんでした。
それから、木が倒れるように、ゆっくりと倒れました。
砂の上に倒れたために、何の音もしませんでした。


 (『星の王子さま』より)


FOUR&FOUR Presents SHINGO KAWACHI 66th Anniversary Live in Live Juke

2014-04-13 | Peppermint Leaf ライブレポ

FOUR&FOURのドラムでリーダーの河内しんごさんの66才のバースデーライブが無事に終了しました。
今回もほんとに沢山の方に来ていただきました。
ご来場下さった皆さまに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
そして関係者の皆さん、ならびにご出演の皆さまお疲れさまでした。


1年前から会場を押さえてあった今日のライブ。
約1年半前に産声をあげたFOUR&FOURにとって3回目の本格ライブでした。
今回は3組のゲストバンドにも出てもらって盛りだくさんのライブになりました。
軽くライブレポしますね。


まず1組目はFOUR&FOURのギターのトムさん率いる「いろはにほへと」の3人。
メンバーはひいちゃん(Vo)、トムさん(Gt)、かんちゃん(Ba)です。
昭和歌謡のアレンジ等聞かせて下さいました。

  


続いてが私たちPeppermint Leaf。
メンバーは三輪真理(Vo&Pf)、渡辺祐平(Cho&Ba)、石井聡至(Cho&Dr)。
今日のセットリストは以下の通りでした。


1.天使の翔ぶ街
2.シンプソン
3.サンサーラ
4.春雷
5.心の手を繋ごう


    

 
河内さんに本番前にMC多めでって言われたので予定外のこともしゃべってたら、なんだか曖昧トークになってしまい、サトシくんに叱られてしまいました(笑)。すみません・・(汗)。
でも、演奏はいつも通りタイトにパワフルにお届けしました。
私たちのメッセージが皆さんの心に届いたようで嬉しかったです。


そして3番目に登場は蓬(よもぎ)のお二人。
オリオちゃん(Vo)、とタクシくん(Gt)のユニットです。
直前まで出れるか出れないかハッキリしなかったですが、河内さんのお祝いに駆けつけてくれました。
素敵な歌と演奏で会場を魅了されていました。

  
 

そしていよいよラストが今日のメイン、ボサノバ&ラテンバンドFOUR&FOURです。
今日のセットリストはこちらでした。

1.イパネマの娘
2.いそしぎ
3.Fly me to the moon
4.Wave
5.ロングバージョン
6.あの日に帰りたい
7.You are the sunshine of my life
8.黒いオルフェ
9.恋のバカンス
10. 路面電車の街で

【Encore】
11. ここにおいで


  

    

   


ボサノバ、4ビートあり、懐メロあり、インストあり。
河内さんのブラシプレイが光る、まったり心地いい癒しのサウンドでお届けしました。
こういう曲調のバンドってあまりないらしく、またやって欲しいという声も多くあったようです。ありがたいですね。
河内さんを除いては全員ボサノバ&ラテンは初体験のメンバーですが、1年前に比べればバンドの音もそれなりに形になってるんじゃないかなと思います。

   

河内さんの66才のお祝いも無事に出来ました。
アンコールのソロ演奏もパワフルでした。

 


そんなわけで、今年も無事にAnniversaryライブが開催できて本当に良かったです。
来年も本人は「やるよっ!!」って言ってますので、是非見届けに来ていただきたいです。
関係者の皆さま、何卒どうぞよろしくお願いします。
ありがとうございました。

 


ライブの美しさ

2014-04-10 | バンド関連

今日はFOUR&FOURのリハでした。
明後日のライブに向けての最終リハでした。
ライブをトータルで楽しいものにするためには選曲、ライブ運び、MCの内容などいろんな工夫が必要。バンドの場合は曲ごと曲間ごとにいろんな「キメごと」があるので、全員がそれを把握して臨まないとステージがぎくしゃくして間抜けなモノになってしまいます。


ライブは何のためにやるのか。
それはひとえに聞きに来てくれるお客さんのためです。
「行って良かった」と思ってもらえて初めてやった意味があるというもの。
やっぱり美しいライブを届けたいですね。


そういうライブを届けるための準備はいくらやってもやり過ぎはないです。
1に準備、2に準備、3、4がなくて5に準備。
万全とは言えなくても、とにかく準備万端で臨む。
私も明後日のライブに向けてできることは全てやって、出演者全員で最高のライブが届けられるように頑張ります。どうぞお楽しみに!!


Facebookでも紹介しましたが、スウェーデンのThe Real Groupというアカペラグループのライブ映像。
ホントに素晴らしいのでこちらでもシェアします。
歌のレベル、ステージ構成、何をとってもハイクオリティーです。
ストックホルムでの過去のライブ動画です。1時間どうぞ気持ちよ~くなって下さい。



あーー美しいーーー!!!
私も精進します。

 


Peppermint Leafワンマン『サクラサク』Live 無事終了!!

2014-04-06 | Peppermint Leaf ライブレポ

Peppermint Leafの7ヶ月ぶりのワンマンライブ、『サクラサク』Liveが無事に終了しました。
ご来場いただきました沢山の皆様、そしてゲスト出演して下さったギタリストの小田原政広さん、オープニングゲストに出演くださいました西郷葉介さんどうもありがとうございました。
PAの永田さん、河村さん始めJukeのスタッフの皆さん、お世話になりました。
おかげさまで大成功のうちにライブを終えることが出来ました。
心から感謝です。 
軽くライブレポしてみたいと思います。

まずファーストステージは西郷葉介さんのコーナー。

西郷さんは東京の事務所を独立して初めてのツアーだったそうですが、さっそく広島でも彼を応援しているファンの方たちが集まってくれていました。
甘い歌声と等身大のオリジナルソングで会場を魅了されていました。
昨年末には渋谷公会堂でワンマンライブも開催した実力の持ち主。ぜひ全国的にブレイクしてほしいです。


オープニングステージで盛り上げてもらった後は私たちPeppermint Leafのステージでした。
セットリストは以下の通り。

【1st set】
1.桜色の季節(とき)
2.故郷
3.スベテハココニアル(新曲)
4.マーメイドストーリー(新曲)
5.小さなメロディ

【2nd set】
6.music in my heart
7.シンプソン
8.サンサーラ
9.月の優しいこんな夜
10. Member of Love(新曲)
11. 春雷
12. 天使の翔ぶ街

【enchore】
13. 心の手を繋ごう 

  

   

  

  

今回初披露の新曲の3曲もなかなか評判がよくて嬉しかったです。
『スベテハココニアル』は「永劫回帰」と言って、ニヒリズムを代表する心理学者でもあるニーチェの考え方をテーマにした歌。ちょっと変わったメロディと歌詞とリズム。変拍子も取り入れた面白い曲。ベースのリフを最初に思いついた曲です(笑)。
サトシくんのドラムがかなりカッコいいのです。
『マーメイドストーリー』はアンデルセンの「人魚姫」 をモチーフにしたちょっと切ないラブストーリー。今回は特に小田原さんのギターのカッティングが光ってました。
『Member of Love』は2014年最初に出来た曲。 昨年、一昨年と大切な家族が亡くなり、命について考えさせられました。死を受け入れるのは辛いことだけど「今自分が生きている、生かされていることを感謝していこう」というメッセージの曲でした。


そんな新曲3曲を含む全部で13曲。
かなり聴き応えのあるライブになったのではないかと思います。
今回は喉のトレーニングもかなり積んで我ながら頑張りました。
やっと自分の目指す声や表現方法が見えてきたのもあって、歌にも変化が出てきたと思います。
オリジナルにはお手本というものがないので自問自答と試行錯誤を繰り返すしか方法はないですが、でもその努力も楽しいと感じるようになってきました。


アルバム未収録曲も20曲を超えたのでそろそろ次のレコーディングも考えています。
今年中に新しいアルバムが作れたらいいなと思っています。
どうぞ楽しみにしていて下さいね。
ということで、小田原さん、サトシくん、ユウヘイさんお疲れさまでした。

最後に集合写真!!




皆さまどうもありがとうございましたーー!!!!