オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

音楽は耳のごちそう

2013-03-17 | ピアノ奏法

今日は我が家でピアノの生徒さんのSちゃんの発表会をしました。
Sちゃん親子と我が家とでポトラックの食事をした後、Sちゃんにショパンの『華麗なる大円舞曲』を弾いてもらいました。
Sちゃんを子どもの頃から知ってる主人は「すごいねえ。」って目を丸くしてました。

Sちゃんのお母さんのGさんとはこのマンションに住みだした頃からのおつきあい。
当時Sちゃんはまだお腹にいたそうです。
そのSちゃんも今年無事に成人式を迎え、4月からは社会人一年生。
6歳のときから14年間続けてきたピアノも一段落という感じです。

Sちゃんにピアノを教え始めたとき、私は別に仕事で教える気はないので・・と1回1000円で教え始め、月に1回のこともあれば4回のこともあり、やった回数だけレッスン料をいただいてそのまま14年間教えてきました。
始めた当初は譜読みはおろか音感もなかった(いわゆる音痴だった)Sちゃんは、中学時代はクラス対抗の合唱コンクールで伴奏者に抜擢されたりするようになりました。

今だから白状しますが、決して飲み込みの早いタイプではなかったSちゃんを教えるのは、結構こちらも忍耐がいりました。でもだからこそ結果を急がずに繰り返し繰り返し練習を積んで今日の日を迎えたんだろうと思います。

最後に私も同じくショパンのエチュード3番『別れの曲』を贈りました。
練習曲ながら、ショパン本人が友人のフランツ・リストに「これほど美しい旋律を書いたことがない」と言ったというほどのメロディ。実は聴く以上に弾くのはかなり難易度の高い曲です。特に中間部分にこの曲最大の難所があり、まだカンペキに弾きこなせません。今日は一夜漬けで転がりながらくぐりぬけなんとか最後まで弾き通しました。
まだまだ続けて要練習ですけどね。

Sちゃんやお母さんと作曲家の話や、楽曲の話で盛り上がれてとっても楽しかったです。
Sちゃんにピアノを習わせ始めた頃のお母さんは「私がピアノを弾けないので、いつか幼稚園の先生や保母さんなんかを志した時にちょっと弾けたら得かなと思うので」と言われていましたが、今日は「次は英雄ポロネーズを弾いてもらいたい」と欲を出されていました(笑)。
昔のテレビドラマ『赤い激流』で水谷豊が弾いていた曲だそうです(爆)。

ピアノをやったことのないお母さんに言わせると「好きな曲を生演奏で弾いてもらう」ということは大きな喜びだそうです。
それはピアノをやっている私たちの目線とは多少違ってるように思います。
ピアノを習ってる人の中には「人前で演奏するなんてとてもとても」っていう人もいますけど、でも音楽って演奏する人と聞く人がいて成立するもの。自分の演奏で人を喜ばせることができるということはそれだけで徳だと思います。

上手い下手ではなく、音楽は演奏して聞いてもらって楽しむもの。
元手もいらない材料を買いそろえる必要のない耳のごちそうである音楽を、みなさんどんどん振る舞ってもらいたいなと思います。私も機会を捉えてピアノや歌で皆さんに耳のごちそうを届けられるように頑張ろうと思います。

というわけで4月、5月、6月の演奏予定をざっとご紹介しておきます。
詳細未定のものもあります。


湯来の森コンサート
 ~二胡の吉田優子さんが1年間毎月続けてこられたコンサート。今回が最後です。ぜひ!!
日時:4月13日(土)14時~
出演:吉田優子(二胡)、上野眞樹(Vl)、三輪真理(Pf)
場所:湯来交流体験センター
料金:入場無料


FOUR & FOUR LIVE~Shingo Kawachi 65th Anniversary
 ~ボサノバ・ラテンのバンドです。
日時:4月20日(土)12時半オープン、13時スタート
出演:FOUR & FOUR
  但馬志乃(Vo)、三輪真理(Vo&Pf)、友安瑞恵(Key)、はぎ(As)、
  森川幸平(Ts)、TOM(Vo&Gt)、光枝秀仁(Ba)、河内しんご(Dr)
場所:Live Juke
(広島市中区中町8-18 クリスタルプラザ19F Tel 082-249-1930  Fax 082-243-5797)
料金:1500円(前売り)/2000円(当日)1ドリンク付き


ほうらいの里音楽会「第3回 田中俊雄さんと一緒に歌おう」
  ~歌うアナウンサー田中俊雄さんと一緒に歌う楽しい音楽会です
日時:4月27日(土)18時~(予定)
出演:田中俊雄(RCCアナウンサー)、三輪真理(Pf)ほか
場所:ほうらいの里宮島 
料金:未定


植物公園無料開放イベント野外音楽ステージ
 ~去年に引き続きの野外ライブ、気持ちいいですよ!!ぜひご家族でどうぞ!!
日時:5月4日(土)11時~
出演:三輪真理&TOM、セイウ、denebほか
場所:広島市植物公園
料金:入場無料


わらうかど庭1周年記念イベント(詳細未定)
 ~カフェ&ダイニングわらうかど庭さんの開店1周年記念イベントに出演させていただきます。
日時:6月23日(日)(時間未定)
出演:吉田優子(二胡)、三輪真理(Vo&Pf) 
場所:カフェ&ダイニングわらうかど庭 
 

ほうらいの里音楽会~和太鼓・二胡
 ~恒例のほうらいの里音楽会、久しぶりの二胡の演奏です。
日時:6月29日(土)13時~(予定)
出演:吉田優子(二胡)、三輪真理(Pf)、和太鼓ほか
場所:ほうらいの里宮島 


このような感じです。
これからも演奏予定が決まり次第UPしていきます。
どうぞお出かけください。 

最後に『別れの曲』のYou Tube動画をどうぞ。とっても美しいです。



 


磨く努力

2012-11-07 | ピアノ奏法

我が家でピアノを教え続けていたSちゃんが、来週で20歳を迎える。
小学校に行く前にレッスンを始めたのでかれこれ14年教えてることになる。
すごいなーーーーー。
感無量であります・・・。

彼女は家に来たときはピアノが弾けないのはもちろん、お母さん譲りの音痴(お母さんが言われた)。
「ドーー♪、ハイッ!」って歌わせたら、とんでもない音で「どーーーー」って歌う子だった(笑)。
あの日のことは今でも覚えている。

それから私の仕事の合間を縫いながら我が家に週に1回から2週間に1回のレッスン。
夏休みはレッスンもお休みしたり、まあ本当に適当にレッスンを続けてきた。
ただ私が心がけてきたことは「楽しく続ける。キレイな音を出す。無理はしない。」ということ。
練習してこなくても叱らずに「じゃあ、復習しようか。」ってな感じ。

だってピアノは弾けたら楽しいし何より子どもがピアノを弾いているのを聞くのはとっても嬉しい。私は結局ピアノが大好きなんだなあ。

多くの人が、小さい時に習ったピアノの先生が厳しすぎて嫌いになったというのを聞くとちょっと寂しい気がする。何でも相性によるものだからその先生と合わなかったら別の先生にすればいい。厳しい先生が好きな人もいるだろうし。

私のレッスンは、ほとんどが脱力の練習とキレイな響きを出せるレッスン。
力を抜いて弾かないと長時間弾いていたら筋肉やスジを痛めてしまうからね。
練習しすぎで腱鞘炎になったりしたら元も子もない。

Sちゃんは4月からの就職も決まって今後ピアノをどうしていくかは聞いてないけど、年明けにはご家族を呼んで発表会をしようねってその時に披露するショパンの曲をレッスンしながら、続けることの大切さをしみじみと思う。

どんなに才能があっても磨く努力を怠ればダイヤモンドも輝かない。
逆にそれがたとえダイヤのような才能じゃなくても磨き続ければ石ころでもピカピカに輝く。
ダイヤモンドでも石ころでもいい。
飽きずにコツコツと磨いた人は必ず報われる。

磨き切る前にあきらめてしまう人に会うたびにいつもとても残念に思う。
せめて自分は石ころでも一生磨き続けようと思う。


ピアノ・フィンガー・ウエイト・トレイニング 指の徹底強化練習帳

2011-01-26 | ピアノ奏法
ピアノフィンガーウエイトトレーニング 指の徹底強化練習帳 【新装改訂版】
村尾 陸男
中央アート出版社


島村楽器で見つけたので試しに買ってみました。
かなりボリュームのある練習用の楽譜です。
そして弾いてみた。

ひ、ひ、左手がつりそう・・・

ガンバリマス!!!



やっぱりショパン

2011-01-14 | ピアノ奏法

ポーランドの至宝展で展示されていた展示品の中に、ポーランド出身のピアニスト、フレデリック・ショパンの左手の石膏型がありましたが、思ったより小さかったですね。
女性の私の左手とほとんど変わらない大きさ。
この手であの数々の名曲を生み出したのかと思うと改めて尊敬です。

しかも先日借りてきた『のだめカンタービレ』最終章のDVDも見終わり、俄然ピアノ熱が沸き上がってきました。

そんなわけで今日は一日ショパンの練習。
まだ一度もカンペキに弾けたことのない『別れの曲』と『幻想即興曲』を個人的に今年の課題曲に決めました。
今年は徹底的にやるぞ!!

ちなみにこれが目標、あくまで目標だからね。(笑)



ピアノを一番真剣に頑張っていたのは高校生の頃。
音大に進むか普通の大学に進むか悩んで、経済的な事情で音楽への道は断念しましたがピアノはやっぱりどこまでも好き。
受験勉強をしながらピアノを弾いていた高校時代よりはるかに時間があるので、この際弾きたい曲を徹底的に弾いてみようと思います。

私の練習方法は高校時代からあまり変わってないです。
まず全体的に音を取って弾きこなせないフレーズを部分練習。
4小節か8小節のフレーズを片手ずつ10回の3セット最低30回から始めて、弾けるようになったら前後の小節を足してつなぎの練習。
両手にしてテンポをあげて、10回~20回弾いて1回も間違わなくなるくらいトレーニング。

楽器をやってる人はわかると思うけど、あるフレーズが弾けなくて部分練習すると一旦弾けるようになるんだけど、その次に絶対また弾けなくなる。そしてそこを越えると目をつぶっても他のことを考えてても余裕で弾けるという段階に至る。
どういうしくみかはわからないけど、やっぱり練習は嘘をつかないです。
とりあえず全部弾けるようになってから曲想とか解釈とかが出てくるわけだから、カンペキに弾きこなせないうちは演奏とは言えないしね。

や~~それにしても、ピアノって楽しいわ~~。
ドーパミンがでるでる。
誰のために弾くわけでもないしコンクールや演奏会があるわけでもないけど、ここは一つ自分自身の成長のためにやってみようと思います。

ショパン生誕200年を記念して、3月にこんな映画が公開になるそうです。
『ショパン~愛と哀しみの旋律』(公式HP
数々の名曲を残して39歳でその生涯を閉じたショパンの人生。
ぜひ観てみたいです。


ピアノのすすめ

2010-01-25 | ピアノ奏法
先日ある86歳のおばあちゃんとお話をしていて、その方の同級生はまだ現役でピアノを教えているという話を聞きました。
86歳で現役のピアノの先生。
素晴らしい!!

この前も友達のピアノの先生と話していて思ったんだけど、ピアノってボケ防止にぴったりですよね。
だってピアノって、普通の日常生活ではほとんど動かさない両手の中指、薬指、小指をバラバラに動かすでしょう?しかもピアノがパソコンのキーボードやタイプライターと違うのは、1本1本強さやスピードを調整しながら動かす点。
これはけっこう脳にいい刺激を与えるんじゃないでしょうか?

高齢化社会は長生きの時代。
死ぬまで元気で楽しく生きるためには、ボケないことと人生に楽しみがあることが一番。

私がピアノを教えているYさんというご夫人も70代。
昔少し習っていたピアノをもう一度弾いてみたいということで、60歳を過ぎてから私がピアノを教えることになりました。
月に1度か2度のレッスンだけど、それでもこの10年くらいでかなり上達されました。
お世辞にもキビキビしてるとは言い難いYさんなんですが、リズミカルな曲にも果敢にチャレンジしてもらっています。
年に1度の発表の日は緊張して食べ物も喉を通らないと言われます。
そいういうときのYさんはとっても若くて可愛らしい(笑)。
「人前で緊張する」っていうのも大人になるとなかなかできない経験なんですよね。

まさか退職してからピアニストを目指す人はいないと思うけど、昔からやってみたかった・・という人は、ぜひやってみたら良いと思います。
最近では大人のためのピアノの譜面もたくさん出ているし。

譜面が読めないという人は多いけど、ネコふんじゃったは弾けますよね?
つまり譜面なんか読めなくても、見よう見まねでもピアノは弾けるのです。
あれは譜面に書いたら大変なことになります(笑)。

もちろん譜面が読めたら読めたでさらに楽しいのは当たり前♪
みなさんも今年はピアノを始めてみませんか?



効果的にオブリガートを入れる

2009-10-14 | ピアノ奏法

11月のワンマンライブのフライアーができました。
ライブタイトルは『おいしい秋』。
Peppermint Leafの半年ぶりのワンマンライブです。
新曲もいっぱいやります。
お腹いっぱいおいし~~~いライブにするつもりなので、どうぞお楽しみに。
詳しくはInformationを見て下さいね。

さて今日は弾き語りのためのピアノ奏法、その第4回。
今回は効果的にオブリガートを入れる、です。

ここで言うオブリガートはメロディーが次のフレーズに移る時に入れる「合いの手」みたいなものです。
ドラムのフィルインのようなものですね。
つまり民謡で言うところの「あ、そ~れ」とか「それからどした~」とかいうやつです。

これがあるとないとでは楽曲の印象が全然違います。
これがないとやっぱり間が抜けた感じになってしまいます。

有名なジョンレノンのイマジンという曲をイメージしてみましょう。
ピアノは最初は左手はオクターブでドを弾いて、右手はドミソを8分音符で分散して弾きます。
歌詞の合間にラ、ラ#、シと必ず入るフレーズ、これがオブリガートです。
これがないとこの曲が成り立たないというくらい印象的ですね。

ピアノ弾き語りの場合は、自分が歌を歌いながらオブリも自分で入れます。
つまりピアノと一緒に歌うつもりで演奏します。
この時の音の大きさは当然、歌(メロディ)>オブリ>伴奏部分という強さになります。

ところで、オブリを入れるのは結構至難の業。
私のオリジナル曲にもピアノソロで歌う『月の夜』という曲がありますが、歌詞の合間に、両手で高いポジションで「チャラララン♪チャラララン♪」という三連符のフレーズを入れるんですが、これが結構難しくて・・。
未だにここだけは目で確認しないと弾けません。
しかもオブリに気を取られると歌の最後が途切れてしまって台無しに。
歌は歌でしっかり歌いながら、オブリで曲をつなぐという気持ちを忘れずに。
とにかく練習あるのみですね。

というわけで、弾き語りのためのピアノ奏法は今回で終了です。
参考になったかどうかかなり疑問ですが、これからピアノの弾き語りでもやってみようかなと思う人に、ちょっとでも役に立てれば幸いです。
また何か思いついたら「第5回」とか「番外編」とか書いちゃうかもしれませんね。

最後に懐かしいビリージョエルのライブ映像を貼っておきますね。
曲はおなじみ『素顔のままで』。曲もいいし、歌もいいです。
やっぱり弾き語りってめちゃカッコイイですよね。もてたいキミは是非チャレンジしてね!!


 

 


きざむ?とまる?分散する?

2009-10-10 | ピアノ奏法
今日はPeppermint Leafのサトシくんとユウヘイさんの別バンド、まそほのレコ発ライブに行きました。
開始時間を30分も間違えて、行ってしまったのであっという間に終わっちゃいました(爆)。
それでも充分楽しいライブでした。
まそほの『あるところにきこりがいました』(税込み2000円)10月10日新発売です。
みなさんも、ぜひ買って聴いてみてくださいね!!

さて、弾き語りのためのピアノ奏法の第3回です。
弾き語りの時にピアノでコードを刻むか、白玉(しろたま。全音符のこと)で伸ばすのか、それともアルペジオで演奏するのか、迷うところです。
歌に集中できるのは白玉ですが、リズムのある曲はそれだけではさみしいですね。
ドラムやベースなど他の楽器と一緒に演奏するのか、それともソロなのかによっても多少違ってきます。

ここは最も個性の出るところなので、好きなアーティストの弾き方を真似てみるといいと思います。
でもどの曲も同じような弾き方で弾いちゃうと、全部同じ曲に聴こえてしまうので要注意ですね。

弾き語りソロの場合のちょっとしたコツは、ベース音(左手の小指)をしっかり出すこと。
それだけで随分安定した印象になります。

あとは和音やオブリガートを弾くとき、どの音を強く出すのか、その響きを良く聴くことですね。
当たり前のことですが、歌う時はピアノはやや小さめに、そしてピアノだけになったら少し大きめに弾くと、全体としてバランスが取れてきます。

弾き語りのためのピアノ奏法、第4回はオブリガートについてです。

コリン・メイはシンガポール出身のシンガーソングライター。
弾き語りですが歌もピアノもとても綺麗ですね。


和音(コード)のこと

2009-10-08 | ピアノ奏法
溜まったストレスにはトマトがいいと聞いて、このところ意識的に食べています。
イタリア人が陽気なのはトマトのおかげなんですって。
もしかして「うつ」かも・・と心配になってるあなた!ぜひトマトをお試しあれ。
たちまち陽気なイタリア~~ンになっちゃうかも♪

さて弾き語りのためのピアノ奏法、その第2回です。
弾き語りの時に和音(コード)をどう弾くのか。
ピアノでコードを弾くシーンは割と多いですよね。

その際、どのように弾くのも自由ですが、歌を邪魔しないようにあまり沢山の音を押さえすぎないことは重要です。
例えばCの和音はドミソですが、Cだからと言ってこのドミソをいつでも全部弾くとダサくなってしまいます。
左手でルート音(ベース音)のドを弾いているのなら、右手はオクターブに指を広げて、ドソドとか、ドソ、とかミソ、とか少し音を減らしてみるとちょっと粋な感じになりますね。
右手をシミとか、レソとか弾くとそれだけでM7(メジャーセブン)とか9(ナインス)のサウンドになって一気にオシャレになります。
そしてついでに左手のルート音もドだけじゃなくて、ミとかソとか動かしてみましょう。同じCでも随分違った印象になりますね。
和音の形も、下からドミソだけじゃなく、ミソドやソドミもCなので、いろいろと試してみてどの形が歌って一番気持ちいいか弾き比べてみましょう。

あとは同じコードでも高い音のところで弾くのか、ぐっと低いところで弾くのか。
曲のニュアンスと歌詞を意識して、歌を邪魔しないようにいろいろ試してみるのも楽しいです。

次回は刻むか止まるか分散するか。
コードの弾き方について書いてみますね。



卵形は古い!?

2009-10-07 | ピアノ奏法

大型の台風18号、やってきましたね~~。
台風の進路に当たる場所にお住まいの皆さん、気をつけてくださいね。

それでは弾き語りのためのピアノ奏法について。
まず第1回はポジショニングについてです。

弾き語りでライブを始めた頃、マイクから口を逸らさずにピアノを弾くためにはどうしたらいいかと最初本気で悩みました。
「よく手元を見ずにピアノが弾けますね」とよく言われますが、手元を見てたらマイクに声が入らないし、つまり苦肉の策ですね。

でも考えてみたらスティービーワンダーなんかは最初から鍵盤が見えないんだから、鍵盤なんて見なくてもピアノは弾けるはず。
そう思って、スティービーや矢野顕子なんかのピアノを奏法を観察していたとき、ふと気付いたことがありました。

「指の腹全体でピアノを弾いている」ことです。

手のひらはほとんど伸びた状態でピアノに接触して、指先というより、第一関節の指の腹全体を使ってピアノを弾いているように見えます。
指を立てて生卵をつかむようにと教わった私のピアノの弾き方とはかなり違っていました。

速いパッセージの曲を弾かなければならない時とは違って、弾き語りのピアノの時にはピアノはそれほど速い動きを要求されません。
むしろコード和音によるバッキングやゆっくりとした演奏の方が多くなります。
手のひらをピアノの上に広げて手首を下げて鍵盤を包むように弾くことで、肩に力が入ることもなくかなり歌う時の呼吸もしやすくなります。

弾き語りではないクラシック曲のピアノ演奏の場合もこちらのページでも紹介されているように、あまり指を立てすぎない方が音の強弱もつけやすく、安定感や安心感があるようです。
歩く時にもつま先立ちよりも足の平全体を使う方が歩きやすいのと同じです。
ちょっと指を向こう側に伸ばせば、黒鍵の位置も指先で確認ができますね。
これで下を見なくてもピアノが弾けそうでしょ?

指を立てすぎてた人、ちょっと寝かせて第一関節の指の腹で弾くようにしてみてください。
このポジション結構使えます!!

次は第2回。和音(コード)の奏法についてです。

矢野顕子さんの美しい弾き語り動画です。
ホントに楽しそう。ピアノも歌も自由自在ですね~~。



弾き語りのためのピアノ奏法について

2009-10-06 | ピアノ奏法
毎日沢山の方にブログを訪問していただいたて感謝です。
でも一体どんな人が来てくれてるんでしょうねぇ・・。
中には今回のタイトルを見てやってきてくれた人も?

実は私はたまにピアノを教えてますが、最近いろいろと気付くことが多く。
それはピアノ奏法についてです。
実に難しそうに危なっかしく演奏している生徒さんが、ほんのちょっとしたアドバイスで堂々と安心して演奏できるようになるのを見るにつけ、こういう人って案外多いんじゃないかなあと思ったからです。
誤ったピアノの弾き方をしているために、ピアノが難しいと感じてる人は多いんだろうなあと。

ピアニストになるほどじゃないけど、これから趣味でピアノを弾いてみたい人。
子供のころは習っていたけどもう弾けなくなっちゃって、また始めたい人。
ピアノの弾き語りで歌を歌ってみたい人。
こういう人のためにピアノ奏法について私の経験から気付いたことを少しまとめてみようかな~~と思っています。

ピアノは決して難しい楽器ではなく、仲良くなるとこんなに楽しい楽器はありません。
オリジナル曲だってどんどん作れちゃう。
少しでも多くの人にピアノの弾き語りを楽しんでもらえたらなあと思います。

ということで、本編は少しずつ明日から。
どうぞお楽しみに。