オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

地球交響曲(ガイアシンフォニー)

2009-08-30 | おすすめ映画

「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」という映画があります。
これは龍村仁監督が制作指揮を取り「地球(ガイア)の声が聴こえますか?」というコンセプトで
1992年に初めて公開されたドキュメンタリー映画です。
今までに「第一番」から「第六番」まで制作され上映されてきました。

これを観ると地球ってなんて素晴らしいんだろう、
生きているってなんて不思議なんだろうって思います。

このたび「第七番」の制作に当たって、制作資金への協賛のお願いが来ました。
「全ての生命が潔く、健やかに生き続けるために」
と書いたそのパンフレットには、ひん死の状態に苦しむ地球の心に寄り添い、
私たち人類は今、なにに気付き、なにを捨て、なにを取り戻すべきかを問いたい、
とありました。

キーワードは、
「変えられないことを受容する落ち着き
 変えられることを変える勇気
 その二つの違いを見分ける賢さ」
です。

変わることと変わらないこと。

「変わらないでいられるのは、変え続けてきたからである」
140年続く老舗の銘菓「とらや」の主人がおっしゃった言葉だそうです。

変わり続けていくことはピークを迎えないことでもあります。
「人生にピークを迎えない」これは、あるノートにあった心に残る言葉。
人生を振り返って「あの頃」をピークにしてしまうのは、あまりに哀しいですね。

何歳になってもどんな状態になっても、
その時その時に与えられた課題を精一杯楽しんでチャレンジをしていきたいものです。
それが一生エバーグリーンでいられるということかなあ、と思います。

今日たまたま24時間テレビを見ていたら、
広島の倉橋島に住む94歳のお婆ちゃんのことが取材されていました。
このお婆ちゃんは、助産婦として1万人の赤ちゃんを取り上げたそうですが、
7年前に助産婦を引退した後、小学校にもう一度入学して、
76歳年の離れた同級生と一緒に算数の勉強をしたのだそうです。
小学校へ上がる前に病気で亡くなった自分の娘のために、
もう一度小学校を卒業したいと思ったからだそうです。

7年ぶりに再会する今は大学生になった同級生たちに
「一生勉強して下さい。」と言われるお婆ちゃんの言葉にはとても説得力がありました。
「自分の道を見つけて下さい。そして見つけたら真っ直ぐ進んで下さい。そうすれば成功します。」
なんとも重みのある言葉でした・・・。
現在は新たに茶道を習っておられるそうです。

私にとっての音楽は、
「昔の曲も良かったけど、今の曲もいいねえ」という曲を発信し続けることです。
そのためにはいつも、今の自分にイエスという生き方をしていきたいなあと思います。

地球交響曲「第一番」の制作からから17年経った今もなお、
変わらない活動を続けておられる龍村仁監督にこれからもエールを送りたいと思います。
私が特に好きな「第一番」と「第六番」の予告編を紹介しますね。





機会があれば皆さんもご覧になって下さい。
自主上映情報などは公式サイトをチェックして下さいね。


パンフルートって面白い

2009-08-20 | ほほ笑みと感謝の会(パレスチナ子供支援)

パレスチナのオリーブの木でパンの笛(パンフルート)を作り、
広島とパレスチナを始めいろんな国で平和のコンサートを開くほほ笑みと感謝の会のプロジェクト。
そのプロジェクトでパンフルートの曲を作曲することになっている私ですが、
何を隠そう、パンフルートの曲なんて今まで書いたことはありません。

日本ではまだまだそれほど演奏者の多くないパンフルートですが、
発祥の地とされるルーマニアを始めヨーロッパの各国では、
様々な演奏家が様々な曲を演奏されているのだそうです。

広島大学教授の中村純先生は研究でベルリンにおられた時にパンフルートの音に出会い、
その音に魅せられ、その後スイスに行かれた際にパンフルートを実際に学ばれたのだそうです。
その後日本に帰国されてからもずっと大学の研究の傍ら日本でのパンフルートの普及に努めておられます。

というわけで、今日は先生のお持ちの音源を聴かせてもらいに、
ほほ笑みと感謝の会の会長の橋本さんパンの笛の製作者の香原さんと私の3人で、
中村先生の研究室に出向きました。

東広島の広大キャンパスを訪ねるのはほとんど初めて。
広いんですね~~~。
学士会館の学食(←なんとリーガロイヤルホテルが入っていました)の豪華なコースランチをいただいたあと、
中央図書館の視聴覚室で貴重な音源や譜面を紹介していただきました。


(中村先生所蔵のたくさんの音源たちの説明を聞く)

いろいろ音源を聴いてみて、
パンフルートってつくづく人間的な楽器だなあ~と思いました。
吹き手や吹き方によって、音色や表情がいくらでも変化する、
ホントに口笛や人の歌声に近い楽器だと思います。
パイプオルガンに近い風を利用した楽器ですが、
パイプオルガンよりも口の形や息の吹き込み方でいくらでも音に変化が付けれるので、
自由度が高いんですね。
ルーマニアという国はイタリアなどと同じくラテン系の国だそうで、
ジプシー音楽の影響も受けて曲も演奏もなるほど情熱的です。

中村先生と香原さんにそれぞれのパンの笛を演奏してもらったり、
香原さん持参の製作途中のオリーブのパンフルートの音色に耳を傾けたりしているうちに、
あっという間に時間が過ぎました。


(オリーブのパンフルートは吹き口がまっすぐ。なのでこのような当て方で)

とっても楽しい時間でした。
今日のためにこんなに準備をして下さった中村先生、橋本さん、香原さんにつくづく感謝です。
パンフルートの曲を書くという初めての試みにちょっとだけ尻込みしていた私ですが、
今日のレクチャーのおかげで新たな楽しみをいただいた感じです。
曲作り頑張ってみようと思います。


(私はまだ音が出せないので、パンフルートを持つだけです(笑))

You Tubeで面白い動画をいくつか見つけたのでご紹介します。
これは何年か前に中村先生が日本にも呼ばれたコルネル・パナ氏の演奏。




パンフルートの限界を超えてます(笑)。

そして、こちらはドイツの学校の生徒達によるパンフルートアンサンブルです。




たまに演奏を休んでる子供がいたりして可愛いですね。

中村先生の師事されたJ.ムルク氏著、中村先生翻訳のパンフルート演奏入門
とっても丁寧な入門書です。
楽譜が読めない人のためにも親切な説明があります。
興味を持たれた方は、ぜひ中村先生のHPも覗いてみて下さいね。


『手紙』(THE BOOM)

2009-08-14 | おすすめCD

毎日毎日、君に手紙を書いているんだけど、
なぜか出せないままでいる。
なにかと世の中、回るのが早くて、
昨日書いたものが、今朝にはもう白けて映るんだ。
急いで君に伝えたいことがあるわけじゃないし、
君が元気なのを僕は知っている。

ただこうして便箋にペンを泳がせ、
行間でお茶を入れては、日々の生活の隙間を埋めている。
生きているから時間が過ぎていくのか、
時間をつぶすために生きているのか、
時々それが判らなくなる。

たまぁに、人の顔が動物に見える時はないかい?
先日、飲み屋の客全てがいろんな動物に見えてきたんだ。
そこはもう、鳥獣戯画の宴のよう。
気味が悪くて、すぐ部屋に帰ったんだけど、
鏡に写る自分の顔を見て、やけにフケてきたなあって思ったよ。
猜疑心と達観の間で、妙な顔色をしている。
人を傷つけた分だけ心が濁っていくのが、よく判るんだ。
ところで、嘘をついた時ほど寝つけない夜はないけど、
眠れない夜こそ自分に素直になれるっていうのも、おかしな話しだよね。

Now I'm just standing here Winds rage upon me
Though I'm the only one I go on singing new songs

近頃、自分の周りでも世間でも、嫌なニュースばかりが飛び込んでくるよ。
そんな時は、柳の木の下で、まるで、みの虫のようにじっと待つしかないんだ。
風が止むのを待つのは、すごく長く感じるけど、
別に何も失うものはないし、
鼻クソほじってたって地球は回ってるよ。
それにしても、お気楽な音楽が蔓延してて、まるで公害のようだね。
この巨大な渦の中心にいるのは、いったい誰なんだろう。
きっと、誰もいやしないよ。
今や風が止むのを待った方がいい。
その間に僕らはナイフを研いでおくべきだ。

本当は、君も僕も人前に立つべき人間じゃないのかもしれない。
きっと、僕らの夢を完璧に成し遂げてくれるシンガーが出てきたら、
僕はギターとマイクを置いて、そいつの歌に夢中になってるかもしれない。
僕はただ、音楽を愛していたいだけだ。
ロックンロールに、こめかみを撃ち貫かれたいだけなんだ。

Now I'm just standing here Winds rage upon me
Though I'm the only one I go on singing new songs

人々はもう、ロックンロールなんて必要としていないのかもしれない。
だけど、ロックンロールは決して死ぬことはない。
僕は、そう思いながら生きている。
誰かが僕を愛してくれるなら、
その全ての人を道づれにしたいと思ってるんだ。
ロックンロールの限り無き、うねりの中へ。

君も一緒に行かないかい?

今度電話でもするよ。

(THE BOOM『手紙』宮沢和史作詞・作曲)



・・・THE BOOM 1995年発表のシングル。
CDが出てきたので久々に聴いた。
やっぱりカッコイイ・・。

最近の芸能界の動きを見てると、そろそろ風は止むのかも・・(笑)。


ちゅらボイスライブ&ヴォーカルワークショップ

2009-08-09 | マリライブレポ

今日はちゅらボイスライブ&ボーカルワークショップでした。
上新功祐さんを迎えてのボーカルワークショップ。
USボーカル教室で講師もされているボーカリストのシドちゃんこと紫藤博子さんから、こういう企画をしたいんだけどと相談をされたのは3月のこと。ようやくこの日を迎えました。

今回私はバンドメンバーとして参加。
メンバーは福田康作さん(Gu)、前田順三さん(Ba)、Peppermint Leafのドラマーでもあるサトシくん(石井聡至)(Dr)、そして私(Key)。昨日バンドはひと通りのリハをして、今日は上新さんを迎えて当日リハそして本番と濃厚な2日間でした。

今日のプログラムは全員参加型で、とにかく来た人全員に何か声を出してもらうというのが狙い。
「フリースタイル」がテーマなので、形にとらわれず自由に声を出そうという企画。

まずはバンドが数曲演奏してプログラムがスタート。
トップバッターの私は『あなたに会うまで』を歌わせてもらいました。シドちゃんと同じUSボーカルスクールで講師をされている藤井久美子さんに初めてコーラスで参加してもらって(超ぜいたく♪)、すっごく気持ちよかったですね~。
そして康作さんはブルースで『Mustang Sally』。そしてシドちゃん&藤井久美子さんでボサノババージョンの『Stain Alive』。
歌にはいろんなタイプの歌があり、いろんなタイプのボーカリストがいる。
そんなことが伝わったらいいな、と思いました。

そして本日の主役、上新功祐さんを迎えてのコーナー。
上新さんの歌で『Simple Life』そしてカバー曲で『New York State Of Mind』。
続けて、アドリブのバンドサウンドに上新さんが思いついた自由な言葉とメロディーを乗せていくというプレゼンテーション。
声を出す。感情を乗せる。エッジを変えてみる。ダイナミクスに変化をつける・・etc.
声を自由自在に扱う上新さんのレクチャー。
「伝えたいことを伝えるために」ボーカリストはどうすればいいのか・・私もたくさんのヒントをもらいました。

途中にQ&Aコーナーをはさんで後半のメイン企画。
参加者全員をステージに呼び込むコーナー。バンドはその時の上新さんの指示に合わせて自由にバックの音楽を作り、そこにボーカルが自由に乗っかって歌を作っていくというセッション企画。
ここではバンドのサトシくん、順三さん、そして康作さんの引き出しの豊かさを感じましたね。私も楽しかった。
ボーカリストを目指そうと頑張ってる参加者の人たちもいざステージに上がると声が出なくなってしまう。だけどそれを上手に引き出す上新さんのリードが素晴らしい。盛り上がりましたね~~。
そして最後は『Stand by Me』を全員で合唱。
参加者の皆さんの声がひときわ大きく響きました。

ワークショップのラストを飾る上新さんの曲は『僕は歌うよ』。
感動で泣いてる人もいたりして、つくづくなんかいい時間だったなあと実感しました。

私もこういう企画は初めてなので、どうなっていくのかな~ってちょっとドキドキでしたが、無事に大成功に終わって良かったです。
シドちゃんの想い、上新さんの想い、バンドの想い、参加者の想い・・。
いろんなものが1つになったいい時間でした。
帰っていく参加者の皆さんが、お互いに手を振り合い「またどこかで~!!」と別れていく様子がまぶしかったです。
みんな夢をめざして頑張って下さいね!!

参加者の皆さん、上新さん、シドちゃん、康作さん、順三さん、サトシくんお疲れさま。PAをやってくれたあやちゃん&金子くん、スタッフをしてくれた皆さんお疲れさまでした。皆さんどうもありがとうございました。
このちゅらボイスワークショップが第2回、第3回と広がっていくことを願って・・。

ここを読んで下さってる皆さんも、次はあなたがぜひ参加してみて下さいね。


祈り部『PRAY 09』

2009-08-06 | ライブ・コンサート

今日は8月6日。
世界にとって、そして広島にとって忘れてはいけない特別な日。

今日はPeppermint Leafのベーシストでもあるユウヘイさんの別バンド祈り部のピースコンサートに行きました。
祈り部は竹内ふみの(Vl、二胡)、渡辺祐平(Ba)、宮本香織(Dr、Per、桶胴太鼓)、浅利紀子(Pf)(ゲスト)というメンバー。
前から祈り部のライブは一度観てみたいと思っていました。
今日は佐伯区民文化センターのスタジオということでピアノの生徒さん親子と一緒に出かけました。

受付では折り鶴用の折り紙をもらい、灯籠流しの灯籠にメッセージを書き、席に座って待ってると、ほどなくコンサートはスタート。
まずはリズミカルな1曲目。そしてふみのちゃんのMC。
祈り部がピースコンサートを開く意図、そしてその想いを話してくれました。
ふみのちゃんのMCはいつものことながら、とつとつとしてとっても可愛いな~。

静かな曲、にぎやかな曲、演奏の途中で折り鶴タイムがあったりしながら、いろいろ取り混ぜてあっという間の1時間半でした。
アンコールは「八木節」。
民謡ってやっぱりいいよねえ。
こういう曲を聴くとやっぱり自分は日本人だな~って実感します。
宮本さんの桶胴太鼓のソロもむっちゃカッコ良かったですね。

8月6日のピースコンサートは今年で4回目と言う祈り部。
ふみのちゃんの手書きのメッセージには、
「私たちのピースコンサートを通じて、ここにおられる皆様が、共に、日々忘れてしまっている日常の大切なもの、日々忘れては行けない非日常の大事なこと、を思い出し、ひも解き、結び、繋げていく、そんなひと時になればと、思い願っています。」とありました。

8日、9日は長崎のピースコンサートにも参加してこられるそうです。
音楽で言葉のないメッセージを送り続ける祈り部の活動が、これからも続いていくといいなと思います。
頑張ってね!!
来年もまた楽しみにしています。


映画『プール』

2009-08-03 | おすすめ映画

引き続き映画のご紹介。
9月12日公開の映画『プール』
mixiの『めがね』のコミュに入ってるんだけど、そこで話題になってる映画です。
小林聡美さん、もたいまさこさんなど、『めがね』のキャストがまた出てます。

タイのチェンマイが舞台と言うことで、最近タイ旅行をして、にわかタイフリークになってる私にはまたまたたまりません。
タイ好きの方ぜひ。
そうでない方にもぜひオススメの映画です。

・・・最近たまに、いろんなことを思うんです。
なんだか急ぎすぎてるなーーって。
少しのんびりしたくなります。
そんな時きっとこの映画がヒントをくれるんでしょうね。
公開は9月。良かったら一緒に観に行きません?

「理由なんて、愛ひとつで十分だ。」
(映画『プール』より)