実はいまだに気に入った音楽はCDで購入する派。
かなり昔から使っているお気に入りのバングアンドオルフセンのCDデッキはもう色々と不具合もあるんだけど、次のCDプレーヤーを買うまでは、と根性で使ってます。
コロナ禍でCDを買いに出かけることも少なくなってしまって、ジャケ買いやひと聴き惚れで新しいアーティストと偶然出会う機会もすっかり激減してしまいました。
そんな中、初めてテイラー・スウィフトのアルバムを買いました。
『forklore』
サプライズリリースと銘打たれたアルバム。
実はテイラー・スウィフトはずっと気になってたんだけどアルバムを買ったのは初めて。
シンガーソングライターであり誰もが知るトップスター。
ルックスもいいし歌もいい。
カントリー出身のテイラーがポップスターとしてアメリカのミュージックシーンに躍り出たのは14年前。
その後、求められるままに世界的なヒット曲を次々に世に送り出して、グラミー賞を11回も受賞など、数々の話題をかっさらってきた人。そしてたくさんのゴシップや偏見とも闘ってきた人。
そんな中で越えてきたこと、そしてある意味の落ち着きを感じさせるラインナップ。
今は長く付き合う恋人もいて、そんな恋人とも共作で作られたアルバムは、本当に良かったねー、という気持ちにさせてもらえたアルバムでした。
音楽をCDで聴くのは、時代遅れかもしれないけど、何度も聴いていると作者がそこに込めた想いや物語が心に沁み込んでくる。この時間が好きなんだなーとつくづく思う。
「 ・・・民間伝承となる物語とは、語り継がれ、囁き声で耳打ちするように広まっていくものです。時には曲に乗せて、歌い継がれることもある。空想と現実の間に引かれた線は曖昧になり、真実と虚構の間の境界は、ほとんど区別が付かなくなる。憶測が、長い時を経て、事実とされる。神話や、怪談や、寓話。おとぎ話や、たとえ話。噂話や伝説。誰かの秘密が空に書き込まれ、誰もが眺められるようになる。
隔離された生活の中で、私の想像力は暴走し、その結果生まれたこのアルバムは、”意識の流れ”、のように溢れ出てきた歌と物語の集合体となりました。私にとってはペンを手に執るということが、空想や歴史、そして思い出の中に逃避する手立てだったのです。私はこれらの物語にふさわしい愛と驚き、そして斬新さを注ぎ込み、全力を尽くして語り上げました。
今度、それを語り継ぐのは皆さんです。 テイラー」(プロローグの言葉より)(翻訳/今井スミ)