オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

映画『さらば、愛の言葉よ』(ネタバレあり)

2015-04-28 | おすすめ映画

『気狂いピエロ』や『勝手にしやがれ』で有名なフランスの映画監督ジャン=リュック・ゴダールの最新作で最後の作品と言われている『さらば、愛の言葉よ』を観に行きました。
ゴダールの3Dと聞いて急に行くことにしたので、あまり予備知識もないまま。


上映はお気に入りの映画館、八丁座。
「よし観るぞ」と勢い込んだものの、いざ見終わったあとの感想は、
「サパーリワカラナイ」(笑)。


「わからない」ビミョーな感覚をしばらく味わうためにすぐさま解説は読まずにいましたが、あまりにもわからなすぎるのでついにネットを検索(笑)。
ココとかココとかココを読んでちょっと納得。


You Tubeに予告編と解説があったので以下にご紹介しますね。




【転載開始】

これはゴダールの遺言である ――― ル・モンド紙

今年のカンヌ国際映画祭でも話題の中心だった、83歳のヌーヴェルヴァーグの巨匠、ジ­ャン=リュック・ゴダールが初めて“3D”で長編を描いた野心作に、カンヌ国際映画祭­審査員特別賞のほか、ゴダール(とそのパートナーであるアンヌ=マリー)の愛犬、ロク­シー・ミエヴィルに “パルムドッグ審査員特別賞”が授与された。半世紀以上も前、スタジオ撮影が当たり前­の時代に、『勝手にしやがれ』(59)でカメラを屋外に持ち出し、街の空気感をそのま­まスクリーンに映し出して世間を驚かせ、カメラワークや編集、演出、台詞、俳優の扱い­など多くの革命を起こしたゴダールが今、新旧の技術を斬新に組み合わせた“映画芸術”­として、3Dの可能性に挑み、遊び心たっぷりに3Dという手法を変革する衝撃作!60­年代から半世紀以上、既存の手法にとらわれず、常に斬新な(新しい)表現で映画界を牽­引し続ける巨匠が今度は、3Dで未来の扉を開いた。「常に処女作を作る」と公言するゴ­ダールの“新しい波(=ヌーヴェルヴァーグ)”の進化形と呼ぶべき本作は、フランスの­みならずニューヨークでも大ヒットし、若い世代の熱い視線が注がれている。

【転載終了】

なるほどねーー。


「ヌーヴェルヴァーグ」というのは特定の時代の作品を指すわけではなくひとつの「生き方」なんですね。83歳のゴダール恐るべし。


個人的には、枯れた切り花とか洗濯物とか足の裏とか血液とかトイレの排泄シーンとか、普通映画ではあえて撮らないであろうシーンがこれでもかと出てくるところとか、ずっと傾いたままの画面とか、思わず3D眼鏡をかけ直したくなる奇妙な3Dの合成とか、バチっと寸断される音声とか音楽とか・・・始終落ち着かないままの69分にハラハラ・ドキドキ・オロオロさせられっぱなしでした。


『さらば、愛の言葉よ』は原題をタイトル通りに訳すと『さらば、言葉よ』らしいです。
言葉というものが概念付けた「美」と「醜」、あるいは「正」と「誤」、「2D」と「3D」。 
その人の概念そのものに揺さぶりをかけてくるゴダールの映像は観客を不安の渦に巻き込みます。およそ「映画とはこういうもの」というルールや概念に真っ向から戦いを挑んだゴダールのチャレンジ精神に驚くばかりです。


音楽の使い方ではレオス・カラックスの『汚れた血』(1986)を思い出しました。
繰り返し登場する印象的な弦の曲はチャイコフスキーのスラブ行進曲の冒頭の音楽らしいです。
スラブ人キリスト教徒の追悼演奏会のために書かれたというこの曲を何度も使用した意図はゴダール流のメタファ(隠喩)なんですかね。
この辺りはあまりにも知識がないのでもうちょっと勉強します。


あっという間の69分。映画を見終わった後に狐につままれたような感じで無言で席を立つ気分。このめったにできない感覚を味わいたい方はぜひ映画館へ(笑)。


「想像力を欠くすべての人は現実へと逃避する」ーージャン=リュック・ゴダール


ぜひ想像力を総動員してご覧下さい。 
 


矢作直樹著『人は死なない』〜ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索

2015-04-27 | おすすめ本

以前から読みたかったこの本ですがやっと読みました。

人は死なない-ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索-
矢作 直樹
バジリコ


ある意味斬新なタイトル。
読んでみて納得です。


著者は東大医学部の教授とともに付属病院の救急部・集中治療室の部長の職を担う人。
救急患者を多く診る中で、どんなに状態の悪いところからでも命を取り留め治っていく人と、あっという間に亡くなっていく人を見るにつけやはり命というのは医療や人間の力の及ぶところではない「摂理(神の存在)」を感じるようになったと書かれています。


科学、宗教、宇宙、雪山登山で2回も命拾いをしたご自身の体験、そして霊の存在とスピリチュアリズムの歴史、そして医療における利他の実践・・などなど。幅広い知識と深い洞察力からなるこの本は読んでるとこっちまで頭が良くなる気がする本です。


「よりよく生きる」
このことは誰にとっても生きるテーマ。
魂は死んでも残るとすれば、死んだ後に恥ずかしいと思う生き方だけは避けたいですね。
興味を持たれた方はぜひご一読を。


インタビュー動画はこちら。





タンゴライブ2連発

2015-04-25 | マリライブレポ

今日はタンゴトリオ、ロス・チフラードスのピアノとして横川ふしぎ市20周年記念イベントとカレーの一楽章のライブに出演しました。
今回のロス・チフラードスは岡田淑子(Vl)、恵島広幸(Bn)、三輪真理(Pf)。
ピアニストは3人いるのでその時々でメンバー若干変わります。


さて、私は横川シネマでの演奏は今回で2回目。前回調律をしてなかったYAMAHAのピアノは今回はちゃんと調律がしてありとっても弾きやすかったです。でも調律してない方がアルゼンチンらしいのは気のせい?(笑)
それはともかく横川シネマさんのご配慮に感謝です。


ダンサーのロドリゴ&ナツコとのコラボステージも3回目。毎回好評を博しています。
8月にはアステールプラザのホールで、そして9月にはLive Jukeでダンスコラボが予定されているのでどうぞお楽しみに。


そして夜はカレーの一楽章 f 未完成でのタンゴライブ。
同じ日の2公演目ということで集客が危ぶまれたのですが、ふたを開けてみたら沢山の方たちにおいでいただいて、本当にありがたかったです。ありがとうございました。
セットリストは以下の通り。


【1st set】
1.エル・チョクロ
2.碧空
3.レファシ
4.ラ・プニャラーダ 
5.ガウチョの嘆き
6.ロカ・デ・アモール
7.ノクトゥルナ

【2nd Set】
1.勝利
2.ガジョシエゴ
3.レクエルド
4.オブリビオン
5.アディオス・ノニーノ
6.ラ・クンパルシータ

【encore】
リベルタンゴ 

   

  


ライブのプロデュースをしてくださった奥田さんには「タンゴピアニストとしてスジがいい」とお褒めの言葉をいただきました。シンガーソングライターとしてよりタンゴピアニストとしての方が売れっこになるかもしれないという複雑な気分ですが、何にしてもありがたいです。


いっそピアソラのようにタンゴ曲の作曲にもいつかチャレンジしてみようかなと思っています。
新境地の開拓まだまだ頑張ります!!!



六月の雨

2015-04-20 | 友人・家族

今日4月20日はギタリストのブッチャーさんこと浅野祥之さんの命日でした。
年齢的なものだと思うけどバンドを始めてからというもの知り合った大切な人たちがずいぶん亡くなった。それを全て覚えておくことは不可能だから命日にはその人のことを思い出すのかなと思う。


Peppermint Leafの夏のライブは6月3日。
「6月と言えば『六月の雨』だね。」と言われてちょっと複雑な思いになる。
あの曲には思い出がある。


山下憲治くん。高校の同級生。
通称やまけん。彼とは普通の友達で高校の時も特別に恋愛感情はなかった。ドカベンに似た風貌の彼は頭も性格も驚くほど良い人で、高校生くらいになるとほとんど誰もやりたがらない生徒会長なんて役もみんなの推薦を受けてやってくれるような人気者だった。


やまけんとはいろんな話をしたけど特に記憶に残ってるのは「男女間の友情は成り立つか」という話。結論は「双方にステディな相手がいれば成り立つ」ということになったと思う。当時私には片思いだけど好きな人がいて、やまけんの方にも多分誰か好きな人がいたと思う。彼は私にとって恋愛対象というよりむしろ人間として尊敬の対象だった。


ちなみに私の片思いの相手はやまけんとは比べものにもならないくらダメな男だった。授業はサボるし部活には来ないし女の子の誘いには弱いし今考えればなんであんな人を好きになったんだろう。アイツのためにどれだけ泣いたことか。
今はそれも思い出(笑)。


やまけんは筑波大学を卒業後コンピューター関連の雑誌社に就職したと伝え聞いた。卒業してから一度だけ会ったけど、月刊アスキーという会社でバリバリの編集長をしていてNHKのBSの番組にもゲスト出演したりしていた。
彼ががんで亡くなったと聞いたのはそれから何年後だったろう。
享年34歳。地元で行われた葬儀には行けなかった。


彼が亡くなって1年後に「六月の雨」という曲を書いた。
雨の日の西広島バイパスを走ってた時に曲が浮かんだ。
ブッチャーさんの命日に何故かそのやまけんのことを思い出した。
試しにネットで名前を検索。


なんとこんな記事が。
Wikipediaにも名前があった。
まぐまぐを始めとする「メールマガジン」を誕生させたのが他ならぬ彼だったということを今日初めて知った。


そう言えば、一度だけ会った時に彼はこんな話をしてくれた。
インターネットが普及してくると情報は雨のように無限に降り注ぐようになる。自分はどんな傘でその情報の雨を受け取るのか(取捨選択するのか)それが大事なんだって。
情報を雨にたとえたやまけん。だから雨が降ると彼を思い出すのか。
やまけん、私の傘はどんな感じに見えますか?



「六月の雨」


霧に煙るような六月の雨は
見慣れた風景をノスタルジックにした
ひどく眠れなくて寝覚めの悪い朝
ぼんやりした頭でぼんやり考えた

君は僕に何を求めていたのか
僕は君に何を与えられてたのか

君が最初に言った言葉
そして最後に言った言葉
ずっと忘れずにいたいから
ずっと覚えていたいから

君を苦しませたすべてのものから
君を守る為にその為に生きてきた
それは君にとって救いの場所に
結局なれなかったやっぱりそうだよね

君が風のように逝ってしまった後
胸につかえたまま吐き出せぬ思い

君が最初に言った言葉
そして最後に言った言葉
それは今も僕のことを
ずっと悩ませ続ける

君がこの世界に見つけられなかった
愛をぼくはいつか見つけるだろうか

君が最初に言った言葉
そして最後に言った言葉
それは今の僕にとって
生きて行く心の支え

君が最初に言った言葉
そして最後に言った言葉
ずっと忘れずにいたいから
ずっと覚えていたいから


(『六月の雨』三輪真理作詞・作曲)





Primavera de Tango argentino in 呉 春のアルゼンチンタンゴ イベント

2015-04-19 | マリライブレポ

今日はアルゼンチンタンゴバンド、ロス・チフラードスとタンゴダンサーのロドリゴ&ナツコの春のタンゴイベントに出演しました。私としては初の呉でのタンゴライブでした。
タンゴ好きな方々にたくさん来ていただきました。ありがとうございました。
個人的には呉在住のギタリストのMAN3やパンフルートのSさんがお忙しい中足を運んで下さって嬉しかったです。
写真はまた後ほどUPします。
本日のセットリストです。


1.大きな人形
2.レ・ファ・シ
3.碧空
ほか

【2nd Set】
1.アディオス・ノニーノ
2.ケハス・デ・バンドネオン
3.リベルタンゴ
ほか

【encore】
ラ・クンパルシータ


ロドリゴ&ナツコのダンスとタンゴ生演奏のコラボ。
タンゴを目の前で見るとけっこう興奮するんじゃないかなあと思います。
私もタンゴの時はある意味リミッター外して弾いてます(笑)。
お二人のダンスと生演奏のコラボは次は4/25の横川シネマ。どうぞお楽しみに。




横川ふしぎ市20周年記念イベント タンゴ de 横川シネマ
日時:2015年4月25日(土)14:00〜15:30
出演:ロス・チフラードス
岡田淑子(バイオリン)恵島広幸(バンドネオン) 三輪真理(ピアノ)
ダンサー:ロドリゴ&ナツコ
場所:横川シネマ
チケット:1000円(下記にて販売中)
むねとし商店   広島市西区横川3-3-12 Tel 082-232-3860
横川創苑 広島市西区横川3-11-12 Tel 082-232-1337
主催:横川商店街連合会


そして夜は佐野元春コピバンの初顔合わせ&初リハでした。
初めてのわりには結構形になっていて、オドロキです。
メンバーはSmoky Kondo(Vo&Gt)、真下 博成(Ba)、三輪 真理(Key)、Tatsuzo(Dr)、小田原政広(Gt)、御堂河内誠(Per)、コリシゲマコト(Sax)、松本・ドリアン・琢磨(Tp)、NA☆BE
(Tp)、YUMI(Tb)という顔ぶれ。
総勢10人のバンドなんて初めてなのでテンション上がります。
Konちゃんの歌もなかなかスバラシイです!!ご期待ください。
個人的にはもう3段階くらい頑張ります!!



Smoky Kondo Presents “Back to 80’s”
Sano  Moto Tribute Live 
日時:2015年6月13日(土)18:30 open 19:00start
出演:Vocal:Smoky Kondo
Bass:真下 博成
Key:三輪 真理
Drum:Tatsuzo
Guitar:小田原 政広
Per:御堂河内 誠
Sax:コリシゲマコト
Tp:松本・ドリアン・琢磨
Tp:NA☆BE
Tb:YUMI
場所:Live Juke
(広島市中区中町8-18クリスタルプラザ19F TEL:082-249-1930)
料金:2500円(前売り)/3000円(当日)(ドリンク別


ライブでお会いしましょう!!!


タンゴピアノ

2015-04-15 | バンド関連

Peppermint LeafとFOUR&FOURのライブが終わって、今月の残り3本はタンゴです。
タンゴは歌じゃなくてピアノです。
ロス・チフラードスのタンゴピアノを弾くようになって3年目。タンゴ曲にもようやく慣れてきました。


タンゴピアノは低音域を舐めるように弾く左手と中音域から高音域を引っ掻くように弾く右手のバッキング、そしてオニのように出てくるグリッサンド、頻繁にある転調、そして高音部と低音部を同時に弾くスタイル、そしてブレスが少ないのが特徴。まあつまり仕事多いです。


タッチが多少荒くなることを除けばかなりいい練習にはなります。
最近わかってきたコツはやっぱりタンゴピアノでも必要とされるのは脱力かな、ってこと。
最初の頃はとにかく大きい音を出さなくちゃと力が入ってましたが、最近は脱力して大きい音が出せるようになってきました。これも慣れですね。


高校生の頃レッスンを受けた作陽音大の客員教授でもあったフランスのジャン・ミコオ先生が紹介してくれたジョセフ・レヴィーンの脱力のテクニック。

ピアノ奏法の基礎
中村 菊子
全音楽譜出版社


最近になってニコ動に本人演奏の音源がUPされてることを知りました。
すごい!!!速い!!綺麗!!(打ち込みではありません(笑))
1929年の音源だそうです。
ロシアの生んだ究極のテクニシャンであり優れた教育者でもあったJosef Lhevinne(1874-1944)のショパン。



・・・精進します。
ライブでお会いしましょう。
 

Primavera de Tango argentino in 呉 
春のアルゼンチンタンゴ イベント
日時:2015年4月19日(日) 14:40open 15:00stat
出演:チフラードス
    岡田淑子(バイオリン)恵島広幸(バンドネオン) 三輪真理(ピアノ)
ダンサー:ロドリゴ&ナツコ
場所:スタジオ PLAN-U
    (呉市三条4-3-10 Tel 090-3880-2343)
料金:3000円(前売り)3500円(当日)ドリンク&スナック付き
チケット購入:スタジオ PLAN-U
    (呉市三条4-3-10 Tel 090-3880-2343)
 *お振込の方は下記まで。
     080-6326-1384(el abrazo de tango広島スタジオ)
     abrazo_de_tango_hiroshima@yahoo.co.jp 




横川ふしぎ市20周年記念イベント タンゴ de 横川シネマ
日時:2015年4月25日(土)14:00〜15:30
出演:ロス・チフラードス
岡田淑子(バイオリン)恵島広幸(バンドネオン) 三輪真理(ピアノ)
ダンサー:ロドリゴ&ナツコ
場所:横川シネマ
チケット:1000円(下記にて販売中)
むねとし商店   広島市西区横川3-3-12 Tel 082-232-3860
横川創苑 広島市西区横川3-11-12 Tel 082-232-1337
主催:横川商店街連合会



タンゴバンド・チフラードス LIVE
日時:2015年4月25日(土) 18:30open 19:00stat
出演:ロス・チフラードス
    岡田淑子(バイオリン)恵島広幸(バンドネオン) 三輪真理(ピアノ)
場所:一楽章 f 未完成
(広島市中区紙屋町1丁目4-6 ウィニーズ紙屋町3階 tel 082-249-0221)
料金 2000円 +1オーダーお願いします(カレーがお薦め) 
主催 チフラードス後援会

 

FOUR&FOUR Presents SHINGO KAWACHI 67th Birthday Live

2015-04-12 | Peppermint Leaf ライブレポ

 

FOUR&FOUR Presents SHINGO KAWACHI 67th Birthday Live 無事に終了しました。
ご来場いただいた皆さまありがとうございました。
ということでライブレポさせていただきますね。


本日の出演者は、筒& TOM with 星田あらため、すなふきん筒井&TOM with 星田、TOMG、Peppermint Leaf、FOUR&FOURでした。軽くライブレポします。


司会はエフエム廿日市の大田典子さん。小気味良いトークで会場を和ませて下さいました。
トップバッターはすなふきん筒井&TOM with 星田の皆さん。そして2番手はTOMGの皆さん。
    

   


出番待ってて私は楽屋だったので写真だけで失礼します。


3番目の出演はPeppermint Leaf feat. 小田原政広。
Peppermint Leafメンバーはボーカル&ピアノの私(マリ)、ドラムのサトシ(石井聡至)、ベースのユウヘイ(渡辺祐平)、そして今回ゲストギターの小田原政広さん。
本日のセットリストはこちらです。

1.天使の翔ぶ街
2.白いワイン
3.ヒミツの国
4.桜の朝(新曲)
5.Silent Bossa(新曲)
6.星をカバンに詰め込んで(新曲)
7.URARA〜大地の歌

【encore】
8.Love and Love

   

   

     
今日は河内さんから「サトシにいっぱいしゃべらせろ」って言われてたので大体そんな感じでお届けしました(笑)。
Peppermint Leafが初めての方にもきっと楽しんでもらえたかなと思います。一見取っつきにくそうに見えますが案外気さくな3人なのでこれからも見かけたら声かけて下さいね。


今回は新曲を3曲も仕込んだので自分的にはちょっと大変でした。本邦初公開の新曲いかがだっでしょうか?私としてはどの曲もかなり気に入ってるのでぜひ次のアルバムに入れたいなと思っています。「桜の朝」は間奏から先のアルペジオを入れたピアノが結構難しい。でも桜の花びらが舞うような雰囲気にしたかったのでどうしてもこのアレンジで頑張りました。「Silent Bossa」は小田原さんの全面的にギターをフィーチャーして。ピアノはもうちょっと工夫したいところなんですけど、歌いながらピアノのオブリって難しいですね。


そして「星をカバンに詰め込んで」は会場の皆さんにも歌ってもらいました。

「Yei Yei Wow Wow Happy Happy Happy to you 
 Yei Yei Wow Wow Happy Happy Happy to me」

この曲は「悲しい思い出は忘れていいよ」というメッセージソング。親しい人との死別だとかに遭遇すると人ってホントに落ち込んでしまいますよね。思い出しては涙に暮れる日々。そして悲しいだけじゃなくて自分が幸せになったり笑ったりすることを申し訳ないと思ってしまうというか、自分で自分を罰してしまうことも多いんじゃないかと思うんですね。
でも亡くなった人はきっとあなたに幸せに笑ってて欲しいはず。だからあなたも「もう自分が幸せになることを許してあげよう」って歌。
一緒に「Yei Yei〜」って歌って心が少し軽くなってもらえたらなと思います。


アンコールは「Love and Love」。
実を言えば直前までアンコール曲は用意してなかったんですよね。1番目のすなふきんさんたちの時にアンコールがきてたので、もしかしたらと本番前の楽屋で緊急会議(笑)。
小田原さんにやってもらったことのある曲の中から「Love and Love」をチョイスしましたが、本番バッチリ演奏できて良かった。
なんだかんだ言ってこういう時やっぱり自分のバンドってありがたいですよね。結成7年は無駄になってないとつくづく。サトシくん、ユウヘイさん、いつもありがとう。そして小田原さんありがとうございます。


そしてトリはFOUR&FOUR。
本日のメンバーは河内しんご(Dr)、重廣沢氏(タクシ)(Gt)、光枝秀仁(Ba)、森川幸平(Ts)、三輪真理(Vo&Pf)、小方佳代子(Tb)、藤本絢子(Vo)、松本美樹(オリオ)(Vo)。セットリストは以下の通り。

1.BLUE BOSSA
2.スカイレストラン
3.グァンタナメラ
4.コーヒールンバ
5.アントニオ
6.よもぎコーナー
8.おいしい水
9.愛がすべて
10. 心の手をつなごう(Peppermint Leaf)

【encore】
11. CHICKEN

    

    

    

    

昨日のブログにも書きましたが河内さんは先週まで持病のヘルニアが悪化して立ち上がることすら困難な状況だったんです。それで週始めのリハは疲れ知らずで融通の効かないマジメで堅物なドラマー「栗津久くん」にドラムを頼みまして、え?あ、漢字読めない?「クリックくん」です(別名メトロノームとも言います)。それで残りのメンバーは練習やりまして、なんとか本番2日前のリハに復帰した河内さんと形を整えてライブに臨んだというわけで。
無事にライブができてほんとーーーーに良かったです。


MAN3にはケーキ職人の奥さまにお願いして特別に河内さんのバースデーケーキも用意してもらいました。
ドラムがデザインされたカッコいいケーキ。すごいです。
 
MAN3ほんとありがとね。


67歳のお誕生日を迎えられた河内さんお誕生日おめでとうございます。
FOUR&FOURのバンマスとしてこれからも宜しくお願いします。 
 

アンコールのCHICKENではそんなMAN3と小田原さんにも入ってもらってにぎやかに。
ギターバトルしてもらいたかったんですが3人のギタリストさんたちが案外譲り合ってバトルというか仲のいいソロ回しでした。
  

  

河内さんも病み上がりの身体を労りつつ渾身のドラムソロ。
 


そんなわけで4時間半の長時間ライブは大成功のうちに終了。
ご来場の皆さま本当に本当にありがとうございました。
そしてご出演のみなさま大変お疲れさまでした。
バンマスによれば「来年もやる!!」そうなので、どうぞ懲りずにおつき合いくださいませ。
ありがとうございました。



映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』

2015-04-09 | おすすめ映画

今日は久しぶりにセイウのakiちゃんとmassくんを我が家に招いて一緒に食事をしました。
お料理を食べながら音楽談義。


セイウの2人は私がバンドをスタートした頃からの友人で、私の歩みをずっと見てきてくれた大事な友人。最近の曲作りやライブやレコーディングの裏話などいろんな話に花が咲きました。


今日のBGMは『Crimson Thread』という鶴谷智生さんのソロアルバム。

crimson thread
ZAZZY
ZAZZY


家にいる時はテレビをつけない代わり何かしら音楽をずっとかけているけど、これも何回聴いたかわからないヘビーローテーションアルバム。この中の「Reason」という曲が特に好き。もちろん全体通してもすごくいいアルバムです。


これを聴いてたら何故か思い出した劇場版アニメ『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』。
ところで音楽は誰だっけって話になってYou Tubeで検索。


音楽は川井憲次さんという作編曲家。
この印象的なテーマは謡(うたい)が入っているところが特に素晴らしいです。
現在放送中の大河ドラマ『花燃ゆ』のテーマ音楽もこの人らしいですね。
この人の曲はとても好きです。


『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』は押井守監督の1995年の作品。
かのウォシャウスキー兄弟の監督作品のマトリックスシリーズにも影響したと言われるアニメ。
音楽もさることながらストーリーもいいし絵も綺麗。
独特の雰囲気があって何度も見たくなる名作です。
 


ジョニ・ミッチェル『BLUE』

2015-04-07 | おすすめCD

実はジョニ・ミッチェルというシンガーソングライターのことをよく知らなかった。
私の好きなター坊こと大貫妙子さんが薦めてて興味を持ったというのがそもそものきっかけ。
いつかちゃんと聴いてみたいと思ってAmazonのお気に入りに入れてたんだけど、ジョニ・ミッチェルが倒れたと聴いて手に入らなくなったら大変、と思ってこの『BLUE』を購入。
さっそく聴いてます。


独特の歌い方、メロディー、コード進行。
どこかエンヤに似てるなあ、と思ってたら、彼女はカナダ生まれで母親がスコットランド及びアイルランド系、父親はノルウェー系だそう。なるほどね。


この『BLUE』はアルバムとしてもさすが最高傑作と言われるだけある作品です。
シンプルだけど1曲1曲がすごくしっかりしてる。
録音も生々しくていいですね。


1曲目やタイトル曲もいいけど、私は意外に2曲目の『My Old Man』が好き。


 
CDだとエンディングのピアノのシンプルなリフが妙に頭と心に残ります。


このアルバムには納められてないけど『青春の光と影』(Both Sides Now) も好きな曲。
これは原田知世のカバーで知った曲です。




これもつくづくいい曲です。
いろんな人にカバーされていますね。
名曲は時代を超えて残る。
こういう1曲を書きたいものです。

Blue
Warner Bros.
Warner Bros.

 

青春の光と影
ワーナーミュージック・ジャパン
ワーナーミュージック・ジャパン

  


映画『ショーシャンクの空に』

2015-04-04 | おすすめ映画

人生の転機っていうのってその渦中にいるときにはあんまりわからないもの。
少し時間が経ってから「あれが転機だった」ってわかる。
そして多くの場合、自分で一番苦しい時期にもがきながらやったことが次のステップのための大きなギフトになっている。


ある程度人生を重ねてくるとそういう人生の「しくみ」みたいなものもわかってくるものだけど、若いうちはそれがわからないから「自分はもうダメかもしれない」って絶望してしまうんだって思う。


多くの偉人たちは(たとえ偉人じゃなくても)、その人生の苦難から抜けて光を見いだした時に、その苦難がいかに自分にとってギフトだったかってことを感謝してそれを同じような境遇の人にもなんとか伝えたいんだと思う。


もしあなたがどんな状態であっても希望だけは失ってはいけない。
希望は外から与えられるものではなくて自分の内側に見いだすもの。


私のとっても好きな映画。
スティーブン・キング作『ショーシャンクの空に』 

ショーシャンクの空に [DVD]
ティム・ロビンス,モーガン・フリーマン,ウィリアム・サドラー,ボブ・ガントン,ジェームズ・ホイットモア
ワーナー・ホーム・ビデオ


この映画は語るよりも映画館かDVDで観てもらった方がいい映画です。
1994年の作品なのでもう公開は20年前。
若い人で観たことのない人は多いかもね。必見の映画です。


そしてストーリーもさることながら扱ってるテーマは奥深い。
犯罪、えん罪、厚生、正義とは、罰される罪と罰されない罪、etc・・いろいろ考えさせられる映画です。
久しぶりにもう一回観てみようかな。