オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

繰り返しにたえる

2012-05-30 | おすすめ本

気がつけば5月もあと1日ですね。
広島でもいろんなものを片付けてます。

実家の倉庫からは私の子供の頃の賞状やら通知表が出てきたりして、思わず広げて見てしまいました。
こうして見ると、子供の頃の私は結構真面目で優等生だったみたいです(笑)。
今は羽目を外しまくってますが(笑)。
まあ人生、振れ幅の大きい方が意外に楽しそうなので、これからも適度に羽目を外しながら生きていくつもりです。

思うところあって村上春樹の『1Q84』をもう一度最初から読み始めました。

1Q84 BOOK 1
村上 春樹
新潮社

今まで小説を2回読んだりすることは滅多になかったんだけど、最近2回目も結構面白いってことがわかってきて、本は複数回読んでみることにしています。
1回目はストーリーを追うことに夢中になってついつい読み飛ばしていた細かなフレーズが、2回目はどんどん目に飛び込んできて、村上春樹という人の表現や考え方に改めて感銘を受けます。
歌作りにも生き方にも参考になることがいっぱい発見できてまさに「お宝発見!!」という感じです。

映画も続けて2回観ると、2回目には違ったところが見えてきますよね。
音楽でも何度でも聴きたくなる曲が、やっぱりいい曲だと思えます。

そう言えば、父の告別式で『Peaceful Wind』を献花(仏教ではお焼香に当たる)の時に流してもらいました。
妹が「是非」と言って実現したんですが、告別式の恭しい雰囲気に曲が見事にマッチして、平和で静かな雰囲気を醸し出していました。
『Peaceful Wind』って葬儀にも合うんだってちょっと驚きでした。
皆さんも機会があれば『Peaceful Wind』をいろんな場面でどうぞ使って下さいね。

私から生まれた曲たちが、何度でもどんな場面でも思い出してもらえる曲であることは無上の喜びです。
これから生まれる曲たちもできれば、そういう曲になるようにと願っています。

人もアートも繰り返しに耐えるものが一流だって聞いたことがあります。
何度でも会いたくなる、繰り返しに耐える人を私も目指します。
なんだかとりとめもなくなりましたが・・(笑)、今日の日記はこの辺で。


父のこと

2012-05-19 | 友人・家族

ふたたびお久しぶりです。
1週間ぶりの日記です。

今週16日水曜の未明に父が亡くなりました。
病院に再入院した父と、月曜に「また来るね」と別れ、広島に一旦戻った火曜の夜半過ぎに、妹から電話で父の死の知らせを受けました。
覚悟はしていたものの、まさかこんなに早いとは思っていなかったので、ちょっとショックはありました。
看護師さんの夜間巡回の時に呼吸が止まっていたそうなので、眠っているうちに息を引き取ったようです。

夕方見舞いに行った母と妹とも、いつも通り「じゃあまた明日くるね」と手を振って別れたそうです。
誰にも死に際を見せない「カッコつけ」な父らしい死に方だな~と思いました。

一昨日の前夜式と昨日の告別式にもたくさんの人に参列していただきました。
頑固で人付き合いが苦手な父だったので嫌われてるんじゃないかって心配してたけど、それなりにたくさんの人に愛されてたようです。
久しぶりに会った親戚、小さい頃お世話になった近所のおじさんやおばさん、懐かしい人たちと再会できたのは嬉しかったです。

子供の頃の私は、自分の取り巻く世界を把握しきれてなくて、いつもどこかぎくしゃくしていた気がします。
故郷に帰るとそういうぎくしゃくした自分を思い出してちょっとイヤになるけど、あの頃の自分がいて今の自分がいるのだと、改めて思います。
親子や家族って一番近くにありながら一番不器用な愛情表現しかできない関係。
気持ちを伝え合ってもどこかぎこちなくて、言い残した言葉ですぐに胸が一杯になってしまう。
父と私も、思えばたくさんケンカもしました。

病院に見舞いに行って、熱いタオルで父の顔を拭いてあげたとき、気持ち良さそうに笑ってくれたことが最後の思い出になりました。

「お父さんごめんね。ありがとうね。」
いろんなことがあったけど、やっぱりお父さんの娘で良かった。
お父さんの娘として恥ずかしくないように、これからも頑張るね!!

「あなたに会えて ほんとうに良かった 嬉しくて 嬉しくて 言葉にできない」
(小田和正『言葉にできない』より)




フラワーフェスティバルと平和の風

2012-05-04 | ほほ笑みと感謝の会(パレスチナ子供支援)

今年もひろしまフラワーフェスティバルに出演させていただきました。
去年までは新老人の会広島支部のコーラスグループ「フレディ」と「ほほ笑みと感謝の会」の共演という形での演奏でしたが、今年は「ヒロシマ・パンフルートの会」の一員として出演させていただきました。

今年は特別に声楽の平田玉代さん(たまちゃん)にもご出演いただいて、とてもステキな演奏になったと思います。
本日の演奏曲目はこちら。

1.アメージンググレイス
2.あすという日が
3.Peaceful Wind
4.しあわせ運べるように
5.さんぽ
6.クワクワ・ダンス
7.北の国から
8.故郷

    
写真は「ほほ笑みと感謝の会」のHPからいただきました。
(撮影して下さった橋本さんありがとうございます)

この「ヒロシマ・パンフルートの会」(正式には広島パンフルートの会)は、広島大学の物理の教授でもありパンフルート演奏家でもある中村純(あつし)先生が、パンフルートの普及のためにほぼボランティアで始められたパンフルート同好会の総称です。

中村先生と私は、元製菓会社の社長さんでもあった橋本さんを会長とする「ほほ笑みと感謝の会」の中の「パレスチナの子どもたちに希望を」というプロジェクトと通じて出会いました。
この活動は「パレスチナで分離壁建設によって倒されたオリーブ(命の木)をヒロシマでパンの笛に再生しコンサートを通して平和と希望を伝える。」「パレスチナ・ベツレヘムの音楽学校にピアノを贈る。」という目的で2009年に発足した活動です。

パレスチナで分離壁のために切り倒されたオリーブの木を広島に運んで、広島のパンフルート製作者がパンフルートを作り、そして広島の作曲家がオリジナル曲を作り、それを広島の演奏家が演奏する。
パレスチナと広島が、平和の象徴でもあるオリーブのパンフルートでつながり、共に平和な世界を作っていけるように、という願いをこめた活動です。

フラワーフェスティバルでの演奏については、「ほほ笑みと感謝の会」のHPや私のブログのこの記事(2011年5月4日の日記2010年5月4日の日記)の前後の記事を読んでもらえばわかると思います。
今回はパンフルートの演奏が中心で、ソロありデュオありアカペラありといろんな演奏を聴いていただきました。
これをきっかけにまたパンフルートが広く普及するといいですね。


(終わって全員で記念撮影!!)

Peaceful Windという曲のおかげで、こうして中村先生や皆さんと一緒に演奏させていただく機会が何度も与えられ、ホントに感謝です。
このプロジェクトの活動もバンド活動と併せて頑張って行きたいと思っています。
広島パンフルートの会の活動ともどもどうぞ応援して下さいね。
当日の模様は出演者のsumiさんのブログ香原さんのブログでも紹介されています。
併せて御覧ください。