今日は井口にある聖モニカ幼稚園で、ほほ笑みと感謝の会の公演でした。
園の子どもたちの発表会でもある『LOVE & PEACEコンサート』にゲストとして呼んでいただきました。
鈴木園長先生はじめ理事長先生、先生方、ご父兄の皆さんありがとうございました。
今日のメンバーは立野泰博牧師(語り)、中村純先生(パンフルート)、3名の広島大学の学生さんと三輪康志(パンフルート)、平田玉代さん(声楽)、三輪真理(ピアノ)、という面々。
今回も楽しく、また私自身も深く感じ入りながら演奏を届けさせていただきました。
このコンサートは、もともとはイスラエルに攻撃し続けられるパレスチナの現状を多くの人に知ってもうと同時に、パレスチナに建設予定の音楽学校にピアノを寄付する目的で始められたコンサート活動でした。
パレスチナで切り倒されたオリーブでパンフルートを作り、そのパンフルートで平和と希望のコンサートをしようという目的で始まったコンサート。
そんな中、3・11が起こり(実は公演の真っ最中でした。2011年3月13日の日記参照)、立野牧師が震災支援のボランティアとして現地での活動の中心として働かれたことをきっかけに、コンサートの内容にその報告会の話が加わり現在の形になりました。
語り部立野泰博牧師が付けられた今回のタイトルは『希望が寄り添う命』。
コンサートの前半は「ヒロシマ」を希望の場所と見るパレスチナの人々。
そして後半は「ヒロシマ」を同じ痛み乗り越えた同胞と見る東日本大震災被災地の人々。
パレスチナにとっても被災地にとってもヒロシマの果たす意味は大きく尊いということを伝える内容でした。
プロジェクターを用いたスライド上映を用いながら立野先生の語りと音楽という組み合わせ。
立野先生のパレスチナや被災地での話は涙なくしては聞けない話で、演奏してる私たちもいつも鼻をすすりながらの演奏です。
生きるって・・
命って・・
生き甲斐って・・
絶望の淵に立たされながらも、それでも生きようとする人々の希望を照らし応援しつづけること。
それしか私たちにできることはないのかなって思います。
明日の命も保証されないパレスチナの人々の生活。
「ここには希望はありません。平和もありません。
でも希望も平和も、作り出していくことはできますよね。」
パレスチナの学校の先生が言われたという言葉が胸に残りました。
そして東日本大震災。3・11からもうすぐ3年。
被災地の支援やボランティアもどんどん打ち切られ、支援活動も終了して行く中、被災地の人たちには自立が求められています。
命と健康、家と仕事、これらの保証が切実に求められているとともに、
現地では「宗教」・・というか、「祈りの家」が求められているそうです。
「祈って下さいね。牧師先生、私たちを忘れずに祈って下さいね。」
と言われる被災地の人々。
私には何が出来るんだろう。
何も出来ないかもしれないけど「祈ること」はできる。
私は私の場所で、祈りながらできることを求めていきたいと思っています。
(こちらの絵画、アルブレヒト・デューラー作『祈りの手』についてのお話は、こちらのブログ参照)