島根県在住の友人でシンガーソングラーターの白築純さん。
初めて出会ったのは2015年の7月東京。
ドラマー鶴谷智生さんのバースデーライブでのこと。
ライブの出演者はそれはそれは豪華で、ほとんど第一線で活躍するミュージシャンの方ばかり。
シンガーだけでも10名以上いるライブ。初めての場所でドギマギする私の横で、素晴らしく場を仕切ってくださる頼り甲斐のある姐さん的な元気印の女性シンガー。それが白築純さんでした。
純さんは、それこそ東京の第一線でずっと音楽をやっておられたわけですが、心機一転思うところあって島根に移り住み、そこで豊かな自然の中で音楽を育んで生きていくという第二の人生を選択されていました。そこから日々発信されるFacebookの記事や新聞のコラムに純さんの豊かで繊細な感性のキラメキを見せてもらい、私はいつも刺激を受けることになりました。
それから1年。
純さんの身体に小さながんが見つかったのは2016年の夏のこと。
そして純さんは現在、ステージ4のがんと闘病中です。
そんな純さんのために、ピアニストの松本圭司さんらが発起人になって多くのミュージシャンとともに純さんの曲をインストでアレンジして演奏するというCDを制作されました。
『Players pray』(演奏者たちの祈り)
とっても素晴らしくて涙が出ました。
音楽って人生の何の役に立つの?
音楽が大好きな私はたまにそういう言葉を投げかけられたときに固まってしまいます。
日々の生活を一生懸命生きていて食べて行くのがやっとの時に、音楽でお腹を満たすことはできないし、目に見えるものを作り出すことは何もないかもしれない。
でも、でも、ひょっとしたら目に見えない世界には、確かな何かを作っているのかもしれない。
このCDを聴いてそう思いました。
シンガーソングライターの純さんの生み出した曲を、心あるミュージシャンの皆さんがアレンジ&演奏され、祈りを音にして誰かに届ける。そうやって音になったものを私は聴いてその祈りと感動をあなたに伝えている。
音楽はそれが生み落とされた時よりも時間が経てばたつほど、聴く人が増えて育ってまるで大樹のように多くの人を幸せにする力を持っていく。そんな気もしています。
「小さなメロディ」
森の小さな泉でその歌は生まれた
木々を揺らして届く小さなメロディ
風はその歌を運ぶどこまでも遠く
あなたの部屋の窓を叩く小さなメロディ
今あなたに伝えたいこのメッセージ
森の声 星のささやき 私の愛
歌は時空を越えて何かを伝えた
今は海に深く眠る小さなメロディ
今あなたに伝えたいこのメッセージ
魚の夢 雨のため息 私の愛
今あなたに伝えようこのメッセージ
広がり出す空の果てまで 私の愛
(Peppermint Leaf「小さなメロディ」三輪真理作詞・作曲より)
白築純さんの『Players pray』はご本人のFacebookページより購入可能です。
純さんのFacebookページはこちら。
純さんにエールを送りたいという方もぜひ直接お問い合わせをしてみてくださいね。
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