姫路大手前・岡崎外科 消化器肛門クリニック ブログ・肛門科通信

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ニトログリセリン軟膏(個人輸入)についての質問 岡崎外科肛門科ブログ

2013-09-27 13:03:05 | 裂肛(切れ痔)
「切れて痛む」のでニトログリセリン軟膏を個人輸入(といってもサイトからの購入でしょう)されたかたからの「塗り方」について質問がありました。薬物の個人輸入と使用についての法的な適否は別として、いずれにしても専門医の診断なく使われるのでしたら、お勧めできません、というかやめた方がよいです。また輸入サイトの出来も色々、翻訳などは間違っているものもあるようです。またその使用についてもアドバイスできる立場ではありません。ただ、事故防止の点から一言お話しておきます。お尻の穴のなかへ入れるのは危険です。濃度の濃いものもあり、また吸収のよい基剤のようですので、自己責任で塗るとしても、お尻の縁、あるいは周囲に塗るにとどめてください。直腸から吸収されると副作用、合併症の原因になります。ですので、かならず信頼できる専門医の診断、指導をお受けください。ご本人が切れ痔(裂肛)と思っても、違う場合があります。別の病気が隠れていることもあります。診断が裂肛で正しかった場合でも、ご本人の病状により、どこにどういうふうに塗ると良いかは違ってきます。我々はそれにあわせて塗り方の指導をおこなっています。お願いです。どうかきちんとした診断を受けてください。また便秘や下痢のコントロールは必要です。
 裂肛のくすりレクトジェシックはニトログリセリン軟膏です。日本では残念なことに保険診療で使うことはできません。すべて自由(自費)診療になります。


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