リビング姫路を見て、と言われる方が何人も来られました。ありがたく思います。勇気を出して来院されて、一人でも多く、一日も早く幸せになって頂けたら本望です。
電器店で24時間タイマーを買ってきました。青色発光ダイオードをタイマーでON/OFFさせてみることにしましょう。
姫路地区でご覧の方!今週末に配られる「リビング姫路」をご覧下さい。10ページの特集に当院の記事が掲載されます。
クリニックのHP(website)はこちらです。
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正常よりも大腸通過時間が少しだけ延びている方の場合、弱い下剤が必要なのです。塩類下剤といわれるマグネシウム製剤(当院ではマグミット330mg錠)は、便を軟化させますが、実は大腸の通過時間を短縮しません。若くて元気で、便が硬いだけの人はこれで十分です。大腸の運動が弱っている場合は、カサンスラノールとジオクチルソディウムスルホサクシネートの合剤(当院ではビーマス配合錠)を使います。刺激性成分はプルゼニドの10分の1と弱いので、コントロールが良いのです。通過時間を正常化する必要はありません。少し短縮させてあげるだけで、たいていは「すっきる出る」のです。
今回の研究で、一般の方が便秘と思っている場合、大腸の通過時間はそれほど伸びていない軽症の場合が多いことが分かりました。1週間に3回以上の排便がある場合は、「赤い小さな粒の下剤」(=ほとんどがアントラキノン系の強い刺激性下剤)は必要ありません。皆さん、便秘症状を一日で治そうとしてはいけません。下痢を起こす下剤は効き過ぎなのです。もっと弱いものをゆっくり使ってください。漢方も全て穏やかではありませんよ。「大黄(ダイオウ)」が含まれているものは、同じアントラキノン系ですから、かなり強いものがあります。「自然の生薬」なんて言われるといい感じがしますが、自然のものにも毒物もありますし、人工のものにも良いものもあります。むずかしいのですよ。
今からクリスマス、お正月は「ホリデーシーズン」ですね。うちの長男君と一緒に、待合室内に青色LEDの飾り付けをしました。ブラインドを閉めるとこんな感じで、大手前交差点からも見ることができます。室内の方だけでなく、外からも「ちょっときれいだな」と見ていただけるとうれしく思います。
正しいことを医学的に正確に言おうとすると本当にむずかしいですね。昨日は通過時間の男女差について、飲酒と喫煙のみについて説明しました。まだまだいくらでも考えられます。例えば仕事の差です。時間にしばられて、絶対に排便が出来ない仕事の場合、仕事の前に必ず排便をすますでしょう。接客などの軽い拘束の場合はがまんする習慣が着いてしまうことも考えられます。食事の内容も違いますね、測定方法によっても違います。
統計学をかじった研究者の間で冗談のように言われるのが、「良いデータを出そうとすれば、喫煙者を除外する」ということです。タバコを吸わない人は、健康に留意している率が高く、喫煙以外の要因でも「体に悪いことをしている率」が低いからです。同様にサプリメントを服用している人もデータが良くなります。単に生活習慣によるデータの差をサプリメントの効用のように宣伝しているものが山ほどあります。ご注意あれ。
統計学をかじった研究者の間で冗談のように言われるのが、「良いデータを出そうとすれば、喫煙者を除外する」ということです。タバコを吸わない人は、健康に留意している率が高く、喫煙以外の要因でも「体に悪いことをしている率」が低いからです。同様にサプリメントを服用している人もデータが良くなります。単に生活習慣によるデータの差をサプリメントの効用のように宣伝しているものが山ほどあります。ご注意あれ。
とてもよい質問を頂きました。私のデータで男性と女性で大腸通過時間に3倍の差があることに驚いた、とのことです。
データ上で男女差が3倍あっても、生物学的に「雄」と「雌」の差ではない可能性があることに注意が必要です。今回の研究では、お腹の病気や既往歴や下剤、サプリメントの使用例は除外していますが、それ以外の要因として、「飲酒」「喫煙」などが挙げられます。例えばお酒を飲むと下痢をする方は多いと思います。お酒で大腸の粘膜が腫れる(浮腫になる)ために、水分の吸収が減り、便が水っぽくなり下痢をするのです。男性と女性での飲酒の習慣や頻度の違いも考慮に入れないといけないのです。トイレでタバコを吸わないと便が出ないと言われる方も多いのです。ニコチンの大腸神経節への複雑な影響によるものです。オス、メスの差だけではなく、色々な要因がからんでいるのです。交絡(こうらく)要因と言います。
データ上で男女差が3倍あっても、生物学的に「雄」と「雌」の差ではない可能性があることに注意が必要です。今回の研究では、お腹の病気や既往歴や下剤、サプリメントの使用例は除外していますが、それ以外の要因として、「飲酒」「喫煙」などが挙げられます。例えばお酒を飲むと下痢をする方は多いと思います。お酒で大腸の粘膜が腫れる(浮腫になる)ために、水分の吸収が減り、便が水っぽくなり下痢をするのです。男性と女性での飲酒の習慣や頻度の違いも考慮に入れないといけないのです。トイレでタバコを吸わないと便が出ないと言われる方も多いのです。ニコチンの大腸神経節への複雑な影響によるものです。オス、メスの差だけではなく、色々な要因がからんでいるのです。交絡(こうらく)要因と言います。
学会報告の続きです。消化器を専門にしていて、便秘の治療にプルゼニドという、医療機関で一番多く使われている下剤を必要とすることはかなり少ないものです。大腸通過時間が110.4時間の「本当の便秘」には必要ですが、実はそういう例は少ないのです。「便秘です」と医師にいうと、だまって出てくるのがこの薬。それを飲んで下痢になっちゃった経験はありませんか?これってどういうことでしょうか?(論文を書いていて、調子が出たのでこんな時間の更新になってしまいました)