先日病院へ付き添った際に病院に置いてあった「家族ががんになったとき」という冊子が目に付きました。自由に持ち帰ってよろしいようなので一部持ち帰り読んでみました。
その立場に成って分かる気持ちに寄り添うために、とても参考になる冊子でした。
家族に病人が出てもQOLが落ちていない病の場合は?お世話をする家族と癌と闘う本人には大きな齟齬が生じていることにショックを受けております。
数年前から心配事が多く介護側の私も余計なことでしょうけれど・・・体調を崩しております。
しかし今回ギョッとなったことは、本人曰く「病気であなたに世話になっているとは決して思っていない」「貴女が介護をしてくれてるとは感じたことが無い」と宣うのでごぜいます。
「介護してもらっているなんて感じたことが無い」と言うのです。
介護側の私が疲労困憊して「市の包括支援センターへでもこの苦しさを相談してみようかしら?何か少しでも気持ちが軽くなるようなことにはなれないかしら?」と話したら?
「何を言っているの?」「私は介護なんて受けていないからね!」と言うのであります。
確かに身体介護のおむつを替えるだとか?食事を食べさせるとか?具体的には体の介助は要らない状態です。
本当に私は何も介助していないのでしょうか?この苦しみはどこから来るのでしょう?
連れ合いは数年前より病気が見つかり治療を進めました。日常のQOLには全く支障をきたすことはなく、と言っても初めのころは貧血が酷かったり救急車を呼ぶこともありました。数値が下がってきたときは病院へ入院のために走りました。救急担当の若い医師からは「もう少し遅かったら明日朝は冷たくなっていたかもしれませんよ!」とまで言われました。毎朝なかなか起きてこないと呼吸をしているかを恐る恐る確認していました。
今にしてみれば症状や数値には決して良い傾向になくいつ何があってもという状況もありました。しかし最近は数値も安定し前より特別な抗がん剤の治療なしに支持療法だけで日常の暮らしには特に不自由はなくなってきました。
一日中座ったり転寝したりで動かないので体力は下降気味ですが。
ネットなどで調べてみると同じ病名で、このような状態で10年生存も80%もあるらしい。ひとまず安堵しています。
支持療法へは週一回は通わなければならないし普段の生活の食事などにもバランスが良い食事を提供することが私の務めかなと思い努力をしています。
感染症が怖いので生野菜や生ものなどにも注意が必要ではないかと?私なりに工夫をし3食の食事には注意を払い、日々暮らしています。
今まで適当にやっていた家のこまごました掃除もカビなどには特にめくじらを立て(笑)カビと見たら即こそげ落として清潔な生活を保つようにしている。
コロナ禍における状態なので込み合った場所へは行かないし、外食にも注意を払い本人の希望でほとんど(一度東京駅で一度お蕎麦のお店へ入りました)外食していません。
ところがです!
本人の思惑と看護側の人間には大きな齟齬があるという事にこの度気が付きまして「愕然としました」
身体介護が無ければ介護をしているのではないのでしょうか?毎日神経すり減らして介護している身には大変辛い言葉でした。
感謝してほしいという訳ではありませんが生活の中に出てくる雑多な家事などは私が勝手にやっていることなのです。無駄なことに苦労をし精神的に疲れて体調を崩してまったのは自分が悪いのでしょうか?
勝手に心配して勝手にいろいろ工夫したり余計なことをして、ただただ遣りたくて苦労していたという事でありましたのですね。
余計な苦労をしょい込んで、介護する側が倒れてしまいそうです。
介護される側よりも介護する側の疲労が実は大変なのです。
さりとて家族として何もしないで放置、と言う訳にはいきませんから、気を揉むのは当然の事ですよね。
こういう相方にはどうしたものでしょう?
近所に越してきて仲良くさせてもらっている私の友人も同じ事をボヤいています。旦那は思い遣りが無い、と。
しかし、、他人を変えるのは不可能ですから、自分の気の持ちようを変えるしかありません。
sazaeお姉様は繊細な方なのだとお察しいたします。
もっとズボラになるとかでしょうかね〜
旦那様ファーストは止めて、自分ファーストで行きましょう♥
その冊子にも書いてありました。自分のことを優先にした方が良いと、自分を犠牲にしがちですがそれがいけないらしいです。今思えば仕事も辞めましたし、病院の付き添いしなかった日に何かがあったら大変などと思えば、どうしても縛られてしまっています。毎日連れ合いの身体のことを考えて一身に尽くしてしまった結果何も伝わらないという結果に終わっています。空振りだったという事です。
私の主治医からも「取り越し苦労をしてしまう」と指摘されています。自分を変えるしかないという事が良く分かりました。本当にありがとうございます。Mayさんありがとうございます。