近事変々

思いつくまま、気の向くまま綴る「おとりん」のサイトです。
※表題の「変々」は字面の遊びです。(念のため)

凌霄花(のうぜんかずら)

2007-06-30 07:42:30 | 花好きずき
 雨が上がって、雲は多いものの明るい空が広がっている。
凌霄花(のうぜんかずら)もいまが盛りだが、この花はすぐに花びらが落ちてしまい、辺りが見苦しくなるのが難点である。
またアブラムシが付きやすく、蕾にも花にも蟻がたくさん群がるので、あまり近寄ってみるものではない。
それでも次々と花が咲き、遠めにも目立つ花なので、よその家に咲いていてもつい見とれてしまうことがある。
 花が大きく開くものと、ラッパ状で先端に小さめの花を開くものと2種類あるようだが、うちにはどちらの花も咲いている。











【凌霄花(のうぜんかずら)】

・凌霄花(のうぜんかずら)科。
・学名 Campsis grandiflora (凌霄花)
     Campsis radicans(アメリカ凌霄花)
       Campsis : ノウゼンカズラ属
       grandiflora : 大きい花の
       radicans : 根を生ずる(出す)
 Campsis(カンプシス)は、ギリシャ語の
 「Kampsis(湾曲、曲がっている)」が語源。
 おしべの形が曲がっているところから。
・開花時期は、 6/25頃~ 9/15頃。
・中国原産。古くから薬として使われていた。
 日本には平安時代の9世紀頃に渡来。
・オレンジ色の派手な花。
・つるでどんどん伸びていく。いろいろからみつく。
・とても寿命の長い木で、豊臣秀吉が朝鮮半島から持ち帰った
  といわれるものが金沢市にまだ健在らしい。
 (樹齢400年以上・・・)
・古名の「のせう」が変化して「のうぜん」になったとも、
 「凌霄」の音読みの ”りょうしょう”が変じて「のしょう」に
  なったともいわれる。
 「凌霄花」は漢名からで、
 「凌」は”しのぐ”、
 「霄」は”そら”の意味で、
 つるが木にまといつき天空を凌ぐほど 高く登るところから
 この名がついた。
・茎、花が甘いらしく、よく蟻(あり)がうろうろしている。
・江戸時代の貝原益軒さんが「花上の露目に入れば目暗くなる」と
 記述しいかにも有毒の花、というイメージがついてしまったが、
 それは誤解で、 実際には毒はない。

(出典:「季節の花300」)