記念日

作曲家 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの

生誕250年となった27日、オーストリアで

「モーツァルト年」が開幕されました。


各地で1年を通じ4000の記念行事・コンサートが催され

生誕地ザルツブルクと晩年までの10年を過ごした

ウィーンには各国から大勢の観光客が訪れています。


モーツァルトの人物像や時代の考証に力を入れる行事が目立ち

ウィーンでは家族と2年半暮らした家を改装した

「モーツァルトハウス・ウィーン」として27日に開館するなど

モーツァルトゆかりのイベントが各地で行われています。


ザルツブルクでもカロリーノ・アウグステーウム博物館が

同日開館し、特別展でモーツァルトの遺品を展示。


ザルツブルクでは同日夜、祝祭大劇場に各国元首や本人を招き

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が記念コンサートを開く予定。


生誕250年目を迎えて当のモーツァルト氏は

「こんなに多くの人達に愛されて今にも天昇しそうな心境です。

最近は白内障で耳が遠くなって作曲するにも幻聴の力を頼ってばかりだ。

妻には『トイレ出たら電気消しなさい！』と小言を言われっぱなしで

作曲家としての面子もありゃしない。

こんなイベントでもなければ妻に威厳も保てやしない」と

相変わらずのモーツァルト節が冴え渡っていました。


また今回の生誕250年に先立って演奏された

弦楽四重奏曲 第24番『駆け込み乗車のドアに挟まれて』

鎮魂歌『紙が無い』は100万人の喝采を受けるなど

まだ現役として作曲活動に意欲的な様子でした。