TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 445

2023年08月20日 | エッセイ
 現在の損保ジャパンを構成している安田火災(旧安田銀行系列)の任意保険に長年入っていた。而し、事故を起こしても一銭も出さずに口から出まかせの嘘ばかりをつく安田火災に呆れ、すぐに解約した。テレビニュースで見た現在の損保ジャパンの対応が、その時の対応と全く変っていないように感じた。

 出勤途中で、左の道から飛び出してきた車に横っ腹をぶつけられ、運悪くバスを待っている人の一人にぶつけてしまった。膝を少し打っただけで、大した怪我はしていなかったが、その人は交通事故を理由に保険金目当てで入院してしまった。

 私の車にぶつけた人が全面的に車の修理をし、私が負傷者の保証をすることになった。その段階では安田火災を全面的に信頼していたので、彼らが全てを取り仕切ってくれるものと信じていたが、実際は何もしてくれなかった。だが、被害者からの請求書を送ると、これは不当な請求だ、当方で弁護士を付けるから裁判に持ち込めと云われた。確かに不当な請求であった。その請求書の中には、治療費以外に見舞客に出した店屋物、被害者の奥さんが病院に見舞いを重ねることですり減ったサンダル代まで入っていた。

 安田火災では弁護士を付けるから安心していて欲しいと云いながら、いざ裁判が行われると告げると態度が変った。「そんなことで弁護士はつけられないね。自分で何とかするんですね。裁判に負けたら全ての費用はアンタが自分で払うんだね」と顧客を相手にするような口調ではなかった。そして全く当方の要求に応じなかった。全くひどい保険会社があったものだ。ビッグモーターとの癒着が取りざたされている損保ジャパンの前身だけのことはあると感じながらテレビニュースを観た。当時衆議院議員だった友人にこの件を相談すると、安田火災の悪い評判は色々と聞いている。だから裁判で揉めて来い。そのあとは俺が引き受ける。国会で問題にすると云ってくれた。

 簡易裁判が始った。たった一回の審議で原告側の要求通りの、強制保険で補償されている治療費以外の20数万円の支払いを命じられた。こんなバカなことがあるかと、「裁判長、このような事故のために、高い保険料を払っている。その保険会社が一銭も払わないと云っているのに、なぜ私が全額を支払わなければならないのか?」と質問した。この場に損保ジャパンの前身である安田火災を引っ張り出したかったのである。私の質問に裁判長は左右の判事に相談し、一時休廷すると宣言した。再開後、私が一万円、私の車にぶつけた人が一万円を支払うことでどうかと裁判庁から提案された。友人の云う通り、もっと揉めたかったが、一万円で済むならと裁判長の提案を受け入れ、全てを終了させた。不当な要求をした被害者夫婦は肩を落としただけだった。当てが外れたのだろう。

 現在の損保ジャパンはビッグモーターの不正を知らなかった、見抜けなかったと云い訳をしているが、当時の安田火災の顧客へのやり口を考えると、自社の利益を最優先させている従来の経営方針を全く変えていないように見受けられる。

 何年か前の八月に撮った竹寺(鎌倉の報国寺)の写真である。この写真で少しでも凉を感じて頂ければ幸いである。













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