~風に吹かれて~ by ポー(paw)

-人の中に 人の創り出した物の中に 動植物の中に 地球や宇宙の中に 魂の琴線にふれ 愛を感じながら 生き込みたい-

永遠の永遠の永遠 草間彌生

2012-05-18 11:36:10 | ・風に吹かれて

ず~っと、行きたかった草間彌生展、リミットが近づいてきたので、重い腰を上げて行ってきました。

フットワーク、軽そうに見えて、人の集まるところは、ちょっと苦手なんですよ^^;; でも、どうしても、

見ておきたくて・・・・ 

 
「やよいちゃん」

草間さんは、作品作りの根底が強迫神経症、自殺願望なんだよ。原色で、明るくユニークな部分も

あるんだけど、それは表面的な気がする。彼女の目力は、もうこの世を見ていない。怖い引き込まれ方

をするから、落ちてる時は作品を見ない方がいいかもしれない。

 
幼少期の幻覚体験が元ととなって、無限に湧き出る連鎖的なイメージを即興的に描き出す。13分?
 
の映画も見てきたけど、10歳頃かな?母親を描いたときに顔や身体に無数の点を描き込んでいた。
 
彼女には、その頃からそう見えていたんだろうなあ。。。
 
 
実際に展示されている絵には、「目」を沢山描いている作品が多い。強迫神経症的な絵です。
 
懐かしさを感じるのは、何故だろう。子どものころ、こんな感じの絵を確かに描いていたような気がする。
 
ということは、私も、確かに強迫神経症的な要素を持っていたということだろう。
 
 
現在では、精神病院に拠点をおいて描いている。描いていないと自殺しちゃうと語る。今から1000枚
 
でも2000枚でも描いて死ぬんだ。。。と語る。
 
作品を、首を90度傾けて見たりしたけど、展示場の映画を見ると、確かに作品を縦に飾るか、横に飾るかに
 
こだわってる場面があった。
 
 
虹色の虹彩がいいじゃないか!
(写真は全てiphone 500万画素)

電飾の部屋の箱の中は、まるで天国のようだった。幻想界の具現化。一人20秒ほどしか見れなかったけど、
 
しばらくこの部屋の中に居たかったなあ。。。並ぶ価値は充分にあります。

「永遠の永遠の永遠」   草間彌生

毎日、私をおそってくる死の恐れを克服する時は
私は命の限りの心をしづめて
芸術へのあこがれを見いだすのだった

人の世に生まれいでた時の感動が
私の人生を新しい創造のあらしをもって再生するのだった

地球の深々とした神秘のささやき
いつも自殺しようとしていた私のうらぶれた命への救済をもって
私は死へのあこがれと恐怖を追放して
華やいだ生命のかがやきにいつもめざめさせてくれるのだった

私は生きていくことに
生存のかがやきに
深く打たれ、心打たれ
人間の生命は永遠に回帰するのだという事を実感するときの喜び
私は死の憂鬱を乗り越えて
世界最高の芸術をもって
人間のすばらしさを求めていきたいと決意している毎日なのだ

私は生きたい、心の限りも
芸術にかがやいた火をつけて
命の限り、無限の生と死のかがやきをもって
200年も 500年も生きながらえて
平和と人間愛の行き着く所不滅の志をもって
命の限り、たたかっていきたい

そして、地球の人々に告ぐ
未来は原爆や戦争をやめて
かがやいた生命を
永遠の永遠の永遠に
私の精魂こめた芸術をぜひ見てほしい

あなたたちと宇宙にむかって
心から人間賛歌をうたい上げよう