日本で唯一の自己完結できる組織、自衛隊。
演習時自衛隊員の衣食住の食を提供する、野外炊具1号。
本来ならば自衛隊員への糧食を提供するために使われますが、
災害時は被災された方々に温かい食事を提供。
基本的には牽引式で、移動中でも炊飯が可能で、
野菜を切ったり皮を剥いたりする装置に6つの釜があり、
ご飯だけだったら1つの釜で50人分のご飯を炊くことができますが、
多くの場合は4つの釜で200人分のご飯と、
残る2つの釜でおかずと味噌汁を約45分で作ることができるそう。
ここで出来た温かい食事を配置された隊員さんに配るため、
保温ボックスに入れて前線に運びます。
時には状況ガス(毒ガスが検知されたという状況)になり、
ガスマスクを装着しての調理や、
敵から攻撃された想定で避難したりと大変そうです。
被災地では被災された人数を把握しての支援になると思いますが、
寒い時期に温かい食事を提供できるのは良いことだと思います。
野外炊具1号で作られてる隊員さんは、
自ら作った暖かいご飯は食べず、
被災者の方から見えない所で、
戦闘糧食といわれるものを食べています。
ちゃんと火を使わずとも水を使い温めることができます。
いわゆるパック飯なのですが、
それは体を使う想定で濃いめの味付けなので、
高齢の方が多い被災者の方には向かないと思われます。