つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

エイトビートを刻み続けて

2013-05-07 02:02:04 | 日記
先日アルバムを借りて一度聞いて、ちょっと度を越していたので置いておいた岡村靖幸。
もう一回聞いてみようと東京行きの新幹線で聞いてみる。
やっぱり度を越しているなあとひとり笑いながら、そのまますぐに寝てしまって、気づいたら品川だった。
たぶん、また、聞きたくなってしまうのだろうなあと、思わなくもない。

色々と幅を広げてみようと、レッド・ツェッペリン、ビートルズ、ユニコーン、レッドホットチリペッパーズ、サム・クック、木村光揮のアルバムを一気にレンタルする。
種類で言えばパンクロックから入った私で、パンクロックとかガレージロックの曲調が音とリズムと雰囲気で言うとやっぱり好きなのだけれど、やっぱり最近は作り手のことが気になるので、作り手の“何か”が感じられそうな人についても聴いてみたくなる。
そうすると、たとえ言葉のない音楽でも、なんとなく、本当になんとなく、そういうことだったのね、とか思えるようになってきた。

東京駅に降り立って、新幹線の改札を越えると、私は明らかに自分がほっとしたのが分かった。
あぁ、帰って来た、ただいま、そう思うのだった。
広いところが好きだけれど、緑のある場所が好きだけれど、それでも東京の居心地の方が私の身体には合っている。
身体の反応は、正直極まりない。

家に帰って、PCを立ち上げると、前回に見た「64,928-キャサディ・キャサディ」が残っていて、不意にいきなり流れ始めた。
もうマーシーのあの叫び声を聞いてしまうと、本当にどうしようもなくなる。
それを聴く心づもりもなかったのに、私はマグカップを片手にその場に座り込んで動けなくなる。
もういったいなんだと言うのだ、というくらい、私はまたぎゅうぅっと掴まれてマーシーに泣かされる。


あぁもう本当に花が好きで。
一年で一番、色が増す季節。

新居を探していてたまたま通りかかった小石川植物園。
自転車を適当に走らせて30分くらいで着いた。
順当に行けばおそらく10分くらいの距離なのかと思う。

そこは比較的自然の状態で木々がうっそうと茂る森のようなところだった。
新宿御苑のように、区画ごとに植物や庭園が見られるようになっているわけでもなく、六義園のように、由緒正しき日本庭園でもない。
東大のもののようだけれど、木々に名称の看板が括りつけられているだけで、特段何か研究観察装置のようなものはなかった。

花はあまり咲いてはいなかったけれど、ちゃんと緑の匂いがして、ちゃんと土の匂いがする。
緑も土も、新宿御苑でも六義園でも香っているけれど、ここはちゃんと森の匂いまでする。
東京に何を求めようか、でも、東京だって植物が群生して匂い立つところはあるのだ。

帰り道、できればもっとお花も植えてほしいなあと思いながら自転車を走らせて、いつもの花屋さんに寄る。
今にも開きそうな大きな芍薬を2本と、まだ季節感のない向日葵を2本、香り高き黄色のフリージアを3本。
朝、芍薬は蕾の3倍くらいのくらいの大きさに咲いている。

花が咲くと、私は何かが溢れてしまう。

今年も私は初夏を抱きしめるだろう。
でも、今年私は初夏を思いっきり抱き締めたら、そのあとこの手で解き放とうと思う。