つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

音が鳴る木

2013-05-11 00:24:11 | 日記
マーシーがやっているギターソロが弾けるようになりたい、と思って、でも楽譜はコードのものばかりなので、ちょっとだけ耳コピなるものをやってみる。
そのやり方を誰かのウェブサイトで読むと、「音をよく聴く。そしてその音になるべく忠実に、近い音が出せる弦とポジションを探す」というブルドーザー式の方法がよく書かれている。
効率の良い方法はない、次第に音を聴けばどの弦・どのポジションということがだいたいわかるようになってくる、と。

これが正攻法なのかどうか全然わからないけれど、本当にそういうものなのだろうか、ならば私はやらないほうが良いかもしれないくらいに諦めたくなる。
絶対音感もリズム感もない私が、根気だけでできるようになるとは思えないのである。

それに、たとえ一音わかっても音はたくさんたくさんあるし、この前習ったブルースの音階、名前があった気がするが覚えていない、から外れた音もたくさん使われる。
たとえ10音判明したとしても、また1からやるときにそれをきちんとは覚えていない。
ピアノみたいに、同じ音程を出すところが1か所ならまだいいのだけど、ギターは色んな弦と色んなポジションで音質は違えど同じ音程を出す箇所がいくつもあるので、明確に「この音はここ」というふうに覚えてしまうこともできない。
ギターの弦とフレットの上で、私は完全に迷子だ。

少し話は逸れるが、このような類のこと、距離や空間や組み合わせや数字についての基礎能力が低すぎることを自分で知っているので、だから私は速い段階で大学の指定校推薦を狙っていたということも事実としてある。
単に受験をしたくなかったのも大きいが、数学について行きたい大学のレベルになれるとは到底思えなかった。
ギターの理論は私の中ではその分野に当てはまる。
例えば先生が押さえている3弦5フレットを、対面で見ると左右逆なので、それがどこなのかがもうさっぱりわからないのだ。
ついでに音やリズムなど、音楽的なことにももとより疎いとくるのだ。

このポジションで、ここはチョーキングでここはハンマリングで、とその正解をアップでスローで教えてくれているYouTube映像があればいいのに、と思う。
もちろん、曲はブルーハーツかハイロウズで。
ギターの先生は、基礎はもちろんだが、自分でできるようにと方法論を中心に教えてくれるので、まさか「マーシーのギターソロの部分をそのままできるように弾いて教えてください」とも言えない。

ほんの少し、ギターにおけるコードの理論は合点がいったことがあるし、Fが鳴らせるようになるとは毛頭思えなかったのに、Fは鳴るようになったのだから、これもやればできるようになるのだろうか。
最近で言えば、コードを弾くピックがやっと安定してきた、というくらいの遅々とした成長だけれども。
今まではアップストロークするときにピックを飛ばしてしまっていたから、これも立派な成長ではある。

マーシーのギターが少しでも再現できたらそれはそれは嬉しいのだけど、やっぱり見ていることだけでも、聞いていることだけでも、嬉しい。
ギターやベースを扱う人がやっていることを垣間見れるようになったことだけでも、嬉しい。

いやでも、やっぱりマーシーのギターソロ、できるようになりたいなあと思う。
そしたら、自分で自分を震わせるひとつの方法になるかもしれないし。

いやでも、それは険しい道のりだなあと思う。