久しぶりに生の音楽を聴く。
もう何度目だろう、BREEZEというジャズのコーラスグループ。
初めて聞いたとき、音のミストを浴びているようだと思った。
私はジャズの演奏はどちらかというとボーカルは邪魔に思ってしまうことが多いのだけれど、4人の人が作る声という楽器のハーモニーはとても心地よい。
何度か聴いて、少し歌い手の彼らとお話なんかして。
私はバーに行っても、いまいち何を飲んでいいのかわからなくて大抵ジントニックを注文する。
ビール同様に味がおいしいと思ったことはないのだけれど、でもこのバーのジントニックはおいしい。
生のライムが最初から絞ってあること以外に、ジンやトニックウォーターにも他の店と違いがあるのだろうか。
アイスピックで大きく丸く削られた氷が、薄くて太めのグラスにゆっくりとあたる感触を楽しむ。
薄いグラスは、それだけで冷たい飲み物がおいしくなる。
マスターは基本的に寡黙で、いくつかの重たいカウンターチェアとソファ席。
暗く調光されたお店には、クリムトの大きな絵が飾ってある。
大してバーなど知らない地方者の私が言う、由緒正しき東京の大人のバー。
ここでお酒を飲むとドラマのワンシーンのような映像も手伝って、頭がぐわんとなる。
一転して、大して居酒屋など知らない地方者の私が言う、由緒正しき東京下町の居酒屋。
ドラマ「深夜食堂」のようで、常連さんがそれぞれの都合で入れ替わり立ち替わりやってくる。
24時間営業だから、「深夜食堂」のめしやの小林薫のようにひとりでやっているわけではないけれど、やさしい高倉健みたいな雰囲気の社長と、マリオみたいな髭の小柄なおじさん、短い銀髪ののっぽなおじさん。
タクシーの運転手らしき人は鮭とみそ汁とごはんを。
くたくたの緑色のポロシャツをズボンの中にしまった人は、瓶ビールとたらこを。
ベレー帽をかぶった小太りの人は、焼酎の水割りとマグロの刺身を。
ベレー帽の人は自分で描いたという風景画を見せて嬉しそうな顔で社長に一方的に喋っている。
ラーメンを主とする中華料理屋らしいのだが、刺身やらオクラやら鮭定食やら、とりあえず言えば大抵のものは出てくるらしい。
まさに「出来るものなら何でも作るよ」の「24時間食堂」
看板は落ちてきそうなほどに古ぼけているし、餃子頼んだのに火を点けるところで忘れられてしまうし、客がセルフでお酒を作っているし、なんだかよくわからないけれど、どれを食べてもおいしい。
朝ごはんを食べる習慣のない私が、「私この辺なので、朝ごはん食べに来てもいいですか」と社長に聞く。
下町人情の関係がほしいわけで全然なくて、空腹を心まるごと満たしてくれるおいしいものが食べたい。
そうか、私は満ちたいのか。
チェルシーの飴がつるつるしていておいしい。
塩チョコとヨーグルト。
塩スイーツが好きだなあと思う。
塩大福、塩チョコ、塩キャラメル。
圧倒的な甘さの中から、ひと粒の塩が遠くで叫んでいる感じ。
距離は結構遠いのだけれど、その遠くで小さくとも大手を振っているものだから見逃せないしそれどころか気になる。
甘さとしょっぱさでいい塩梅、ともならずにひと粒ひと粒が独立闊歩しているような。
圧倒的な砂糖の甘さに混ざらない遠く独立した塩感。
ちなみに、トマトに塩、スイカに塩、というのは好きではない。
圧倒的な砂糖の甘さの中の独立した塩感が好き。
また自転車が撤去されてしまった。
この辺りの放置自転車の監視は非常に厳しいらしい。
ごめんなさい、もうしません。
もう何度目だろう、BREEZEというジャズのコーラスグループ。
初めて聞いたとき、音のミストを浴びているようだと思った。
私はジャズの演奏はどちらかというとボーカルは邪魔に思ってしまうことが多いのだけれど、4人の人が作る声という楽器のハーモニーはとても心地よい。
何度か聴いて、少し歌い手の彼らとお話なんかして。
私はバーに行っても、いまいち何を飲んでいいのかわからなくて大抵ジントニックを注文する。
ビール同様に味がおいしいと思ったことはないのだけれど、でもこのバーのジントニックはおいしい。
生のライムが最初から絞ってあること以外に、ジンやトニックウォーターにも他の店と違いがあるのだろうか。
アイスピックで大きく丸く削られた氷が、薄くて太めのグラスにゆっくりとあたる感触を楽しむ。
薄いグラスは、それだけで冷たい飲み物がおいしくなる。
マスターは基本的に寡黙で、いくつかの重たいカウンターチェアとソファ席。
暗く調光されたお店には、クリムトの大きな絵が飾ってある。
大してバーなど知らない地方者の私が言う、由緒正しき東京の大人のバー。
ここでお酒を飲むとドラマのワンシーンのような映像も手伝って、頭がぐわんとなる。
一転して、大して居酒屋など知らない地方者の私が言う、由緒正しき東京下町の居酒屋。
ドラマ「深夜食堂」のようで、常連さんがそれぞれの都合で入れ替わり立ち替わりやってくる。
24時間営業だから、「深夜食堂」のめしやの小林薫のようにひとりでやっているわけではないけれど、やさしい高倉健みたいな雰囲気の社長と、マリオみたいな髭の小柄なおじさん、短い銀髪ののっぽなおじさん。
タクシーの運転手らしき人は鮭とみそ汁とごはんを。
くたくたの緑色のポロシャツをズボンの中にしまった人は、瓶ビールとたらこを。
ベレー帽をかぶった小太りの人は、焼酎の水割りとマグロの刺身を。
ベレー帽の人は自分で描いたという風景画を見せて嬉しそうな顔で社長に一方的に喋っている。
ラーメンを主とする中華料理屋らしいのだが、刺身やらオクラやら鮭定食やら、とりあえず言えば大抵のものは出てくるらしい。
まさに「出来るものなら何でも作るよ」の「24時間食堂」
看板は落ちてきそうなほどに古ぼけているし、餃子頼んだのに火を点けるところで忘れられてしまうし、客がセルフでお酒を作っているし、なんだかよくわからないけれど、どれを食べてもおいしい。
朝ごはんを食べる習慣のない私が、「私この辺なので、朝ごはん食べに来てもいいですか」と社長に聞く。
下町人情の関係がほしいわけで全然なくて、空腹を心まるごと満たしてくれるおいしいものが食べたい。
そうか、私は満ちたいのか。
チェルシーの飴がつるつるしていておいしい。
塩チョコとヨーグルト。
塩スイーツが好きだなあと思う。
塩大福、塩チョコ、塩キャラメル。
圧倒的な甘さの中から、ひと粒の塩が遠くで叫んでいる感じ。
距離は結構遠いのだけれど、その遠くで小さくとも大手を振っているものだから見逃せないしそれどころか気になる。
甘さとしょっぱさでいい塩梅、ともならずにひと粒ひと粒が独立闊歩しているような。
圧倒的な砂糖の甘さに混ざらない遠く独立した塩感。
ちなみに、トマトに塩、スイカに塩、というのは好きではない。
圧倒的な砂糖の甘さの中の独立した塩感が好き。
また自転車が撤去されてしまった。
この辺りの放置自転車の監視は非常に厳しいらしい。
ごめんなさい、もうしません。
