★ 2018千葉の県立高校の「日の丸・君が代」をめぐる状況
千葉では、「通知・通達」による卒業式・入学式の不起立者処分攻撃はありません。県内で十名程度?の不起立者がいるでしょうが、管理職は「見て見ぬふり」で県教委に報告せず、処分者がでない状況が続いています(処分は2003年の文書訓告が最後)。
また、『(国旗掲揚、国歌斉唱などを)一部の自治体で公務員への強制の動きがある』と側注に記述した実教高校日本史教科書を採択させない攻撃が、東京・大阪・神奈川などに続き2014年に千葉でも起きました。しかし、組合を中心に県民の会を立ち上げて闘った結果、14年は10校で採択、15年は6校の採択を死守しました。(しかし、妨害前の約50校からは激減。17年度版は側注記述なくなり、16年6校・17年14校採択)。
千葉は森田健作県政の3期目で、2013年度から高校のLHRにおける「道徳」授業(年10時間)が始まっています。
読み物教材『明日への扉』には、「郷土~国を愛する」や「規範意識」の教材も含まれています。
現実の実施状況は担任の自由度が未だ確保されていますが、慣れによる教職員の批判力低下や国・県による愛国心教育強化の攻撃が心配です。
また、『第2期千葉県教育振興基本計画(2015~19年度)』(県教委)では、「郷土と国を愛する心と世界を舞台に活躍する能力の育成」を目指し、「国旗・国歌の意義や大切さの理解を深める取組」事業として、「小中高等学校特別支援学校の学習指導要領に示されている国旗及び国歌の取扱いに基づき、児童生徒に国旗と国歌の意義を理解させ、これを尊重する態度を育てるとともに、諸外国の国旗と国歌も同様に尊重する態度を育てる」と明記しています。
卒・入学式の国旗掲揚や国歌斉唱の実施調査を行うとあり、「2016年は全県内公立学校が学習指導要領に基づき実践」と報告しています。
今年の組合の最大の課題は、人事評価の本格実施です。千葉でもいよいよ、今年度評価が来年度賃金に反映されます。教職員の管理強化が目的で、「日の丸・君が代」強制攻撃に繋がることは間違いなく、絶対に撤廃or形骸化(ローテーション化)しなければなりません。教職員の反対の声を集め組織拡大に繋げて民主的職場を守る闘いが大切です。
もう一つ問題になっているのが「静脈認証」問題です。昨年度末、ようやく全高校教職員一人一台のパソコンが配布されました。そして、生徒の成績処理は県のシステムへの入カー括管理が強制導入されました。
ただし、パソコン起動の際にパスワードだけでなく手のひらの静脈認証を義務づけました(説明や同意書もなし)。静脈の事前登録なしでは自分のパソコンが利用できず、成績入力もできません。
「高度の個人情報である静脈の利用強制は納得できない」「犯罪者扱いのようで抵抗感がある」と反対の声が上がりました。しかし、多くの教職員が「おかしい」と感じながらも、次第に拒否することが面倒だから?皆が従ってるから?とにかく仕事をこなさなければならないから?と結局登録し、認証拒否者は少数に追い込まれています。
まるで、「日の丸・君が代」問題或いは「茶色の朝」のようです。
それでも、千葉高教組には「日の丸・君が代」対策委員会があり不起立者を守ろうとするし、「静脈認証」問題を議論し認証拒否者を守る闘いが行われています。
今は職場で少数でも全国の仲間と連帯して勇気をもらいながら、同僚や生徒・県民に訴え続け、必ずや運動の輪を拡大させたいと思います。
石井 泉(千葉高教組「日の丸・君が代」対策委員会)
千葉では、「通知・通達」による卒業式・入学式の不起立者処分攻撃はありません。県内で十名程度?の不起立者がいるでしょうが、管理職は「見て見ぬふり」で県教委に報告せず、処分者がでない状況が続いています(処分は2003年の文書訓告が最後)。
また、『(国旗掲揚、国歌斉唱などを)一部の自治体で公務員への強制の動きがある』と側注に記述した実教高校日本史教科書を採択させない攻撃が、東京・大阪・神奈川などに続き2014年に千葉でも起きました。しかし、組合を中心に県民の会を立ち上げて闘った結果、14年は10校で採択、15年は6校の採択を死守しました。(しかし、妨害前の約50校からは激減。17年度版は側注記述なくなり、16年6校・17年14校採択)。
千葉は森田健作県政の3期目で、2013年度から高校のLHRにおける「道徳」授業(年10時間)が始まっています。
読み物教材『明日への扉』には、「郷土~国を愛する」や「規範意識」の教材も含まれています。
現実の実施状況は担任の自由度が未だ確保されていますが、慣れによる教職員の批判力低下や国・県による愛国心教育強化の攻撃が心配です。
また、『第2期千葉県教育振興基本計画(2015~19年度)』(県教委)では、「郷土と国を愛する心と世界を舞台に活躍する能力の育成」を目指し、「国旗・国歌の意義や大切さの理解を深める取組」事業として、「小中高等学校特別支援学校の学習指導要領に示されている国旗及び国歌の取扱いに基づき、児童生徒に国旗と国歌の意義を理解させ、これを尊重する態度を育てるとともに、諸外国の国旗と国歌も同様に尊重する態度を育てる」と明記しています。
卒・入学式の国旗掲揚や国歌斉唱の実施調査を行うとあり、「2016年は全県内公立学校が学習指導要領に基づき実践」と報告しています。
今年の組合の最大の課題は、人事評価の本格実施です。千葉でもいよいよ、今年度評価が来年度賃金に反映されます。教職員の管理強化が目的で、「日の丸・君が代」強制攻撃に繋がることは間違いなく、絶対に撤廃or形骸化(ローテーション化)しなければなりません。教職員の反対の声を集め組織拡大に繋げて民主的職場を守る闘いが大切です。
もう一つ問題になっているのが「静脈認証」問題です。昨年度末、ようやく全高校教職員一人一台のパソコンが配布されました。そして、生徒の成績処理は県のシステムへの入カー括管理が強制導入されました。
ただし、パソコン起動の際にパスワードだけでなく手のひらの静脈認証を義務づけました(説明や同意書もなし)。静脈の事前登録なしでは自分のパソコンが利用できず、成績入力もできません。
「高度の個人情報である静脈の利用強制は納得できない」「犯罪者扱いのようで抵抗感がある」と反対の声が上がりました。しかし、多くの教職員が「おかしい」と感じながらも、次第に拒否することが面倒だから?皆が従ってるから?とにかく仕事をこなさなければならないから?と結局登録し、認証拒否者は少数に追い込まれています。
まるで、「日の丸・君が代」問題或いは「茶色の朝」のようです。
それでも、千葉高教組には「日の丸・君が代」対策委員会があり不起立者を守ろうとするし、「静脈認証」問題を議論し認証拒否者を守る闘いが行われています。
今は職場で少数でも全国の仲間と連帯して勇気をもらいながら、同僚や生徒・県民に訴え続け、必ずや運動の輪を拡大させたいと思います。
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