ricetta della vita

イタリア料理教室「COMODO」主宰 
美味しい話をしましょう

ブックフェアでお買い物

2009-07-11 | 本と雑誌
東京ビッグサイトで開催中の「東京国際ブックフェア」にて、こんなものを買ってしまいました。

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イタリア料理の本です!いや~重かった。ブックフェアではたいてい文庫本が20%OFF(今回は探していた本を50%OFFで購入!)だし、掘り出し物がいろいろあるので毎年楽しみにしている。中でも、会場の一番奥の洋書バーゲンコーナーは念入りにチェックする。まあ、ほとんどは当たり前だが英語の本ばかり。イタリア本を探そうにも数が少なくて悲しくなりますが…。

購入した料理本はなんと裏表紙に“Lire 32.000”って印刷されている。ちょっとばかり古くてもかまいません。なんたって色鮮やかでそして美しい。でも中には、写真からすでに「こんなもん食べたら甘すぎて頭痛がしそう~!!!」ってものもありました。特にこの下の方の写真のぐるぐる巻きの角怪獣みたいなドルチェはなんなんでしょう?一応、本を買ったからには訳して作ってみるつもりですが、このドルチェは作っても食べるかなあ…。

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エマ

2008-08-18 | 本と雑誌
ジェイン・オースティンの後期の作品「エマ(上巻)(下巻)」は、ひとことで言えば、200年前のイギリスの『渡る世間』だね!ってつまりは向こう3軒両隣のどたばた、といったら言いすぎか!ま、美しいイギリスの田園風景と上流階級の方たちが織りなす『渡る世間』なので、この上なく上品でしかも滑稽だ。「いったいこの主人公は気は確か?単なる空気の読めないただの面倒くさいヤツじゃないの?」と首をかしげずにはいられない箇所が随所に出てくる。登場人物の紹介ページには、“美人で頭が良くて、村一番の大地主のお嬢様”と書いてあるが…???←正直いって理解できなかった。最初はね。

しかし、前半にハラハラさせておいて最後はしっかりまとめる手法が小気味よい。作者自身がこの主人公をとても愛着を持って育てながら書いていることがよくわかる、非常に計算し尽くされた構成が特徴的だ。読み終えると、エマが本当に“美人で頭が良くて、村一番の大地主のお嬢様”に見えてきた。

2度、3度と読むごとに違った発見があり、より理解も深まる。中でも43章と49章は何度読み返しても引き込まれる。少女マンガのお気に入りの場面を何度もページをめくると同じと思ってもらえればわかりやすいか!


説きふせられて

2008-08-05 | 本と雑誌
オースティンの作品をまた読んでみた。「説きふせられて

この前読んだばかりの「自負と偏見」が名訳で、あっという間に読んでしまったため、こちらの訳を気にしつつ手に取った(アマゾンのレビューを見ても訳に関する注文が多くてね)。読み始めてみると、確かにこの本の訳に慣れるのに時間がかかった。恐らくはだいぶ昔に訳されたのであろうことが容易に想像できるし、特に前半は主人公の出番がかなり少ないため、引き込まれるようには読み進めることができなかった。自分の語彙力も不足しているのも事実だが、海外ものなのに、どう転んでも古き良き日本の姿を思い起こさせるような表現はやはり引っかかるものがある。

とはいえ、決してストーリーが悪いわけではない。むしろ、42才で亡くなったオースティンの最後の作品ということがまず興味深い。非常に落ち着いた主人公(とはいっても28才)が終盤にひとり語る場面は読み応えがある。


高慢と偏見(自負と偏見)

2008-07-28 | 本と雑誌
不勉強ゆえ、このような名作をこれまで手に取っていなかったのですが、「自負と偏見」(この訳が最もおすすめらしい)を金土日で読破しました。およそ600ページでしたが、続きがあれば読みたいぐらいです。家柄だとか社会的地位といったどうにも抗えないものを相手に、主人公のふたりがそれぞれの心中を推し量りつつ粘り強く自分の思いを貫き通す姿勢には、誰もが感銘を受けるでしょう。

どうしていきなりイギリスもの?かというと、突然に、コリン・ファースという英俳優にはまり、たまたまTVでやっていた彼の代表作である「高慢と偏見」を(しかも最終話だけ!)見たことから、そりゃ~原作も読まなくちゃ!と思ったわけですね。それにしてもドラマは原作に忠実に表現されています。さすがはBBC制作!役者はみなさん見事に演じ切っていて、とりわけ、Mr.ダーシーはその後の英国を代表する俳優となった経緯からもどれだけすばらしい演技だったがはっきりしているだろう。

ついでに、イギリスにも行きたくなった!!!


本の紹介「ナポレオンを創った女たち」

2007-09-11 | 本と雑誌
イタリア旅行のこぼれ話:マッジョーレ湖に浮かぶ小さな島“isola bella”ボッロメオ宮殿でのこと。

ナポレオンと当時の妻であるジョゼフィーヌが訪れた時の絵を見て、そしてそれにまつわる話を聞いた。残された絵の中の彼女はとても美しい人だったということがうかがえる。もしくは、幸せな頃だったからか?この場所が気に入っていたようで、離婚した後2度訪れているということだった。どんな人だったのか気になって、「ナポレオンを創った女たち」という本を読んでみた。ワイドショー的な“ナポレオンと女たち”だけに注目していたため、ピンとこない。フランス革命どころか、世界史の知識も無いに等しい私にとっては、もう一度最初から読む必要があるようだ。