徹頭徹尾、読響「正指揮者」→「首席客演指揮者」時代のスタイルを徹底した離任コンサート初日
読響が(N響では昔々からある)「正指揮者」を始めて冠かぶせたのが 下野竜也。着任早々、コリリアーノ を振ったり、中々やんちゃなプログラムビルディングだったw
去年4月か5月だったと思うが、『下野竜也広島交響楽団音楽総監督2017.04より』発表の際に、「あぁ、読響は退任だ!」と即理解した。そこで、「最終プログラム」を見ると、パッヘルベル → グラス → ドヴォルザーク と言うプログラム。下野竜也らしい「凝った」プログラムと感じると共に、「下野=読響ポジション時代」の総括を飾る演奏会だった。
冒頭から驚愕! 下野竜也のそばには、チェロ10丁+コントラバス8丁+ポジティフオルガン1丁だけ。後は、壁に張り付いて各パート10名 ✖ 3 の ヴァイオリンが張り付いている!
「パッヘルベルのカノン」は確か「3丁のヴァイオリンが通奏低音を伴って演奏」が作曲コンセプト。読響のような大オーケストラが演奏する1つの解決策を聴かされた思いがする。ソロヴァイオリンは、各パート10名で弾く。チェロ+コントラバス+ポジティブオルガン の通奏低音は、決して重く圧し掛からない。下野竜也の棒が冴え渡った。
次は、前年度の大河ドラマで人気を馳せた「真田丸」のテーマ音楽で超有名になった「下野竜也 + 三浦文彰」で(「真田丸」ではなく)グラス「ヴァイオリン協奏曲」。