バッハ:シャコンヌ の「2大ピアノ編曲 = ブラームス編曲版 と ブゾーニ編曲版」の『編曲思想の違い』について
Piano Music Japan の名前通りのブログとなる。久々かも(爆
バッハ:シャコンヌ は、言うまでもなく 無伴奏ヴァイオリン曲
である。1本のヴァイオリンとは思えない技巧が散りばめられており、パガニーニ が出現するまで「演奏不可能の迷曲」の筆頭に数えられていたほど><
ピアノ伴奏を付けた作曲家(= シューマン)もいたりするほど、「和声感」が素晴らしい曲である。(シューマンのピアノ伴奏付きを薦めているワケでは無いので、誤解無きように)
ズバリ、焦点を書く。
先に編曲した ブラームス は「和声」を一切変えずに編曲、ブゾーニ は「和声」を変えて(強化した、または 複雑化した、と強弁すると思う)編曲
これが実態である。
私高本は、「バッハのピアノトランスクリプションは、ケンプ編曲がお薦め」をこれまで貫いて述べて来た。オケからの編曲だと、いろいろと「消えるパート」だらけなのだが、これはやむ無し(爆
バッハが「減3和音」で作曲した箇所を、「減7和音」に書き直す ブゾーニ、「減3和音」のママのブラームス
これか、、、
私高本が「ブゾーニ編曲」に違和感を感じたのは、、、
ブラームス や ケンプ は「バッハ」から、「声部を少なくする」ことはあっても、「和声を変えてまで増やすことはしない」
である。
和声まで変える ブゾーニ編曲 が最適、なことがあるのだろうか?
私高本は、ブラームス編曲 や ケンプ編曲 の方が遥かに素晴らしい! と感じる次第である。