ジャズ指向の偉大なクラシック音楽作品を提示した読売日本交響楽団
趣味の良い選曲だった今回の演奏会。だが、指揮者=ディエゴ・マテウス は「他人と違う指揮」にこだわり過ぎて、説得力が皆無だった。ラヴェル「ボレロ」で、チェロの「リズム刻み」が客席に聴こえないのは、「アホか?」と言うレベル。
こんな指揮者を招聘した読響の脳味噌を疑う。
コンサートマスター=長原幸太 は万全だった。第2ヴァイオリンとかヴィオラとかチェロも万全だった、と思う、だが、ラヴェル「ボレロ」の冒頭から、チェロのリズム刻みが聞こえて来ないのは、違和感大。
マテウスは「他の指揮者と違う演奏」を求め過ぎ
であり、低音を鳴らし過ぎ。これでは説得力は無い。アンコールも無かったが、この指揮で聴くのはツラい。もう少し短いプログラムにして欲しかった。