新国立劇場ヤナーチェク「イェヌーファ」初日2016.02.28批評
「ベルリン・ドイツ・オペラ:イェヌーファの引っ越し公演」に限り無く近い 新国立劇場「イェヌーファ」。ヨーロッパオペラの引っ越し公演の約半額で聴けた幸せ
主要5役が ベルリン・ドイツ・オペラ のメンバー & ハヌス指揮 & ロイ演出(&アベライン再演演出)など、脇役 + 合唱団 + オケ だけ、「東京バージョン」に取り換えただけの「ベルリン・ドイツ・オペラ版」の東京公開バージョンである。脇役陣も、新国立劇場合唱団も、東京交響楽団も、ハヌス指揮 & アベライン再演演出 に極めて忠実に従って、上演していたので、「ベルリン・ドイツ・オペラ:イエヌーファの引っ越し公演に限り無く近い」と感じた次第である。
DVDでも販売されていた ロイ演出ハヌス指揮 ベルリン・ドイツ・オペラ ヤナーチェク「イェヌーファ」。私高本は購入していないが、前評判が高いことは知っていた。主要5役が「ベルリンからそのまま日本に来る」と言うキャストも驚き。過去にあったっけ???
佐伯周子にも「是非是非聴いて!」と言って、座席優先で別の日を買ったくらいだ!
女声主要2役 イェヌーファ = カウネ & コステルニチカ = ラーモア が圧倒的な歌唱&演技
これが圧倒的な印象。ラツァ = ハルトマン も シュテヴァ = ザンビエーリ も お婆さん = シュヴァルツ も素晴らしかったのだが、「存在感」として、イエヌーファ と コステルニチカ が脳裏に残る。
第2幕 と 第3幕 で頻出する「ゲネラルパウゼ」の後に開始するのが、コスタルニチカ & イエヌーファ が何度もあるのだが、特にコスタルニチカ は後ろ向きで歌い始める>< シーンさえある!
この2人で、大きな印象が作られた、と私高本は感じた次第である。
緊張感を「ベルリンから直輸入」で、脇役陣 + 合唱団 + オケ を切り盛りした ハヌス の棒には、第3幕開始前から「ブラヴォー」が注いでいた!
素晴らしい棒だった、と私高本は感じる。今後も招聘して欲しい。こんな素晴らしい「イェヌーファ」を聴けて私高本は嬉しい限りである。