昨日号を編集してみよう! グループ内の前後関係は維持しながら、グループ間の位置を決め、作曲年を少し絞り込む。
この順序でほぼ間違い無い! ベーレンライター新シューベルト全集の「汗の成果」である!
シューベルト中期のピアノ作品の特徴として
の2点がわかる。「作品9」が出版されてからは「1823.11-1824.01シーズン」以外は毎シーズン「12曲以上のワルツ集出版に成功」したシューベルトが、1回だけ出版を落としてしまったシーズンである。早過ぎた用意が、出版社との交渉を強気にし過ぎてしまったからだろうか?
- 1819.11.12作曲 Ms.33 「9のドイツ舞曲」変イ長調D365
- 1819末-1820作曲? Ms.34 「20のレントラー」D145L,D970
- 1820.05作曲 Ms.35 「6のエコセーズ」D697
- 1820.10-12作曲 Ms.38 「8のレントラー」D145L,D980C
- 1820.12-1822.02 Ms.28 「5のレントラー」D366,D974
- 1821筆写譜 「2のドイツ舞曲」D365 Ms.33の中の2曲を筆写
- 1821.03作曲 1824.06.09出版 「ディアベリ」変奏曲D718
- 1821.03.08-05.20作曲 Ms.39 「7のドイツ舞曲」D365,D722,D145
- 1820.05?,1821?作曲 Ms.40 「4のドイツ舞曲」D145W,D365
- 1821.05?作曲 Ms.41 「2のドイツ舞曲」D145W Ms.40の中の2曲を再度自筆
- 1821.06作曲 Ms.42 「6のアツェンブルクドイツ舞曲」D145W,D365
- 1821.08作曲 Ms.43 「4のドイツ舞曲」D365,D145
- 1821.08-09作曲 1821.11.29出版「36のオリジナル舞曲集」作品9 D365
- 1821-1823作曲 通称幻想曲(実際は変奏曲)ハ長調(未完成)D605
- 1822.08.15作曲 行進曲ロ短調D番号無し
- 1822.11作曲 1823.02.24出版 「さすらい人」幻想曲ハ長調作品15 D760
- 1822.11作曲 オペラ「アルフォンソとエストレッラ」序曲D759A
- 1822.12?作曲 1823.01.10出版「3のドイツ舞曲」D971
- 1822.12-1823.01前半作曲 1823.02.05出版「12のワルツ、17のレントラー、9のエコセーズ」作品18 D145
- 1823頃作曲 ピアノソナタ断片(未完成)ホ短調 D769A
- 1823.01作曲 Ms.44 「12のエコセーズ」D781(D783E を含む)
- 1823.02作曲 Ms.45 「17のドイツ舞曲」D779,D146,D783
- 1823.02?作曲 Ms.46 「9のドイツ舞曲」D779,D973
- 1823.02作曲 ピアノソナタ第14番イ短調 D784
- 1823.05作曲 Ms.47 「12のドイツ舞曲」D790(D783D を含む)
- 1823秋?作曲 1823.12.19出版 「ロシア風の歌」D780/3
- 1823秋?作曲 1823.12.19出版 ドイツ舞曲ニ長調D769/2
- 1823年末?作曲 1824.02.21出版 「2のレントラー」D366/6&D146/2
- 1823年末?作曲 1824.02.21出版 「3のエコセーズ」D781/4,D782&D781/7
- 1823.11-1824.09作曲 Ms.56 「6のドイツ舞曲」D783D,D975,D366,D146
- 1824作曲 Ms.50 「4のドイツ舞曲」D146,D769,D783D
- 1824.01作曲 Ms.49 「2のドイツ舞曲」D769
- 1824.07ツェリス作曲ブラームス筆写譜 Ms.51 「11のドイツ舞曲」D366 ブラウン論文とは違う構成
- 1824夏頃?作曲 Ms.52 「4のドイツ舞曲」D783D,D146,D366
- 1824.09.02作曲 「ハンガリーのメロディー」D817
- 1824秋?作曲 1824.12.11出版 「吟遊詩人の嘆き」D780/6
- 1824秋?作曲 1824.12.22出版 ワルツ変ホ長調D366/17
- 1824.09ツェリス作曲 Ms.53 「3のエコセーズ」D816
- 1824.10ツェリス作曲 Ms.54 「6のドイツ舞曲」D820
- 1824.11作曲 Ms.55 「2のドイツ舞曲」変ホ長調D366,D783D ブラウン論文とは違う構成
- 1824.11作曲 1825.01.05出版「12のドイツ舞曲、2のエコセーズ」作品33 D783
- 1824年末?作曲 1825.02.07出版「トリオ付きドイツ舞曲」D779/8&D779/9
この順序でほぼ間違い無い! ベーレンライター新シューベルト全集の「汗の成果」である!
シューベルト中期のピアノ作品の特徴として
- 舞曲が多く、同一曲が重複していることが多い
- 1823.11-1824.01シーズン用に、シューベルトとしては随分早い時期(1823.01-1823.05)に、舞曲集を3ヶ(Ms.44=D781,Ms.45,Ms,47=D790)を作曲したが、そのままの形ではどれも出版されなかった。おそらく出版に失敗したのだろう。
の2点がわかる。「作品9」が出版されてからは「1823.11-1824.01シーズン」以外は毎シーズン「12曲以上のワルツ集出版に成功」したシューベルトが、1回だけ出版を落としてしまったシーズンである。早過ぎた用意が、出版社との交渉を強気にし過ぎてしまったからだろうか?