少し前の日記に、「青空文庫」には反戦文学はほとんど皆無と書いたが、調べてみると結構多くの反戦文学があったので訂正したい。
正確に言うと、軍人や戦場を舞台にした文学がほとんど皆無というのが正しい。
その他にも、著作権がまだ切れていない若手の作品が多いのに驚いた。
◆変わった作品(「1984」や「オズの魔法使い」)が多いサイト『プロジェクト杉田玄白』はー
「ここ」http://www.genpaku.org/
(1)夏に読みたくなる作品たち
①中島敦(技巧を感じさせない天才的作家)ー
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②伊丹万作(昭和初期に活躍した映画監督。俳優の伊丹十三は実子、大江健三郎は娘婿)ー
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③山中 貞雄(1937年、傑作『人情紙風船』公開日に召集令状を受け、中国戦線に赴き28歳で死去)ー
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④夏目漱石(明治を知るには「三四郎」や「それから」)ー
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⑤宮沢賢治(鳥と星の壮大な神話「銀河鉄道の夜」)ー
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⑥南方熊楠(国家神道に反対した「神社合祀に関する意見」)ー
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⑦正岡 子規(一番好きな物書きはやっぱり)ー
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(2)反戦的文学
①石川啄木(ローマ字日記が面白いんだけど)ー
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②伊藤野枝(関東大震災後大杉栄とともに甘粕憲兵大尉に虐殺)ー
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③違星北斗(アイヌ民族を代表する歌人)ー
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④金子ふみ子(大逆事件のひとつの朴烈事件被告)ー
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⑤金 史良(日本軍に徴用された朝鮮出身兵の慰問団一員として中国で脱出し、朝鮮義勇軍に参加)ー
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⑥小林多喜二(「一九二八年三月十五日」が好きだ)ー
「ここ」
⑦葉山 嘉樹(「海に生くる人々」は多喜二に「蟹工船」を書かせた記念碑的作品)ー
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⑧原 民喜(被爆体験の物語が多い。開高健氏とは親友だったらしくしばしば登場)ー
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⑨本庄 陸男(故郷北海道というと彼の「石狩川」を思い出す)ー
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(3)面白かった著作権切れ前の若手
①青木 栄瞳(饒舌過ぎるけど可愛らしい)ー
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②秋野 平(70年代ロックについて)ー
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③市川陽(時は1964年・・放課後のロックンロール・パーティ)ー
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④岩本良子(20年間の学習塾での子供たちとの触れ合い)ー
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⑤植松眞人(関西生まれてテンポよくユーモア満載)ー
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⑥大久保 ゆう(チャペックからドイル・カフカまでの翻訳作品)ー
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⑦菊地美範(マッキントッシュに関わってきたデザイナーの身辺を記したコラム)ー
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⑧グリーン ジェイムズ(英訳の種田山頭火句集)ー
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⑨栗林元(格闘技系青春小説)ー
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⑩小泉英政(成田空港建設反対運動で三里塚へ、現在も成田空港第二期工事用地内で有機農業を)ー
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⑪高良とみ(タゴールの訳詩集)ー
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⑫西川 光男(突飛もないSF)ー
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⑬長谷川 集平(多作受賞作多数の絵本・童話作家)ー
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⑭畑仲 哲雄(愉快なネットについての物語)ー
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⑮林 清俊(貴重なSF、ハードボイルド、ユーモア物等の翻訳)ー
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16 早見 秋(レズビアンについて知りたい人は)ー
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17 平田 剛士(故郷近くの岩内原発について。その時の知事は社会党横路なんとか)ー
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18 hiro(名作選集に取り上げられることの多いミドルトン リチャード・バラムの翻訳)ー
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19 藤下 真潮(SF好きは見逃せない)ー
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20 藤本 和子(中東料理について面白い)ー
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21 水上 茂樹(医学史専門家の翻訳)ー
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