詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

あした

2006年05月26日 | Weblog
あしたぼくは
息絶えているかもしれない
数億円という
ロト6が当選してるかもしれない
けれどもそれは
どうでもいことだ

ぼくの望みはただひとつ
理不尽なことを許さないことだ

誰かひとりのためになること
ぼく自身が
生きてきてよかったと思えること
戦争で傷つく子供たちの涙や   
人知れず流される涙がなくなることだ

いつかのあした
風香るあした
生きている限りの・・あした

人生

2006年05月25日 | Weblog
闇夜にはかなく燃える
線香花火のようでありたいという日もあった
追いかけても 追いかけても
届かない虹のようでありたいという日もあった
でもいまは
片隅を照らすたき火でありたい
燃え尽きても なお
片隅を照らす思い出であればと思う

僕の大好きな詩は80年程前のシャーマン宣言みたいな詩だ

2006年05月22日 | Weblog
  
  反対  金子光晴

ぼくは少年の頃
学校に反対だった
ぼくは、いままた
働くことに反対だ

僕はだいいち、健康とか
正義とかが大嫌いなのだ
健康で正しいほど
人間を無情にするものはない

むろん、やまと魂は反対だ
義理人情も反吐がでる
いつの政府も反対であり
文壇画壇にも尻をむけている

何しに生まれてきたと問わるれば
躊躇なく答えよう
反対しにと
僕は、東にいる時は
西に行きたいと思ひ

着物は左前、靴は左右
袴はうしろまえ
馬には尻をむいて乗る
人の嫌がるものこそ、僕の好物
とりわけ嫌いは、気のそろうことだ

僕は信じる
反対こそ、人生で
ただ一つ立派なことだ
反対こそ、生きていることだ
反対こそ、自分をつかむことだ

このブログは当分観た映画の感想ブログにしたい

2006年05月20日 | Weblog
昨夜久し振りに観た映画「アメリカン・ラプソディ」75点(前半だけ)

「真珠の首飾りの少女」という・・画家フェルメールの伝記的映画にでていたスカーレット・ヨハンソンを観たかったんだけどー
彼女が登場するや否や眠りこけてしまった。
それでも前半部分の子役がとても健気で・・思わず涙ぐみながらの就寝だった。
音楽といい映像といい・・重厚でしっとりとした僕好みの映画だった。
今日の休みには、期待しながら後半を観たいと思う。

「共謀(凶暴)罪」にも小泉以上に薄汚れた世襲政治屋どもにも大反対!

2006年05月18日 | Weblog
敬愛する「貧乏キコリ」さんのブログで紹介されてとても嬉しかった。
僕はただ、誰ひとりに読まれなくても言いたいことを言うだけだけど、
このままでは・・先祖たちが命がけて残してくれた世界一素晴らしい自然や過去遺産や素晴らしかった日本人が跡形も無くその息をとめられてしまうと思う。
アメリカの顔色を伺うナチスヒットラーのような税金ネコババ官僚や世襲政治屋や金まみれの大企業や腐敗しきったマスコミや宗教団体と・・彼らに洗脳された家畜豚どもの国となってしまうと思う。
詳しくはー■「反戦な家づくり」

君に

2006年05月14日 | Weblog
風のなかに立つと
思いだす言葉がある
いつも別れ際に
君にいいそびれた言葉

君がいなくなってから
なにをするにも
ぽっかりと穴の開いたぼくのこころでは
迷子になった風が 
影から影へとかくれんぼ

いますぐにでも
タイムマシンに乗って
あの頃に還りたいぼくがいる
君に言いそびれた言葉を
君だけに捧げるために
君なしでは生きられないと
声の限りに叫びたいぼくがいる

神さま

2006年05月10日 | Weblog
いつも遅刻してくる
せっかちな指揮者みたいな神さま
「天使さん、ちょっと音が小さいよ」
「悪魔さん、もうちょっと音を控えて」
「おいこらモンスター、寝てんじゃねえよ!」

神さまは
遺失物のようなもんなのかもしれない
それとも
ちょっとだけ意地の悪い
遺失物係のようなもの

存在の気配が
ずっとしていたのは
ぼくの心のやましさのせいだったろうか

「ぼくの命の残りの分を
母のためにあげてください・・
どうか神さま・・」
けれども
手術のあとすぐに亡くなってしまった母

もうどうでもいいやと
探すのをやめたとたんに
ひょっこり現れたりする神さまって 
ほんとはペテン師みたいな奴なのかも

子猫

2006年05月02日 | Weblog
朝になるときまって
駐車場にうずくまって
じっと
僕の顔を見上げている子猫がいる

毎朝 毎朝
その子猫に話かけたい欲望にかられる
ぼくがまだ学生の頃飼っていて
よく二階の窓から放り投げた
子猫にも似ているし
今年春ジョギング中に
いつまでも啼きながら
ついてきた子猫にも似ている

ぼくが”不幸せ”と名づけたその子猫は
今朝もまた
ふらりとどこからやってきて
僕の顔を見上げてる
まるで
シュレジンガーの猫みたいな子猫