詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

詩人谷川雁と民俗学者谷川健一が兄弟だったとは!

2007年06月29日 | Weblog
谷川健一(岩波新書「日本の神々」「日本の地名」が読みやすくてお奨め!)の自伝的作品を読んで初めて知った。
その他にも熊本出身というとー
アナーキストな女性史研究家&詩人高群逸枝や、中国革命を支援した宮崎4兄弟・・






ガム幾万吐き捨てられて沖縄よ (時実新子)

2007年06月25日 | Weblog


テレビではー
沖縄観光番組や沖縄に移住した内地人の番組を
見ない日はないというのに・・
沖縄のすさまじい自然破壊や、
在日米軍基地の75%といういまだに基地だらけの実態や
新しい米軍基地に反対の住民運動や自然保護運動の番組は
いまだかって一度も観たことがない。

  天に唾吐き続けて厚化粧日本人(PIKKI)



アメリカ先住民、台湾、朝鮮半島、アイヌ民族・・

2007年06月24日 | Weblog
    (伊勢で最も広大な渚)

「アメリカ・インディアンの歴史」「三内丸山の世界」(山川出版)読了。

アメリカ大陸は騙しと、虐殺と、奴隷制度の歴史とも言うべきか。
それにしても、天然痘等の菌を仕込んだ毛布を贈ったり、十歳以下の子供は奴隷に、それ以上の男女の頭の皮に膨大な懸賞金をかけたり(奴隷時の約半分)・・
頭の皮剥ぎを奨励したのはむしろ白人側であり、奴隷としてカリブ海の島々等に送られたインディアンがそれほど多かったとは全然知らなかった。
武器を持たない女・子供を犯しては虐殺しまくるという内容ばかりの・・数百年の民主主義国家アメリカ合衆国の恥ずべき歴史よ!

さらに悪逆非道というべきなのはー
インディアンの食料のバッファローを、最初は毛皮だけ後には舌だけを切り取り・・
最後にはインディアンの食料を奪い、自分達の遊びのために殺しまくって、合衆国内のバッファローを絶滅させとも知らなかった。
(現在の合衆国のバッファローは、後にカナダから連れてきた子孫)
なんと野蛮で手段を選ばない白人キリスト教徒たちだったのだろうか!

しかし、日本人もまた台湾先住民(貴重な古代人往来のセンータというべき)やアイヌ民族にも同様なことをやっている。言葉や文化を奪い・・
台湾「霧社の獄」ではひとつの部族を皆殺しにしたり・・
アイヌ民族の場合はー
奴隷として千島列島に連行したり、言葉も生活の糧の魚場も奪い放題、女性も犯し放題だったり・・反乱を起こしたら騙して皆殺しに。

金達寿の「後衛の地」では、許されざる従姉妹への愛が実にすがすがしい。
同じ金という苗字だと結婚が許されないのだという。何百万という同姓の金姓の異性とは。従姉妹結婚をした日本人の校長一家が、「獣にも劣る奴ら」と・・襲撃されたという物語を以前読んだ記憶がある。

時代や場所によってー
言葉も文化も宗教意識もまるで違っているので・・その違いを理解しようとする謙虚さが不可欠ではないだろうか?

それでなくては、人間などはー
思い上がった、私利私欲しか眼中にない獣以下の、殺し合うしか能のない・・地球の病原菌というべき存在にすぎない。


////ビデオ漬けの毎日////

2007年06月16日 | Weblog
先日図書館へ行くつもりが、ふらふらっとレンタル・ビデオ店に入ってしまった。

☆5つの最高ランクがー
「バティニョールおじさん」(2002年フランス)・・生きる勇気を与える正統派映画。誰が観ても感動一杯の必見映画だ。

「「動くな、死ね、蘇れ!」(1989、ソビエト、カネフスキー監督)・・現在最もすべての映画の賞受賞に近いといわれてる韓国のキム・ギドク監督をもっと難解かつ過激にしたような映画だ。
映像的には醜いものばかりなのに、美が心に沁みてきて・・なんだかとても懐かしいのは北海道育ちのせいだろうか?
何度も繰り返して観たい映画だ。

☆4つはー
「チェ・ゲバラ&カストロ」(2005)・・音楽がいい。歴史の勉強にも。
どこかでカストロ議長の映像をやってなかったかな?
「スモーク」・・これで借りてきたのが三回目だ。相当ボケてきてしまったのか?

「眺めのよい部屋」とベルイマンの両親の自伝的作品は途中で眠ってしまったので・・採点不能だ。


以前日記に書いた☆5つソビエト映画と最後の国民共有財産「図書館」

2007年06月16日 | Weblog
この映画ー「動くな、死ね、蘇れ!」(1989、ソビエト、カネフスキー監督)の中にシベリアに抑留された日本軍人たちの姿や歌が何度も登場する。

他国人から見た貴重な映像なのかもしれない。愛と人間の尊厳についての映画なのかもしれない。

いまや、日本人に最後に残された国民共有財産は「図書館」位のもの。
一日いてもただだし、ネットやDVD・CDの鑑賞が可能だ。
(すべての官庁・役所役場同様に感じの悪い館員が多いけど・・)

その新しい試みや、その日本人の悲惨さの原因についてはー
『行列のできる市民図書館 石狩の味買えます』
『国際評論家小野寺光一の「政治経済の真実」』
『日本がアブナイ!』



SF・ファンタジー好きや賢治・チャップリン・手塚治虫ファン必見のサイト!

2007年06月12日 | Weblog
久し振りに図書館へ行ったがー
パソコン検索ではあるはずの本が見つからんし・・
並べ方まったくでたらめだ。
50音順の著者別が便利なんだけど・・

ロボット名づけ親で、ヒットラーのナチスドイツを皮肉った「山椒魚戦争」で有名なチェコの戦前の作家チャペック(宮沢賢治とチャップリンと手塚治虫を足して三で割ったような作家か?)の本が一冊だけ見つかった。
「ポケットから出てきたミステリー」(晶文社)

この訳者のホームページでチャペック関係のものが読めるそうだ。
詳しくはー『田才益夫のホームページ』

たくましく生きてた奥伊勢の野良猫を見習いたいもんだ

2007年06月12日 | Weblog
み熊野浦の浜木綿百重(ももえ)なす
心は思へど直(ただ)に逢はぬかも
             -柿本人麿ー

佐藤春夫と中上健次くらいかなと思っていたが・・
大逆事件紀州組みの人々や、井上靖や森敦とは以外だった。

神武天皇もまた、除福から作られた人物なのかもしれないナー
ここいら辺で、船の遭難か体調が悪くなったのか・・
それとも、故郷の山東半島に似ていたからなのか・・

立てば嘘八百・・
座れば改憲・・
歩く姿は官僚いいなり蝋人形・・

そんな口から出任せの権力亡者たちに
退場願う最善の方法はー
「年金問題」追求ではないかと思う。

詳しくはー
『保坂展人のどこどこ日記』
『きっこの日記』

無人島や刑務所や地獄へと持ってくならこの一冊

2007年06月11日 | Weblog
どうしてだか、涙ポロポロと落ちてくる本だった。
原本の英語本ならさらに素晴らしい表現に違いない。

その本の名はー
「リトル・トリー」フォレスト・カーター(株式会社メルクマール)
チェロキー・インディアンの血を引く著者の自伝的な物語だという。
自然をこれほど身近に描いた本はちと珍しい。

チェロキー・インディアンは、合衆国憲法の元になったと言われるインディアン部族連合体の憲法を創案した主要部族のひとつだったと思う。
そして、壊滅させられたりインディアン減らしの目的で、アパラチア山脈南端からオクラハマ州へと1300キロを新しいリザベーション(捕虜収容所地帯)へと強制移住させられたチェロキー族だけでも13000にのうち約三分の一が寒さ・食料不足・病で死亡(その他のチョクトー族・ウィネルバ族・クリーク族等の死者数は膨大な数だ!なんと恥知らずな国なのか!

亡くなった家族の死体を背負いながらの彼らの死の行進は、合衆国史上最大級の汚点のひとつだ!
この行進は「涙の行進」と呼ばれている。

しかし、死者を背負って一列に歩くチェロキー族の人々が泣いたから「涙のー」では決してない!
前後左右の乗馬した軍隊に囲まれて歩く彼らの余りのむごい姿に、それを見送る沿道の人々の涙が止まらなかったからだ!
アメリカ合衆国は昔も現在も、このように、先住民や植民地に対しては世界一といっていいほど残酷で冷酷無比な仕打ちだ。
開拓者達が食料等で世話になったり、合衆国憲法そのものが先住民のイロコイ同盟(違ってるかも)を真似て作られたにもかかわらす・・

日本人はさらに最悪な民族としかいいようがない。
自分達の文明・文化の二つの本家筋にあたる・・アイヌ民族・沖縄人や朝鮮半島への冷酷な仕打ちは、血縁関係の無いアメリカ人と先住インディアンとはまた違った意味で世界一の醜悪さだ。

もともとすべてが彼らの大地だったアメリカ合衆国のリザベーション(強制収容所地域)に閉じ込められ、ウラン鉱山の残土(日本への輸出が多い)で被爆させれる人の多い先住インディアンには選挙権さえもないのだという。

しかしながら・・日本列島の先住民のアイヌ民族よりはまだまだ幸せなのかもしれない。
アイヌ民族はその日本人のウルムマイハート(故郷=縄文文化・文明)ともいうべき文化も言葉も・・そのほとんどを奪い尽くされてしまった。

ザリガニに目がないスウェーデン人、関東大震災前後の真相

2007年06月04日 | Weblog
挿絵素敵な「スウェーデンの四季暦」(東京書籍)によると、アメリカのごく一部(ルイジアナ等)を除いて・・
これほどザリガニ好きなのはスウェーデン人くらいのもんだという。
消費量が驚異的なので、多くを輸入に頼っていて・・なんと年間5億クローネ(約80億円)にもなるという。(1994年)

関東大震災後の真相についてはー
「不当逮捕」(本田靖治)に詳しい。
何故大杉栄一家や多くの労働運動家たちや、約一万人もの朝鮮半島人(植民地にされたばかりだった)や中国人や・・
彼らに間違われたドモリや訛りのきつい地方人が大量虐殺されねばならなかったのか・・

この主人公たちは、乱世なら・・坂本竜馬や高杉晋作と似たような生き方をしたのかもしれない。

それと、検察等の権力中枢での権力争いについて書かれた貴重な本だと思う。

時実新子川柳の魅力

2007年06月02日 | Weblog
NHK川柳で一度拝見しただけなのに・・すっかりファンになってしまった時実新子。

今読んでるチェロキーインディアンの伝記的物語「リトル・トリー」にも共通するのではないかと思う。
僕がずっと敬愛しているアイヌ人彫刻家砂澤ビッキさんにも・・

人を愛することもそうだけどー
理解することが、すべての出発点なんでないかと思う。
人だって、国だって・・よく知りもせずにどうして愛することができるだろうか?

動物だって好き嫌いの感情はある。遊び心も持ってるし、恩返しの気持ちもあるんでないかと思う。
夢はみないような気がするけど・・

  なわとびに入っておいで出てお行き

  レモンぱりっとすべてを信じ切ることだ

  人の世に許されざるは美しき

  凶暴な愛が欲しいの煙突よ

  飛行機の降りる角度は愛に似る

  わが胸で伐採音の絶え間なし

  嘘のかたまりの私が眠ります

  五月闇生みたい人の子を生まず

  入っています入っていますこの世です

  鬼と暮らして鬼のふんどし洗いおり

  れんげ菜の花この世の旅もあとすこし

  まだ咲いているのは夾竹桃のバカ

  ぞんぶんに人を泣かしめ粥うまし

  明日逢える人の如くに別れたし

  抱擁に霊肉という時差あり