思えば
しんみり思い返せば
人生は落伍と流浪の連続だった
子どもの頃夢想していたのとは
真逆の所まで落っこちていた
まるで排水路で右往左往している間に
死んでゆくゴキブリに似ている
故郷北海道の満天の星空を
もう一度見てから死にたいものだ
しんみり思い返せば
人生は落伍と流浪の連続だった
子どもの頃夢想していたのとは
真逆の所まで落っこちていた
まるで排水路で右往左往している間に
死んでゆくゴキブリに似ている
故郷北海道の満天の星空を
もう一度見てから死にたいものだ
伊坂幸太郎『終末のフール』(世界が十年後終了)は、彼の作品の中ではあまり面白いとはいえないけど・・十数年間痴呆症で寝たきりだった母を連想してしまう
いつも仕事から帰ってきてから母の介護をしながら、”神さまーぼくの寿命を削って母を長生きさせて下さい”・・と祈るのは僕の日課だった。無神論者であまりにもいいかげんだったけど、母が大好きだった。
母と仲良くなり、母を尊敬し、大好きになったのは、母が脳梗塞で倒れてからだった。
それまではあまりにも、菩薩のような母だったので敬遠していた(祖母の薬代のために数十年間働いて仕送りしてたり)が、、ユーモアと寛容さと好奇心で輝いてた母の顔を夢でみるたびに、今でもとても嬉しい
石垣りんの本を読んでいて、「三重の文学」を見つけました。
東海テレビから依頼されて、放送が終了するときに流すことばを書くことにしたそうです。
おやすみなさい
おやすみなさい。
夜が満ちて来ました。
潮のように。
ひとりひとりは空に浮かんだ
地球の上の小さな島です。
朝も 昼も 夜も
毎日
何と遠くから私たちを訪れ
また遠ざかって行くのでしょう。
いままで姿をあらわしていたものが
すっぽり海にかくれてしまうこともあるように。
人は布団に入り
眠ります。
濡れて、沈んで、我を忘れて。
私たち 生まれたその日から
眠ることをけいこして来ました。
それでも上手には眠れないことがあります。
今夜はいかがですか?
布団から やっと顔だけ出して
それさえ 頭からかぶったりして
人は 眠ります。
良い夢を見ましょう。
財産も地位も衣装も 持ち込めない
深い闇の中で
みんなどんなに優しく、熱く、激しく
生きて来たことでしょう。
裸の島に 深い夜が訪れています。
目をつむりましょう。
明日がくるまで。
おやすみなさい。
私たちは小さな島なんですね。いつ地球に取り込まれてもいいわけだ。それで、私はついさっき、浅い眠りから覚めて、こうしてPCを開いているわけですね。
この詩を朗読してもらったら、ちゃんと眠れるだろうか。うちの奥さんの声で読んでもらったら、寝れるかな。いや、最近は彼女の声を聞かなくても、22時にはコテッと寝てますから、話にならないかな。
ぼくの夢はいつもカラーで
音が聞こえたり匂いや触感さえも
時には空からの墜落感や
性的な満足感さえも
時には時時と
泣き叫んだり
蹴りを入れたり
目一杯殴りつけたり
昨夜修学旅行の夢をみた
好きだった娘が
どうしても行かないというので
もうどうでもいいやとぼんやりしていた
バスが次々と発車してゆくので
行き先を確かめずに乗車したら
なんと琵琶湖一周のバスだ
「北海道行きのバスはないのか?」と
誰彼となく聞いて回る
北海道から京都へと修学旅行に来たはずなのに
みんな気違いを見る目でくすくすとかざわざわ
また危なく
ガラスを殴りつけたり
壁やベットのフレームで
指を骨折するとこだった