・生かされて四十九年の薄暑かな (大道寺将司句集より)
・秋の日を 映して暗き 鴉の目
・死を抱き 人は生まれく 岩清水
・一茎の 秋の向日葵 直立す
・その時の 来て母還る 木下闇
・赤蜻蛉 残るいのちの 軽さかな
・みなしごの また生まれけり 星月夜
僕が死刑制度に関心をもったきっかけは、同郷北海道先輩にして、日本では稀有な革命家・・東アジア反日武装戦線による三菱重工等の大企業爆破事件のリーダーとして死刑を宣告された『狼煙を見よ』の大道寺将司氏の存在を知ってからだった。(天皇の列車爆発未遂が権力者たちを激怒させたのかもしれない・・)
詳しくは戦後最高のノンフィクション作家松下竜一全集参照を。(どの巻も昭和理解には必読!)
◆敬愛する故松下竜一氏についてはー
『ここ』
◆大道寺氏の思想について簡潔に知ることができるの「東アジア反日武装戦線『狼』」はー
『ここ』
◆大道寺将司氏については「大道寺将司 君の今日このごろ」ー
『ここ』
死刑制度反対論は、以前日記に書いた四つほどではないらしい。
大別してー①違憲性に基づく死刑廃止論 ②誤審冤罪に基づく死刑廃止論 ③刑罰一貫性に基づく死刑廃止論 ④人権尊重に基づく死刑廃止論 ⑤国際的潮流に基づく死刑廃止論 ⑥刑務官問題に基づく廃止論・・があるらしい。
詳しくは「死刑制度の問題点の整理」はー
『ここ』
日本でいちばん問題なのは、前近代的な警察検察と司法制度のために、冤罪が野放し状態という点ではないのかと思う。
従来でも、自白重視による拷問的取調べが冤罪の温床になってきた。その一点だけからでも、日本の死刑制度は一時停止すべきと思う。せめて他の先進国のように、取り調べ時の弁護士の臨席や、取調べの全面的映像化なしには、冤罪は増えこそすれ減ることはありえない。死刑制度存続論はその点でだけでも重大な欠陥を抱えていると思える。
さらには、主にスピードアップのための「裁判官制度」が冤罪の温床になるという・・日本の裁判制度は最悪の事態を迎えつつある。
◆「大谷昭弘の日本の死刑制度の問題点」はー
『ここ』
http://www.the-journal.jp/contents/otani/2008/06/post_21.html
◆よりわかりやすい「裁判員制度の問題点早わかり、父と娘の会話」はー
『ここ』