詩人PIKKIのひとこと日記&詩

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2021年05月27日 原発が温暖化の犯人!<本澤二郎の「日本の風景」(4097)

2021年05月27日 | 政治

<水戸巌に学べ=原子炉1個に広島原爆1千発=核平和利用は大嘘>

 日本人にとって反原発は当たり前。広島と長崎のことを直接・間接に体験したからである。反核は日本人の常識でもある。神道政治連盟の議員には、人間らしい人間がいないことになろうか。平気で嘘をつく信用できない人種か。

 だが、物理学者の中には正義の人もいる、いたのである。原発から子供たち・妊婦を守ろうとして立ち上がったジャーナリスト・竹野内真理blogに、その勇気ある科学者が記録されていた。彼は水戸巌、1個の原子炉に広島原爆1千発分の死の灰が内蔵されていると断定。地球に存在してはならない、地球のすべてを破壊する魔物だと断罪して「核の平和利用」という、おぞましいイカサマの宣伝文句と戦ったヒーローであったのだ。

 「原発は地球規模で大気や水を汚染し続けていく」「数十世紀にわたって人類を脅かし続ける。我々の子孫の問題だ」などと核・原発の恐怖の真実を指摘・喝破していた。広島・長崎を熟知した物理学者なのだ。

 未亡人が、311後のインタビューで、夫の反原発の貴重な文献を紹介していた。ファイルしてくれた竹野内にまたまた感謝したい。目から鱗が落ちる!

小嵐 水戸巖さんの反原発論の核心は何でしょうか。
 水戸 先ほどの続きですが、少し長いけど引用させて下さい。「七五年一一月現在一一基中九基が『故障のため停止中』。その故障たるや重大事故につながるものばかり。事故を含めて原発の危険性は、単に地元住民だけの問題であろうか、いやこのような言い方はすでに間違っている。……地元住民とは誰なのか。……例え事故がないとしても、原発の運転が行われる限り排出されていく再処理工場からの大量の放射性クリプトンやトリチウムは地球規模で大気や水を汚染し続けていく。再処理工場の高レベル放射性廃棄物は、数十世紀にわたって人類を脅かし続けることになるだろう。これらの問題は地球上に現在住むすべての……だけでなく数十世紀にわたる我々の子孫の問題でもあるのだ。しかし、『そのような問題は一部の専門家に任せておけばよいのではないか。大体原子核だの、面倒くさいし、主体的に判断できるとも思えない』という人がいるかもしれない。このような考えは間違っている。原発の危険性を理解するのに必要なものは知識ではない。必要なのは論理である。論理を持たない余計な知識は正しい理解を妨げることさえある。一例をあげよう。原子炉の中には広島原爆一千発分の死の灰が内蔵されている。その潜在的危険性を第一に据えるというのは論理の問題である。これを曖昧にしたまま、原子炉には、この死の灰を外に出さないための三重四重の防護壁があり安全装置があり、それは×××と△△△と並べたところで、広島原爆一千発分の潜在的危険性が消えてなくなるわけではない。取り返しのつかない巨大な潜在的危険性に対しては明確な論理を持たなければならない。それは判断の基準を最悪の事故が起きた時の結果に置くということなのである。交通事故と一緒にしてはいけない。この論理を抜きにした余計な知識は健全な判断を曇らせるだけである」(前掲論文)と

 

<地球温暖化・気候変動の真犯人は世界の原子力発電所の温排水!>

原発停止で温排水も止まって 周辺の海洋環境が劇的に改善 ...

https://www.windfarm.co.jp › blog_kaze › post-15842

  1. 2014/03/06 — 暖められた海水は『温排水』として再び海に戻されます。 原発からは最大で7度まで、周囲より高い温度の水を出すことが認められ

原発温排水が海を壊す 時事オピニオン 情報・知識 ...

https://imidas.jp › オピニオン › 科学

  1. 原子力発電所の稼働に不可欠な冷却水は、その膨大な熱とともに放射能や化学物質をともなって海に排出される。この温廃水(温排水 hot waste water)の存在、あるいは環境への影響が論じられることは少ない。地球温暖化への貢献を旗印 ...

https://takenouchimari.blogspot.com/2021/05/blog-post_26.html

 

原発の熱効率はたったの30%で、残りの70%は無駄になり海洋に排水されるのであり、原発周辺の海水温の上昇は深刻な影響を与えております。そして、更に深刻な事は、稼働の有無に関係なく放射性物質を環境に漏洩させておる事であります。
これ等の複合的な影響により、海洋生物の異変が起きており、元愛媛県警の巡査部長で県警の裏金問題を内部告発した「仙波敏郎氏」が、九州電力の川内原発付近の海域に置いて趣味のダイビング中に、海洋生物がウニしか居らずその傾向は原発に近づくほどより顕著であったと言う話をされておりました。

 

<二酸化炭素犯人説は原発を擁護するため、は本当だった!>

http://fukushimaworkerslist.blogspot.com/2013/11/blog-post_14.html

 

<地球温暖化による気候変動=原発+二酸化炭素>

<竹野内真理の「なるほど」のメッセージに脱帽!=無知は犯罪>いた2008年ころは大気の温暖化ばかりが言われていて、熱容量が大気の1000倍もある海の温暖化が言われていませんでした。(当時でも海の温暖化の温度は原発がたくさんある日本では、大気と同じくらい上昇していたのですが)この取材をしていたころ、不審な男2人組が私のアパートを訪ねてきたのを覚えています。温暖化問題もなんだか変です。。。(ここの記述がコピーのさい消えてしまった。一番最後に載っていた)

 

<ユウチュウブで母からの手紙を披露する竹野内にびっくり!>

 昨夜Youtubeを開くと、正面に彼女が飛び出してきた。竹野内blogから、恥も外聞もなく、か弱い女性ジャーナリストを刑事告訴、その上、脅しを掛ける原子力ムラの悪党一味に、さすがに耐えきれずに、福島で生活する母親に事情を伝えると、取り乱すことなく芯の強い、子を思う母親そのものだった。

娘に襲い掛かる闇の勢力に対して「名を名乗れ」という檄文を娘に発した。それを紹介するユウチュウブ内容であった。正義の娘には、強い正義の母親ありである。老いても子を思い、子を守る命を懸けた母と子の、断じて屈しない挑戦に、また感動してしまった。

 動燃・もんじゅ西村謀殺事件も、真犯人は姿をくらましている。犯人は、同じく福島エトス?という勢力の一味に相違ないだろうが、悪党は名を名乗ることが出来ない卑怯者集団である。余談だが、中国も日本も戦国時代の武将は、戦いにおいて真っ先に、自ら名乗り上げて槍や刀を振り回した。藪に隠れて突然飛び出すマムシ蛇のような卑怯者は、人に値しなかった。現在は腐るほどいるようだが、名前も名乗れない人間にだけはさせない、が世の母親の第一の責任であろう。

2021年5月27日記(東芝不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

無知は犯罪>

(いわく)ところで、温暖化問題は以前からなんだか怪しいものを感じていました。(温暖化陰謀説の本も結構出ています)

だいたい二酸化炭素ばかり注目していて原発を擁護し(でも核燃料製造から使用済み核燃料の冷却に膨大な二酸化炭素が必要なはず)、より温暖化に寄与するのは水蒸気のはずであること、海水を直接大量に温める原発はとんでもないものだと思っていました。原発からの温排水問題を始めに提唱し、チェルノブイリ級の事故は日本でも起きると主張した水戸巌氏は、チェルノブイリのあった年の年末に、なんと双子の大学生の息子らと共に、山で不審死を遂げています。(私も噂は前から知っていたのですが、詳細を『原発は滅びゆく恐竜である』という水戸さんの復刻本で最近知りました)。。

今は海の温暖化も騒がれていますが、私も以下を初めに書

 

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2021年05月26日 またまたヒラメ判決<本澤二郎の「日本の風景」(4096)

2021年05月26日 | 政治

<命よりも金儲けに狂奔する電通・菅自公内閣・IOC+議会+裁判所>

 コロナ旋風に対抗する菅・自公内閣の政治姿勢は、どう考えてみても人の命・人の道のことよりも、利権・カネに執着している。庶民大衆が感じる、極右・日本政府の体臭と体質だろう。

 これに塩を送り続ける、先頭を走るNHKだ。これらに国民の代表機関たる議会も服従して、本気になって政府批判をする政党も議員もいない。惨憺たる政府と議会に涙を流していると、最後の憲法の番人である司法・裁判所の判事も、次々とヒラメ判決。それが、目下、軍靴が響いている鹿児島県馬毛島疑獄関連の裁判でも、そそくさと繰り広げられていた。抵抗する漁民の訴えを踏み潰していた。

 言い換えると、不条理が舞う列島の、放射能汚染と無関係な、フクシマから遠い大気が清浄な沖縄に近い無人島でも起きていた。このことは、放射能汚染と軍靴に呑み込まれてしまっているかもしれない日本が、あえいでいる悲しすぎる日本の現状か。コロナ惨状も輪をかけている。極論すると、故郷にも安住の地を与えようとしない自民党と公明党と、それに屈するだけの野党の日本!無党派大衆が、本気で真剣に考えて、声を上げねば窒息死しかねない場面なのか。

<馬毛島を対中戦略の訓練基地にする軍事利権に群がる政府首脳>

 相手の軍事基地を攻撃するためには、できるだけ近くに行って、そこから爆撃機を飛ばす、そうすれば目標を破壊することが出来る。そのための空母(航空母艦)を、とうとう英国までがアジアに派遣してきた。

 戦前の日本がそうだったが、制空権確保に失敗して、玩具の空母となった典型が戦艦大和だった。したがって各国とも空母に対抗して、潜水艦と長距離ミサイルで、真っ先に空母を破壊する。

 この潜水艦から身を守るためには、いち早く潜水艦を察知するため、日本は米国のP3C(対潜哨戒機)を導入した。例のロッキード事件の児玉誉士夫・中曽根康弘ルートである。朝日新聞が持ち上げた堀江とかいう検事は、実際はヒラメ検事よろしく、これを捜査しなかった。彼は、確か中曽根と近い建設会社の顧問弁護士になった。元防衛庁長官の伊藤宗一郎の話だ。潜水艦のスクリュウー音で察知されると、潜水艦も役立たず艦となとる。この部分で日本の海上自衛隊は、先行しているとされる。

東シナ海・台湾海峡の日中軍事対立は、先の日米首脳会談による共同声明で、仮想から現実化しかねない雰囲気だ。空母・潜水艦・ミサイルが主役となる。台湾派の安倍軍拡は、とうの昔から沖縄の基地強化と西南諸島のミサイル基地建設と、新たに馬毛島の空母艦載機の離着訓練基地建設もその一つだ。日米軍事同盟の重要案件に浮上、結果として、二束三文の無人島が金のなる黄金島となった。

 この軍事利権に、なんと防衛省だけではなく、安倍・菅や加藤といった内閣の首脳が、深くかかわってきたとの報道が、以前からなされてきた。疑獄の島に変身している。そして新たなアジアの緊張要因となった。沖縄の右翼議員の暗躍も関心を集めている。

<ワシントン・防衛省・鹿児島県知事に屈服した馬毛島不当判決>

 共同通信の5月24日報道によって、これが法廷に登場していたことが分かった。例によって、大手の新聞もテレビも報道しないらしい。ワシントンCIAにひざを折ってしまったものか。おそらくそうであろう。

 鹿児島県に市民運動家がいないのだろうか。漁民の怒りをネットで発信して欲しいものだ。

 ワシントンと連携することで、日本の再軍備を完結させようとしてきた神道政治連盟である。安倍が先頭に立って、問題のイージスアショアの海上版に10兆円規模の予算を計上する、ともささやかれている。他方で、馬毛島基地建設

では、数百億円のカネが動いた。解明すると、疑獄事件となろう。

最近の県知事選にも、この疑惑の金が動いたらしい。馬毛島周辺の海上ボーリング調査を、塩田という新知事がOKを出したことで、買収の広がりを見て取れそうだ。これに漁民が噛みついた。しかし、知事も裁判官もヒラメの仲間だった!

 裁判長は古谷健二郎、彼もまた典型的なヒラメ判事として鹿児島地裁に送り込まれた人物に相違ない。

 不当判決である。疑惑の証拠などが法廷に提出されたのか、されなかったのか。無力過ぎる弁護士だったのか。馬毛島疑獄には、既に沖縄の政治屋が深く関与、島の値段を高く吊り上げたことも分かってきている。

 これも新潮か文春の取材に頼るしかないのか。

 何をするにも、言論の衰退が壁となる日本である。憲法を定着させることの大事さを、大衆に訴えている。

 馬毛島を米軍基地にすることは、大義のない不正義そのものである。

2021年5月26日記(東芝不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

馬毛島調査、地元漁業者が敗訴 知事の許可取り消し認めず

共同通信385

 鹿児島県西之表市の馬毛島への自衛隊基地建設を巡り、塩田康一知事が国に島

という周辺での海上ボーリング調査を許可したことは違法だとして、地元漁業者が許可の取り消しを求めた訴訟の判決で、鹿児島地裁(古谷健二郎裁判長)は24日、訴えを却下した。

(追記)5・25は義母97才の誕生日だ。昨日は、繰り返し彼女が娘のことを思い「よろしく」を連発して、胸が詰まった。これが本当の女性・母親の行為であって、誰もが頭を垂れる。母親の特性とはいえ、清く美しいものである。フクシマの子供たちの健康のことに命がけの活動をしている竹野内真理にも、すばらしい子供がいる。彼女は子供の命を守るためにチェルノブイリ研究、立派な学者から真相を聞いて、そのことをIAEAにも直訴した。そして同じような、人間をモルモットのように強いる政府と自治体とNPOの、まるでチェルノブイリと同じフクシマを知ってしまった。これを母親でジャーナリストが沈黙できるだろうか。いま命を懸けて世界の原発全廃に取り組んでいる。

 昨夜電話をくれた日刊ゲンダイの峰田記者は、本物の人間は女性である、と断じた。その通りであるが、政界には、この本物がいない。いるかもしれないが、男たちに頭を抑えられている。おかしな女性議員ばかりを引き抜く自民・公明か。

 今年は桑の実がたわわに実ったものの、病気で食べられなくなった。何か方法があったのだろうが、無知では無理だ。グミもなった。ただし、甘酸っぱい。舌がおかしくなってしまった。小梅が例年に比べると沢山とれた。義弟の畑からいただいたイチゴを、初めて口にした。来春は肥料もやって、イチゴらしいイチゴに挑戦したい。

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2021年05月25日 臥龍点睛を欠く<本澤二郎の「日本の風景」(4095)

2021年05月25日 | 政治

<鈴木俊一は父親の善幸さんを超えることが出来るのか!>

 昨日流れたネットニュースで、久しぶりに鈴木俊一氏が会長を務める自民党環境・温暖化対策調査会の提言の大筋が公表された。同氏は総務会長時代に「五輪が中止になれば政局(安倍退陣)になる」との勇気ある発言をしたとき注目を浴びたが、今回の地球規模の気候変動に対する日本政府の政策見直しに影響する点で、国民は注視している。

 我が家の狭い居間には、彼の実父・善幸さんの色紙が掛けてある。中国の古典からとったであろう文字「徳不孤」だ。為本澤二郎君と筆者のために書いたものである。

 農林漁業の代表の善幸さんは、宏池会・大平派参謀として、真っ先に岸・佐藤の流れをくむ清和会の福田赳夫の内閣を制して、田中内閣を誕生させ、そのあと三木武夫・福田内閣のあと、悲願の大平内閣を誕生させた。いうところのリベラルの大角連合である。

 

<「世界に冠たる平和憲法」と議会で叫んだ最初の首相>

 大平急死による後継者となって、自ら政権を担当した。彼は国会で「日本国憲法は世界に冠たる平和憲法」と叫んだまともな政治家だった。訪米において、外務省が「日米(軍事)同盟」と報道すると、即座に外相の首を撥ねた。途端に、米CIAが誕生させた岸信介が鈴木外交批判を始めた。これに嫌気をさして任期2年で降りて、再選させるつもりの角栄を嘆かせた。

 

 善幸さんは、後継者に行動力のありすぎる野心家・田中六助を排して、宏池会の本命である宮澤喜一に後事を託した。一方で、長男・俊一の嫁を、信州の名門・小川平吉の孫娘を射止めた。平吉の長女が宮澤の母親。次男の平二は、宮澤の叔父にあたる。彼から「宮澤は護憲リベラル。なんとか応援を頼む」と言われ、護憲リベラルの宮澤政権誕生に言論で応援した。政権誕生を目にして他界した。平二家の玄関には、平吉が孫文からもらった大きな横軸が掛かっていた。

 平吉の薫陶を受けた宮澤は、漢学に通じる政界の第一人者だった。彼の色紙「大樹深根」も居間にある。色紙はこの二枚だけである。

 

 拙著「総理大臣・宮澤喜一」(ぴいぷる社)では、自民党総裁に就任する日に、宮澤との単独インタビューをしてまとめたものである。宮澤は、恩師・池田勇人が世話になった河野一郎の恩を忘れずに、息子の洋平の育成に心がけた。今の太郎に父親の護憲体質は薄い。麻生は河野のお陰で頭角を現わしたものだが、その政治は安倍そっくりの右翼・神道派。善幸さんの長女を嫁にした。その関係で、俊一も麻生派ということらしいが、本来は保守本流の宏池会である。岸田と連携することが、その使命だろう。

 

<「医師失格」が取り持ってくれた竹野内真理と中原義正>

 一度、思い立って次男の医療事故10年に、反省と謝罪をしない医師と病院を猛省させるために「医師失格」(長崎出版)を書いた。そのとき、善幸さんの倅に会って取材した。顔も思想も父親に似ている穏健な政治家に、善幸さんの息子の教育の成果に満足したものである。

 

 不思議なことに、目下、筆者が日本で一番有能な、それこそ正義と勇気のある本格派ジャーナリスト・竹野内真理とメールで連絡することが出来た契機を、なんとこの「医師失格」本が取り持ってくれたのだ。彼女もいま医療事故で人知れず苦しんでいた。また毎朝、自宅に電話をくれる清和会秘書会のドンのような中原義正は、安倍晋三のことを「小僧」と呼ぶ。星島二郎の書生から政界に首を突っ込んだ彼は、自民党本部の生き字引的存在である。

彼も身内の医療事故で二度も泣かされた。その関係で付き合いが始まった。いうなれば、東芝病院で命を奪われた次男が取り持つ縁である。

 

<子供たちを放射能まみれにする自民・公明の神道・創価学会に反対>

 竹野内真理blogに教えられたことがある。それは放射能まみれの日本の子供たち、幼くして声を上げる能力のない子供たちが、低レベルの放射能に被ばくすることの、言葉にならない健康被害という恐怖・悲劇に、日本の大人たち・政治家も役人も司法で活躍している人たちも、全く目を向けようとしていないことについて、公然と命がけの戦いをしている姿から感銘を受けた。

 

 彼女こそが、当たり前のジャーナリストなのだ。地球から原発を排除しないと、地球が生まれ変わることはない。それはチェルノブイリと311の東電福島原発の爆発大炎上が問いかけている人類の課題なのだと。既にドイツが、原発全廃に舵を切った。日本は、依然として原発再稼働を推進する悪魔のような自民党と公明党である。安倍の別動隊・維新なのだ。

 

 原発推進派という、利権で蠢く政治屋や電力労働組合も存在している。野党にもいる。彼らには人間の心がないのだ。子供の叫びが耳に届かないのである。どうするか?総選挙で、原発派を落選させる運動を、全国の農民・漁業者が総力を挙げるしかないだろう。子を持つ親たちも立ち上がるのである。悪党を落選させる選挙戦を展開するしかない。

 

<岩手は原発ゼロ・生きてれば汚染水海洋投棄をさせない!>

 俊一党環境・温暖化の会長に諫言したい。もし善幸さんが生きて永田町に君臨していれば、東電放射能汚染水を海洋投棄させることは、断じて反対して許さないはずである。安倍も麻生も菅も、善幸政治からすると、天地の開きがある。

 

 念のため、ネットで54基の原発の建設場所を調べてみた。やはりそうだった。善幸さんは、岩手に原発を作ることに反対したことが分かる。小沢一郎がまだ駆け出しの一年生議員のころだ。ついでに言うと、亡くなった妻のおじさん・正木清は福島県の平出身。社会党代議士として大反対したが、自民党の原発派に押し切られて涙を呑んだ。

 

 このままでは、第二、第三の東電福島原発の大惨事が、確実に起きるだろう。地震大国の日本で、原発を「核の平和利用」というイカサマの大義を振り回した中曽根やナベツネらのリストを作成する必要があろう。泉下の悪党に対しても、反省と謝罪をさせるためである。

 

<原発全廃が環境・温暖化防止の決め手=地球と子供を守る秘策>

 地球から「核の平和利用」というイカサマの言葉を駆逐する国民運動に、ネットを利用する者たちに協力を呼びかけたい。例の黒川弘務を叩きのめしたハッシュタグで挑戦すべきだ。時間的余裕のある学生の参加を期待したい。

 

 原発全廃が、気候変動・地球温暖化を阻止するうえで不可欠である。火力発電所の全廃では、放射能から人間を守ることは出来ない。放射能の内部外部被ばくから科学的に断言できることは、特に低い放射能でも子供の健康を守ることは出来ない点である。

 

 チェルノブイリの教訓は重い。知らなかったことだが、かの地では放射能汚染地に住民を住まわせるという、信じがたい人体実験が繰り広げられている!これは本当に仰天させられたのだが、なんとなんと福島でも同じような人体実験が実施されている!新聞テレビは報道しなかったが、竹野内真理blogは、この不条理を許せず、チェルノブイリを見聞、IAEAにも直訴していた。

 

<宏池会の伝統はリベラル=国民が求める政治が基本>

 政治家・鈴木俊一は、保守本流の流れを・継承する人物のはずである。いまは菅内閣のもとで、自民党の環境・温暖化対策調査会の会長だ。

 

 公表された内容は、臥龍点睛を欠く対策であって、311の教訓を柱にしていない浅薄な中身である、とあえて指摘しなければならない。福島の汚染地域での人体実験を止めさせて、子供たちを安全な地域に移す必要がある。そのための政治であろう。池田勇人以来、宏池会政策の基本は「国民のために奉仕する」ことに尽きる。未来を生きる子供たちに、健康的な環境を約束する政治でなければならない。

 ドイツに見習うしか方法はない。

 

<自公政権の大罪は原発を「核の平和利用」という虚構を押し付けたこと>

 自民党と公明党の大罪は、いくつもあるが311の教訓を排除して、原発再稼働を推進していることである。子供たちの未来を奪いつくそうとしている。そのことに気付かない愚かな自民党と公明党である。

 

 依然として「核の平和利用」という利権政治にどっぷりつかってしまっていることである。恐ろしい誤まれる虚構にしがみついている政治は、真の政治ではない。保守本流の大義に目覚めて、原発全廃を政府の政策の核心に据えるべきである。強く要望し、子供たちが安心できる環境・温暖化対策を打ち出して欲しい。善幸流に期待したい!

2021年5月25日記(東芝不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

(時事)自民党の環境・温暖化対策調査会鈴木俊一会長)は、政府が見直しを進めている地球温暖化対策計画に関する提言を大筋でまとめた。温室効果ガス排出量を2030年度に13年度比で46%削減する新目標の達成に向け、同党議員や中央省庁職員が率先して自宅への太陽光パネル設置や電動車購入などに取り組むよう強調。今週にも二階俊博幹事長や小泉進次郎環境相らに提出する 。

(筆者もまだ見ていない、送信されたばかりの竹野内真理blog)

http://takenouchimariessay.blogspot.com/2014/11/blog-post.html

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河井夫妻の1・5億円<本澤二郎の「日本の風景」(4092)<「使途を明かさないことが、無事に過ごせる道」と清和会OB>

2021年05月24日 | 政治

河井夫妻の1・5億円<本澤二郎の「日本の風景」(4092)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/29191856.html
2021年05月22日 jlj0011のblog


<「使途を明かさないことが、無事に過ごせる道」と清和会OB>
 大阪はゆでガエルの典型なのか。コロナ自宅療養が1万人以上と報道されている。維新政府の馬脚を露す事態だが、他方、自民党と広島県連は、河井夫妻1・5億円事件の真相究明いかんで、安倍晋三がお陀仏になるかもしれない。これまで林検察は、雑魚ばかり追いかけて、それを法廷で始末したが、肝心かなめの自民党本部の家宅捜索を遠慮している。ヒラメ検察に安堵している安倍だが、河井夫妻が爆弾を破裂させる不安は付きまとっている。

 自民党本部と選挙違反候補の事情に詳しい事情通(清和会OB)は「河井夫妻は1・5億円の使い道を明かさないことで、安倍を操作することになり、そうして今後の生計を立てるだろう」と予想している。

 口を割らないことで、安倍を脅して生きる作戦というのだ。悪党ならありうるだろう。もっとも、首相を辞めた安倍は、もう政治的影響力は半減以下だ。選挙いかんでは、確実に自公3分の2議席確保は困難と見られている。

 菅義偉と安倍の確執・疑心暗鬼は、第三者の想像をはるかに超えている。御用記者や御用評論家も、もはや安倍を必要としない。「安倍の度ケチ作戦についていくのは、NHKの女記者かTBS強姦魔くらいではないか」との政界雀の指摘も、存外当たっているかもしれない。

<1・5億円に抑え込まれた神道政治連盟の安倍晋三は神社参り>
 自業自得とはいえ、河井夫妻に1・5億円を送金して宏池会護憲リベラルの溝手顕正を落選させ、加えて岸田文雄・宏池会壊滅作戦という、途方もない作戦を強行したツケは、いまブーメランのように安倍の首を切り落とそうとしている。

 祖父・岸信介が果たせなかった、最大のライバル・池田勇人の宏池会打倒作戦を、独裁的地位を占めた孫が、代わって断行したのだが、結果論を言うと、御用記者の報道だけでは「岸田再起不能」とならなかった。

 反対に岸田は、反転攻勢に転じて、安倍の心臓にドスを突き付けた。彼の弱々しい性格から、想像できない変身である。1・5億円の事情を知る幹事長の二階俊博に対して、公然と真相究明を迫った。

 事情を知る二階は、逃げることが出来ない。ボールを安倍側近の甘利明に投げつけた。「1・5億円の使途を知る甘利は、安倍の指示でもって、配分に関与している。自民党本部の元宿事務総長は、1・5億円が血税である政党助成金であることを、検察に明かした可能性も出てきた。彼は、検察の内偵に驚いて官邸に飛び込んでいる。一方、河井が嘘をついていることを、国民は誰しもが知っている。むろん、東京地検特捜部も、だ。宏池会の決起に対して、宏池会の上川陽子法務大臣も、逃げることは許されない。安倍と菅と自民党と法務省の政治環境は、とうに一変してしまったのだ。林真琴検察も変わらざるを得ない。多くの国民はまだここが分かっていない。安倍が焦っていることは間違いない」(事情通)のである。

 安倍の足場は、神道政治連盟という原始宗教の神社である。神風を吹かして逃げ延びるしかないが、そんな力はあるはずもないことを、安倍自身よく知っている。今年久しぶりに「戦争神社」に参拝したが、効果はない。

<安倍晋三の首に綱を巻いて再生か、それとも引退生活?>
 河井夫妻の裁判は、妻の方は決着、夫は来月に終わる。政治屋人生と縁を切ることになるが、水面下で安倍の首輪の綱を引いて、生活するしかない。

 広島の有権者は、70余年前の核に汚染されている。安倍の改憲軍拡とは真逆の世論が定着して久しい。宏池会の牙城を突き崩す力は、もはや無くなっている。公明党創価学会も二度と応援することはないだろうが、ことと次第では1・5億円の使途のことで、夫妻が脅すことは可能である。

 「安倍と太田・山口・原田・谷川に刃を向けることも想定される」との指摘もある。公明党創価学会も応援したことで、とんだとばっちりを受けかねない、というのである。

 事情通は「安倍や太田らは、河井夫妻がどこか山奥で、静かに隠遁生活を送ることを期待しているに違いない。しかし、海千山千の河井夫妻がじっとしてくれるかどうか。誰も分からない」と話している。

<他方、宏池会は「明かさなければ自滅するしかない自民党」と大攻勢>
 「1・5億円の使途を明らかにしないと、自民党は崩壊する。うやむやには出来ない」と激しく幹事長に迫る岸田には、前述した宏池会の法務大臣が控えている。

 自民党本部としては、いい加減に放置してしまうわけにはいかない。相手は、もう用なしの安倍である。自民党を出たり入ったりと手練手管に慣れている二階にとって、安倍に気兼ねして自民党の屋台骨を破壊しては元も子もなくなる。

 「清水の舞台から飛び降りる」という選択肢に飛びつくかも?それは既に内閣の重しとなった安倍を支える理由もない。二階・菅が大技を掛けるかもしれない。永田町では、御用記者の安倍復権論が奏でる一方、安倍の心臓は異常に高ぶっている!

2021年5月22日記(東芝不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


(共同)2019年7月の参院選広島選挙区で初当選した河井案里元参院議員(47)の陣営を巡る車上運動員への違法報酬事件に絡み、広島高検が案里氏の立候補禁止を求めた連座訴訟で広島高裁は21日、案里氏に同選挙区での立候補を5年間禁止する判決を言い渡した。

河井被告、涙ながらに謝罪 裁判結審 判決は6月18日

元法相の河井克行被告(58)は、妻の参院選をめぐる買収事件の裁判で、「長年、わたしを支えてくれた …
Fuji TV · 2 日



(追記)ワクチンの副反応について、友人から今朝ほど連絡が入った。まずは、ワクチンを打ちながらの五輪は不可能といっていい。

ここ数日、風が強かった。柚子の白い花が散ってしまった。梅も大分落下した。強い梅は生き残る。人間も権力を失うと、もはや猿で、木から落ちれば普通の猿人間となる。安倍ザルは、どうなるか。

先日、散歩中田植えの終わった水田で、オタマジャクシを見つけた。田舎の中学校時代は見たはずだが、それ以降では久しぶり、50年以上経つだろう。農薬に耐えることが出来るだろうか。耐えることで、コロナの変異株のように強くなっている。昔のオタマジャクシではない?

昨夜10年ぶりか、志賀節夫人の良子さんとおしゃべりした。彼女は絶世の美人で知られる。小泉内閣の幹事長・武部勤のことが話題になった。いずれ紹介しようと思う。政界には、いろいろな人種が蠢いている。善人は少ない。


元シャンティ労働組合ジョシ氏コロナ入院・治療費のカンパ要請

2021年05月24日 | 政治

ぜひ、カンパをおねがいします。弁護士 指宿昭一

元シャンティ労働組合ジョシ氏コロナ入院・治療費のカンパ要請

 

2021-05-24 暁法律事務所HP https://www.ak-law.org/news/3154/

 2016年にインドカレー店シャンティの倒産争議にシャンティ労働組合委員長として活躍し、ドキュメンタリー映画『オキュパイ・シャンティ~インドカレー店物語』に登場したジョシさんが、新型コロナにり患し治療中で、入院・治療費がなく困っています。ジョシさんは、その後、シャンティ社を退職して、他の日本のカレー店数店で働き続けていましたが、感染者急増直前の時期に、家族に会うためにインドに一時帰国したところ、感染してしまったとのことです。ジョシさんは、インドでの健康保険に加入していないため、莫大な入院・治療費がかかり、病院から約50万円を請求されています。*入院中のジョシさん(2021年5月)

 私は、ジョシさんの友人として、映画などを通じてジョシさんのことを知っている方に、ジョシさんの入院・治療費についてのカンパを呼び掛けたいと思います。少しづつでも結構です。ぜひ、協力をお願いします。

 もし、カンパが50万円を達成した場合には、その旨を告知しますが、それでもこれを超えて集まったカンパ金は、外国人労働者支援の活動資金として使わせていただきます。

●カンパの振込口座
三井住友銀行高田馬場支店(273)普通2019370 指宿昭一(いぶすきしょういち)

*ドキュメンタリー映画『オキュパイ・シャンティ~インドカレー店物語』2016年/ビデオプレス/43分 http://vpress.la.coocan.jp/shanti.html


*レイバーネットTV(2016年6月)に出演して訴えるジョシさん(左から2番目)


世に倦む日日 @yoniumuhibi

2021年05月23日 | 政治
 
NHK。介護サービスを縮小するか、国民の負担をさらに増やすか、どちらを選ぶかというプロパガンダをやっている。相変わらず同じ言説。実際には、20年間、その二つを同時に進めてきた。何で、中抜きをやめるとか、軍事費を減らすとかで財源を作り出そうとしないのか。https://gendai.ismedia.jp/articles/-/83353 …
まさか、あのマイノリティを売りにして商売・出世したタレント政治学者、ひとのツィート読んでるんじゃないだろうな。てなことを、つい考えてしまう話のオチだった。いずれにせよ、中国が出て来ないとだめだ。それが問題解決の一番の早道で、罪もないガザの子どもたちの命が救われる方法だ
 
開催地がアメリカだったら絶対にこんなことは言えない。アメリカの都市や州がロックダウン中で、世論の8割が強行開催に反対だったら、口が裂けても言えない。イギリスやフランスが開催地であっても、これは言えないし言わないだろう。https://news.yahoo.co.jp/articles/e29d0c1c85be7c9941383ee453a250be5b77a7d8?tokyo2020 …
 

日本財政・危機の構造核心 植草一秀の『知られざる真実』

2021年05月23日 | 政治

2020年度は3次にわたって補正予算が編成された。

追加された財政支出は第1次が26兆円、第2次が32兆円、第3次が15兆円。

合計で73兆円の財政支出が追加された。

とてつもない金額だ。

この巨大な財政資金の使い方を問題にしなければならない。

2020年度の国の財政支出は合計で250兆円。

一般会計、特別会計歳出純計は296兆円だがこのなかに財政投融資が46兆円含まれている。

これを除いた歳出純計が250兆円。

巨大な金額だが、これらのすべてが政策支出ではない。


国債費が100兆円
地方交付税交付金が20兆円

あり、これを除くと130兆円になる。

130兆円のうち、

97兆円が社会保障関係費
34兆円がその他の政策経費。

巨大な予算だが、一般の政策支出は34兆円に過ぎない。

97兆円の社会保障支出の財源として国費を投入している部分が35兆円。

これ以外の財源は62兆円の社会保険料収入等である。

社会保障支出を除くと国の政策支出は1年間で34兆円。

この金額を踏まえると、2020年度補正予算での財政支出追加73兆円は途方もない水準であることが分かる。

当初国家予算の2年分以上の支出が追加されたことになる。

73兆円のすべてが国民に支給されていれば、一人当たり56万円の手取り増になる。

その73兆円が個人消費で支出されればGDPは73兆円増える。

日本のGDPはコロナで大幅に減少したが、このGDP減少を完全に穴埋めできる金額が国から支出された。

2019年7-9月期の実質GDP558兆円(季節調整済、年率)が2020年4-6月期に500兆円に減少した。

しかし、73兆円の財政支出が個人消費などで支出されれば、GDPの落ち込みは完全に穴埋めできているはずだ。

しかし、73兆円の巨大な国費が闇に消えた。

唯一、例外的にわかりやすい政府支出になったのが一律給付金。

一人10万円の給付が条件なしで実施された。

約13兆円の支出。

しかし、政府は3次にわたる補正予算編成で73兆円の財政支出を追加した。

13兆円の一律給付金なら5回実施して65兆円。

なお、8兆円が残る。

1人10万円給付を5回実施すれば、4人世帯の家計収入は200万円増える。

200万円の給付が実施されれば、生活を支える基盤になる。

巨大な財政支出を追加するなら、このような「透明」、「公正」な方法を用いるべきだ。

消費税収は年間20兆円だから消費税率ゼロを3年も実施できる。

消費税率5%なら6年実施できる。

このような透明、公正な財政運営を行うことが重要なのだ。

補正予算の中身を見ると、得体のしれない支出が列挙されている。

第1次補正予算の支出内容


第2次補正予算の支出内容


第3次補正予算の支出内容


第1次補正の26兆円に一律給付金13兆円が含まれるが、これ以外に資金繰り対策費として4兆円が計上されている。

第2次補正の32兆円には予備費が10兆円、資金繰り対策費として12兆円が計上されている。

第3次補正予算ではポストコロナに向けた経済構造の転換、好循環の実現に12兆円が計上されている。

予備費10兆円は言語道断。

資金繰り対策費は上記の二つを合わせて16兆円にもなるが、この金額が政府金融機関への資金贈与になっている。

国民に対する資金贈与ではなく、天下り先の政府系金融機関への資金贈与なのだ。

ポストコロナの名の下に各省庁の利権予算が無制限、無尽蔵に計上された。

結局、貴重な国民の税金が利権政治勢力と利権官庁の利権支出に充当されている。

73兆円の補正予算を編成しながら、一般庶民の手にはほとんど回らない。

この構造を打破する必要がある。

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「ゲノム編集食品」が食卓に上る日。本当に規制は必要ないのか? 北海道大学教授・石井哲也さんに聞く

2021年05月17日 | 政治

生物の設計図ともいえる遺伝情報(ゲノム)を自在に改変する「ゲノム編集」。作物や動物の品種改良を効率化したり、新しい機能を備えた食品を開発したりするなど、従来の育種や遺伝子組換えに代わる新しい技術として、応用研究が盛んに進められている。そうした中で議論されているのが、ゲノム編集技術で作られた食品の規制の在り方だ。わたしたちはどう向き合えばよいのか。生命倫理を研究する北海道大学安全衛生本部教授・石井哲也さんに聞く。

解禁ではなく「登場」。本格的な栽培も間近

――「ゲノム編集で作られた作物や食品が、日本でこの夏にも解禁される」という報道がありますが、どういうことなのでしょうか?

石井 一部のメディアは「解禁」という言葉を使っていますが、解禁も何も、これまで日本には、ゲノム編集に関する規制は何もありませんから。つまり「禁じられていなかった」のです。

 国内では一部の研究機関で、筋肉量を抑える機能を壊して肉量を多くしたマダイや、食中毒の原因となる毒素の合成を抑えたじゃがいも、収穫増をねらった稲などが研究されています。現在は栽培試験が行われている段階ですが、本格的な商業栽培が始まるのも時間の問題でしょう。ですから解禁ではなく、「登場」というイメージですね。

 実際、アメリカではゲノム編集大豆が栽培され、それを原料とする植物油がレストランなどで使われているようです。すでに日本に輸入され、わたしたちが口にしている可能性さえあるのです。

大豆と油

写真=Portogas D Ace / PIXTA(ピクスタ)

――そんな段階にあることをわたしたちは知らされていたのでしょうか?

石井 ゲノム編集に関する社会的議論が活発になったのは、2018年6月に閣議決定した「統合イノベーション戦略」がきっかけです。この中で、ゲノム編集で作られた品種に対する規制の在り方を同年度中に定めることが決められました。政府は、幅広い分野で規制緩和によるイノベーション(技術革新)振興を進めようとしていますが、ゲノム編集に関する動きもその一環といえます。

石井哲也さん

ねらった遺伝子を自在に改変

――「ゲノム編集」と聞いても、まだピンとこない人がほとんどではないかと思います。改めて、どのような技術なのか教えてください。

石井 一言で言えば、生物の遺伝情報(ゲノム)を自在に改変できる新しいバイオテクノロジーです。動植物のゲノムは、DNAという核酸物質からできていて、DNAの塩基配列が遺伝情報を担っています。

 代表的なタイプのゲノム編集では、まずDNAを切断する機能を持たせたハサミ役の酵素と、その酵素を特定の塩基配列まで連れて行くように設計したガイド役の物質をセットにして細胞の中に導入し、ねらった場所でDNAを切断します。

はさみがDNAを切断するイメージ

写真=LuckyStep48 / PIXTA(ピクスタ)

 細胞は切断されたDNAを自ら修復しようとしますが、間違って元の配列とは違う配列になることがあります。すると、その配列が含まれた遺伝子の機能が喪失し、変異が生まれるのです。

 この標的配列に変異を導入する手法は、結果から見ると、自然界で起こる突然変異や、化学物質やガンマ線を使った従来の育種技術で起こりうる変異と似ています。そして、ねらった場所で変異を起こすことができるため、従来の育種法や遺伝子組換え技術に比べて、格段に効率的な品種改良や育種が可能だとされています。

従来の技術とゲノム編集の違い

従来の育種と遺伝子組換えとゲノム編集のイメージ

出典:「ゲノム編集技術とその応用食品等の取扱い」(厚生労働省)「新たな育種技術」(2018年12月、農研機構)を参考に編集部作成(監修:石井哲也)

――遺伝子組換え技術とは、どこが違うのですか?

石井 遺伝子組換えによる育種は、多くの場合、作物や動物に、本来その生物にはない外来遺伝子を組み込みます。これは「種の壁」を越えた育種ともいえます。しかし、ねらった場所に組み込める頻度は非常に低く、その中から使えそうなものを選抜するのに相当な時間と労力が必要です。

 ゲノム編集でも、DNAを切断するのと同時に外来遺伝子を導入して組み込めば、遺伝子組換えとなります。この手法だと、遺伝子組換えよりも数千倍も効率的な組み込みが可能です。

 ただ実際には、作物や動物の育種に用いられるゲノム編集は、先ほどの「標的配列への変異導入」がメインです。外来遺伝子は組み込まないので、「種の壁」を越える懸念はありません。しかし、そこに問題がないわけではありません。

ねらい通りにならない「オフターゲット変異」

――では、どういう問題があるのでしょうか?

石井 ゲノム編集はねらい通りの場所を改変できると言いましたが、間違いがまったくないとは言い切れません。DNAを切断する酵素は、研究者が設計して作成します。不適切な設計をすれば、ねらっていた標的配列とは別の部分を変異させる恐れがあるのです。これを「オフターゲット変異」といいます。

 オフターゲット変異によって思わぬところでたんぱく質の構造が変わり、それがアレルゲンとなって食の安全上問題になることも考えられます。

石井哲也さん

 「オフターゲット変異は、従来の育種法でランダムに生じる変異と同じであり、安全性に問題はない」という主張もありますが、あまりに楽観的すぎます。細胞に導入されるDNA切断酵素は研究者の設計や作成に依存するため、もたらされる結果には偏りがあり、ランダムではないのです。

 また、ゲノム編集では、複数のDNA切断酵素を導入して、同時に異なる遺伝子を変異させることも可能です。それによって、予想外の作用がもたらされてしまう可能性も否定できません。この場合、より深刻にオフターゲット変異を検討しなければなりません。

――国ではどのような議論が行われてきたのですか?

石井 環境省は、2018年の閣議決定後2か月間で2回だけ検討会を開き、切断して標的配列に変異を導入する「タイプ1」のゲノム編集については、カルタヘナ法(※1) の規制対象外としました。「甚大な環境リスクがあるというエビデンス(科学的根拠)がない」という理由です。

 その後、食品衛生法上の取り扱いについて検討した厚生労働省は、タイプ1に加え、部分的に変異が含まれたDNA断片(塩基)をねらった場所に導入する「タイプ2」も規制対象外とし、さらに緩和する内容としました。

3つのタイプのゲノム編集

3つのタイプのゲノム編集のイメージ

出典:「ゲノム編集技術とその応用食品等の取扱い」(厚生労働省)「新たな育種技術」(2018年12月、農研機構)を参考に編集部作成。タイプ1、2、3は、正式にはSDN-1、SDN-2、SDN-3と呼ばれる

 そして、厚生労働省は2019年3月、ゲノム編集技術を応用した食品のうち、外来遺伝子が残らないようにして改変させたものについては、開発者が届け出のみすれば、国の安全性検査を受けなくても流通・販売できるとする方針を発表(※2)。現在、農林水産省と厚生労働省が、作物の栽培や食品の流通にあたって届け出る内容の案を示し、パブリックコメントで意見を募集している段階です(※3、4)。

 いずれにしても、十分な議論が尽くされたとはいえません。

――遺伝子組換えには規制があるのに、ゲノム編集を規制しようとしないのはなぜなのか、疑問に感じる人も多いと思います。

石井 遺伝子組換えが規制の対象となったのは、本来その生物にはない外来遺伝子を導入することで、食品としての安全性や環境への負の影響が懸念されるという理由が主でした。その点、外来遺伝子の導入がないゲノム編集は自然に生じうる変異と変わらない、区別がつかない、だから規制も必要ないという理屈です。

 しかし、すでに述べたとおり、ゲノム編集を使えば、前例のない品種を作ることができ、その環境や人体への影響は不確定な部分があります。一側面からの区別がつかないことを理由にリスクに向き合わなくてよいわけがありません。

 遺伝子組換えの歴史は20年程度とまだ浅いですが、ゲノム編集はさらに新しいバイオテクノロジーであり、リスクはまだ定まっていません。個々の研究者や企業の技量や姿勢に大きく依存する技術でもあります。ゲノム編集技術は、自然に起きる確率を超えて、前例のない変異を持った品種を作り出せるという事実をよく認識する必要があります。

※1:正式名は「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性を確保に関する法律」。

※2:薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会新開発食品調査部会報告書「ゲノム編集技術を利用して得られた食品等の食品衛生上の取扱いについて」(厚生労働省、2019年3月27日)

※3:「農林水産分野におけるゲノム編集技術の利用により得られた生物の情報提供等に関する具体的な手続について(骨子)(案)」についての意見・情報の募集(パブリックコメント)について(農林水産省、2019年6月28日)

※4:「ゲノム編集技術応用食品等の食品衛生上の取扱要領(案)」及び「届出に係る留意事項(案)」に係る御意見の募集について(厚生労働省、2019年6月27日)

試験菅の中の植物

写真=Qiteng / PIXTA(ピクスタ)

リスクへの対応、表示制度はどうなるのか?

――環境への影響について、懸念されることはありますか?

石井 とくに作物の場合、遺伝子改変で新しく付与された性質と栽培する環境の組み合わせによっては、研究者の予測できないことが起きることも十分考えられます。

 実際、以前、突然変異で除草剤耐性を持った稲の種子をドイツの種子会社が販売したところ、イタリアやアメリカで野生稲と交雑し、高さ2メートル近い雑種稲が繁茂してしまったという例もあります。ゲノム編集でも、野外の栽培試験や本格的な栽培ではよほど気をつけて検証しないと、環境にも深刻なダメージをもたらしかねません。

――リスクへの対応は、十分されているのでしょうか?

石井 研究者の中には、オフターゲット変異が起こる場所や頻度を調べて評価をしようと試みている人もいるのですが、統一されたものさしや評価法はありません。育種に応用した時の、十分な評価基準のコンセンサス(共通理解)もありません。栽培情報に関する国への届け出にも、「オフターゲットについて調べた結果を報告すること」とあるのですが、そもそものものさしが決まっていないので、ある意味、個々の研究者の見識にゆだねられているというのが実態です。

 1992年に「国連環境開発会議(地球サミット)」で採択された「環境と開発に関するリオ宣言」には、「完全なエビデンスがなくても、環境悪化を防止する対策を先送りしてはならない」と書かれています。今のところ、ゲノム編集が環境に影響を及ぼすという具体的なエビデンスはありませんが、僕は、これから大きく使われる可能性がある技術だからこそ、ゲノム編集にもこの「予防方策」という考え方を適用するべきだと考えます。

石井哲也さん

――研究機関や企業へのチェック体制はあるのですか?

石井 国は、一部のゲノム編集作物の栽培や食品流通を規制対象外とする一方で、届け出制を導入する予定です。しかし、法に基づくものではなく、協力要請に近いものです。罰則もないので、届け出を出さない事業者がいてもおかしくありません。

 届け出の内容も、どの程度の科学的証拠を提供すべきかは明確に読み取れず、事業者任せにも見えます。責任は事業者が負えということかもしれませんが、その影響が消費者に及ぶなら、国にも責任があるはずです。

――規制対象外ということは、表示義務も課されないのでしょうか?

石井 はい。表示についての議論がなされている消費者庁でも基本的に規制緩和路線なので、規制対象外とされたゲノム編集について、最終産物である食品などに表示義務が課されることはないだろうと、僕は見ています(※5)。

 しかし、たとえ自然に生じる変異とゲノム編集の区別が科学的に困難でも、品種登録の後に流通経路を追跡することは可能ではないでしょうか。例えば、「ゲノム編集を経てAという機能を付与された食品」という表示は可能であると僕は考えます。

※5:消費者庁は2019年6月20日、内閣府・消費者委員会の部会で、表示の義務化は困難との認識を示した。

石井哲也さん

生命にかかわる「食」。選ぶ権利は消費者に

――話を伺う限りでは、ゲノム編集食品に対する安心感は持ちにくいという気がしますね。

石井 僕は、 ゲノム編集技術そのものを否定するつもりはありません。ただ、「安全ですか?」と聞かれたら、現時点では「分かりません」としか答えられない。オフターゲット変異の評価についてのコンセンサスもなく、安全性を評価するものさしも決まっていないので、安全かどうかが判断できないのです。「安心ですか?」と聞かれても、「安心はできないでしょうね」と言わざるをえません。

 生命倫理の研究の中で、食のバイオテクノロジーは科学的に安全なら問題ないという意見をよく聞きますが、遺伝子組換え食品の現状を考えると妥当だと思いません。リスクなんて気にせずに食べるという人もいますが、多くの人々は生命に直接かかわる食について日々気にかけています。

 特に「安全性」と「信頼」は、食品選択の中で重要な位置を占めます。ゲノム編集食品の在り方について、国会などでオープンに議論されず、法改正や規制もなく、きちんと国民に説明されず、検査は事業者任せで流通・販売されるなら、「冗談じゃない、そんな素性の知れないものは食べたくない」という人も少なからずいるはずです。

スーパーで買い物する人

写真=プラナ / PIXTA(ピクスタ)

――不安や抵抗があっても、表示がないのでは避けることができません。

石井 そこが最大の問題だと思います。今は、技術の発展や貿易政策上の論点ばかりで話が進んでいますが、食は強制されるものではありません。わたしたちには、自らの感性や食文化、経験などをベースにした自分なりの価値観で食を選ぶ権利があるのです。

 ニュージーランドでは、当初、外来遺伝子を組み込まないゲノム編集を規制対象外にしていました。ところが、NPOが環境省を相手に訴訟を起こし、結果として国が敗訴。「あらゆるゲノム編集を規制対象にする」という規制の改正が行われました。EUでもフランスのNPOが欧州司法裁判所に訴え、やはりすべてが規制対象になっています。

 現時点で日本では一部のゲノム編集の利用を規制しない方向に動いていますが、規制や表示を求める訴訟が起きてもおかしくありません。

石井哲也さん

多くの人が納得できるルール作りを

――わたしたちは、これからどのような議論をしていくべきでしょうか。

石井 目指すべきは、市民も参加して、できるだけ多くの人が納得できるルールを作ることです。

 その際に気をつけたいのは、「安全」と「安心」は違うということ。だれが食べても未来永劫絶対安全、ゼロリスクという食べ物はありません。まず、どういうリスクがどのくらいあるのかを調べ、どこまでなら安心できるかという「許容しうるリスク の程度を共有する」ということが先決です。

 もう一つは、「信頼」です。僕たちは、信頼があるからこそ、安心して買ったり食べたりできる。いつどこで作られたとか、リスクについて客観的なエビデンスが備わっているとか、事実に基づく情報だけでなく、作っている人への信頼も忘れてはなりません。

 ゲノム編集に携わっている人が、どちらの方向を見て、だれのためにゲノム編集を進めようとしているのか――技術そのものだけでなく背後にあるものもしっかり見極め、信頼に値するかどうかを評価するべきでしょう。僕は自著のタイトルに『ゲノム編集を問う』(岩波新書)とつけたのですが、本当に問うべきは、「ゲノム編集をする人の心意気」だと思っています。


レイバーネットTV(5/19)案内 : スーパーホテル「安さの代償」

2021年05月16日 | 政治
5月19日、レイバーネットTV159号の案内です。ぜひご覧ください。

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●労働者の 労働者による 労働者のための
 レイバーネットTV 第159号放送

<特集 : スーパーホテル「安さの代償」>
・放送日 2021年5月19日(水)
 19.30一20.50(80分)
・視聴サイト http://www.labornetjp.org/tv
・配信スタジオ 梨の木舎スタジオ(東京・水道橋)
・キャスター 北健一・北穂さゆり

1,キャスターあいさつ(5分)
 「今月の一枚」写真紹介

2,動画ニュース(5分)
 「死なせるな!」入管法改悪反対運動が広がる

3,特集 : スーパーホテル「安さの代償」〜「雇用によらない働き方」のリアル 
(60分)

 「もっと心地よく、もっと健やかに」。そんなキャッチフレーズで急成長した 
格安ホテルチェーン「スーパーホテル」。だが、住み込みで運営を支える支配人 
の毎日は、心地よさや健やかさとは遠い。事実上24時間、365日拘束に近いが 
「業務委託」なので安価に酷使されている。渡邊さんは、首都圏青年ユニオンに 
加入し会社に話し合いを求めたが、逆にホテルに乗り込んできたのは屈強の男た 
ちだった。その一部始終をカメラが捉えた。また深夜の防火体制にも疑惑が浮かぶ。
 番組では、「スーパーホテル」の安さの秘密とその代償を、当事者とユニオ 
ン、専門家のお話から考える。併せて、ラジオのニュースリライターらに放送局 
が「名ばかり派遣会社」を作らせ使い捨てにした朝日放送ラジオ・スタッフユニ 
オン争議のお話も。政府がようやく保護策検討を始めた「雇用によらない働き 
方」、その衝撃の現場はどうなっているのか! 映像を交えてレポートする。

・出演者 渡邉亜佐美さん(スーパーホテル上野入谷店副支配人)
     原田仁希さん(首都圏青年ユニオン委員長)
     呉学殊さん(労働政策研究・研修機構〔JILPT〕統括研究員)
     吉岡雅史さん(朝日放送ラジオ・スタッフユニオン委員長、オンライ 
ン出演)
〔司会〕北健一
〔ブレイクタイム〕ジョニーHの歌と乱鬼龍の川柳(7分)

*ギャラリーはありません。ライブ中継でご覧ください。ツイッターコメント歓 
迎。ハッシュタグは#labornettvです。連絡先:レイバーネットTV 070-5545-8662

〔週刊 本の発見〕『狼煙を見よ』(松下竜一)

2021年05月15日 | 政治

毎木曜掲載・第204回(2021/5/13)

熱い時代を生きた若者の真の姿

『狼煙を見よ』(松下竜一、河出書房新書)評者:根岸恵子

 

 映画『狼をさがして』を観た。3月に封切られた韓国の映画監督キム・ミレのドキュメンタリーで、1970年代に連続企業爆破事件を起こした「東アジア反日武装戦線」の思想的背景と事件後の関係者を追いかけた。人生のほとんどを安穏とした平和の中にいたと思い込んでいた私は、子供のころに見た新聞一面の写真を思い出した。爆破で飛散したガラスのなかに人が倒れていた。阿鼻叫喚の情景に恐怖は感じなかった。なぜなら、あさま山荘や「よど号」事件、爆破事件などが日常茶飯事の時代だったから。そう日本は熱かったのだ。

 映画の出演者も観客も、多くは寄せ場や野宿者運動、反核や戦後補償運動で見かける知己ばかりだった。熱い時代を生きた先輩たちの闘いは続いているのだろうか。その闘いは枝を広げるようにその根っこに「東アジア反日武装戦線」があるのだろうか。まるで懐かしいものを探すように「狼をさがして」やってきた人たちだった。

 私は「東アジア武装戦線」については彼らのようによくは知らない。映画を観てから、松下竜一が書いたこの『狼煙を見よ』を読んでみようと思った。そして暴力を肯定できない時代に生きるものとして、「なぜ爆弾なのか」という疑問の答えを知りたいと思った。

 大道寺将司ら「東アジア反日武装戦線」は地下出版した『腹腹時計』の中で「われわれは、新旧帝国主義者=植民地主義者、帝国主義イデオローグ、同化主義者を抹殺し、新旧帝国主義、植民地主義企業への攻撃、財産の没収などを主要な任務とした“狼”でる」と宣言し、戦前戦後と日本帝国主義に収奪されるアジア諸国、主権や文化を奪われ皇民として天皇崇拝を強要されてきた先住民族のアイヌと琉球、植民地支配下にあった朝鮮半島、台湾への日本人の責任を「日本帝国主義者」の子孫として真摯に向き合うべきだと問うている。

 “狼“とは「東アジア反日武装戦線」の中の一つのグループである。グループは他に “大地の牙”、“さそり”があり、それらは独立して行動していた。互いに干渉しない、リーダーのいない運動は、いまでも序列を重んじる日本の社会運動の中にあって、斬新なことであったのではないか。この事件を知るにつけ、「東アジア反日武装戦線」にかかわった者たちの凶悪な”爆弾魔“というイメージは、実直で生真面目で正義漢のある若者の姿に見えてくる。しかし、今を生きる私の目からは、やはり視野の狭い身勝手な若者の姿はぬぐいようがない。

 著者松下竜一は、なぜ「東アジア反日武装戦線」を書こうと思ったのか。本書の中にはそのくだりが詳述されているが、将司との繰り返されるやり取りの中で、次第に彼らに惹かれていく。(写真下=松下竜一)

 「安全な日本にいて『ベトナム反戦』を1000回叫んでも何の力にはならない。現実にベトナムの米軍を助ける働きをしている国内企業に爆弾を仕掛けることこそが真の連帯だという考えを、私は否定できないのです」
 「なんとしても、多くの人達に彼等のことを知ってもらいたい。爆弾魔というキャンペーンでぬりこめられ、獄の向こうに隔離されてしまった彼らの『真の姿』を知らしめたい」

 これは松下が、彼の機関誌を休刊したいという友人宛ての私信の中で述べたものだが、この文章を本書に入れた理由こそが、彼がこの本を書く動機の一つであったに違いないだろう。(写真左=松下竜一)

 『狼煙を見よ』の初出は1986年の「文藝」冬号であった。それから30年、この本は改めて出版された。歴史の真価は時間によってしか推し量ることができないのであれば、キム・ミレや松下竜一の心眼は、マスコミによって歪められた「東アジア反日武装戦線」を生きた若者の価値観と真の姿を再評価させるだけの意味を持つのだろう。

 さて、あの時と何が変わったのだろうか。
 オリンピックの口実のために、明治以降、差別の上遺骨と文化を奪われてきたアイヌ民族は自らのアイデンティティを白老の象徴的空間に押し込められようとしている。琉球処分によって失われた琉球の魂は戦争によって粉々にされ、土地は軍用地となり、今また辺野古を遺骨で埋められようとしている。アジアの自然を壊し、巨大なプランテーションを作り、人々は技能実習という奴隷労働をさせられている。難民という弱者に入管は人間扱いをせず、さらにひどい悪法を突き付けようとしている。

 インドネシアの女性はユニクロで働き、一方的に首を切られた。ミンダナオのバナナ農家は住友フルーツと不平等契約を結ばされ農薬被害と貧困に喘いでいる。日本のODAによる開発で家や土地、仕事を奪われそうになったモザンビークの人たち。ミャンマーの軍事政権に金を出す日本企業。挙げればきりがない。きりがない。ひどいことばかりだ。

 アジアとアフリカの人々の血と涙で肥え太った日本企業、私たちはその恩恵を受けてはいないだろうか。

 「多くの者は、不正に気付いても気付かぬふりをして、何もことを起こそうとせぬものです。東アジア反日武装戦線の彼らはいわば「時代の背負う苦しみ」を一身に引き受けて事を起こしたのであり、それゆえに多数の命を死傷せしめるというとりかえしのつかぬ間違いを起こしてしまったということです。その間違いだけを責め立てて、何もしないわれわれが彼らを指弾することができるでしょうか。極悪人として絶縁できるでしょうか。私にはできません。私は彼らの苦しみに触れ続けたいと思うのです」

 “大地の牙”メンバーだった浴田由紀子さんが、2002年の裁判で被告人として読み上げた最終意見陳述を、キム監督は映画の最後に取り上げている。

 「東アジア武装戦線の戦いに最も欠けていたのは、いま現在から革命後の社会を、物的に、人的に、思想的に、あらゆる領域から作っていく創造の戦いとして考え、実践することだった。敵を打倒し、破壊することよりも、味方を増やし、味方の力を育て、作り出す戦い方をしたい。それは『もう誰も死なさない革命』でもあるはずです」。

 未来は私たちの手に委ねられている。


本の紹介 木下武男著『労働組合とは何か』(岩波新書)

2021年05月07日 | 政治

投稿者 : 愛知連帯ユニオン・S

本の紹介 木下武男著『労働組合とは何か』(岩波新書)

 

 「あとがき」にあるように、本書は、労働運動史の専門家ではない木下先生が、アカデミズムの研究と運動現場をつなぎ、活動家が運動の展望を議論するためのツールとして、労働組合の形態転換論の観点から労働運動史を切り取り、まとめたものです。木下先生の意図する通り、労組の活動家が最低知っておくべき歴史と知識が280ページに読みやすくまとめられています。また、第8章の2では、「日本における産業別労働組の登場」として関西生コン支部の運動とそれへ弾圧について25ページを割いて端的に記されています。

1,本書の内容

 本書の内容を少し紹介します。
 ヨーロッパでの労働組合は中世市民社会の「対内的平等」と「対外的独占」を原理としたギルドをルーツにしており、それが職業別労働組合(クラフトユニオン)に進化して労働者階級の階級意識の形成が始まった。産業革命によって大量の不熟練工が生み出される中、産業別労組(あるいは産業を単位とする労組の集合体である一般労組・ゼネラルユニオンをめざす運動)が職業別労組に取って替わっていく。

 米国では、最初に熟練工と自営農民となった北西欧の移民が流入した後、南東欧のから流入した第2次移民が大量の不熟練工を形成した。それは職業別労組・アメリカ労働総同盟(AFL)から産業別労働組合(CIO)、さらには「ワンビックユニオン」をめざしたIWWの結成に向かった。これに対して、企業側はアンチ・ユニオニズムの強硬な攻撃に訴えつつ、他方でカンパニー・ユニオン(従業員組織)を作り、運動を会社の中に封じ込めていった。その後、米国ではニューディール政策の中で1935年ワーグナー法が成立、産業別労組が再生していくが、ヨーロッパのような産業別労働協約体制は築けなかった。

 日本の場合、熟練工の萌芽は渡り職人にあったが、高揚する労働組合運動を個別企業内に抑え込む土台となったのが欧米にはなかった企業内技能養成制度とそれに基づく年功賃金であった。ここに日本労働運動の宿痾ともいえる「年功賃金と企業内労組」の原型が形成されていった。1946年に163万人で結成された産別会議は共産党の政治主義もあって瓦解、1950年には企業内組合をまとめあげた総評に席を譲る。しかし、戦後労働運動の一時代を築いた総評は、労働者間競争を規制する産業別団体交渉の方法と制度的方法が欠落しており、1960年までに民間大企業が第二組合の結成で、その後の官公労の運動も1975年スト権ストの敗北を最後に停滞へと向かった。

 1992年のバブル崩壊以降、貧困と雇用不安が日本を襲い、膨大な非(弱)年功賃金労働者と非正規労働者が生まれている。熟練工から非熟練労働者への転換が職業別労組から産業別労組の転換の土台になったように、日本は、今、企業内労組ではないユニオニズムの創造、労働市場への規制力を持つ本当の労働組合の形成をめざすべき時だ。変化は必然だが自動的ではない。組織主体の意識性が不可欠だ。

2,若干の感想

 本書が呼びかけるように、自覚的意思で結ばれた活動家集団によって、「ワンビックユニオン」をめざして、膨大な非年功賃金労働者と非正規労働者を産業別労組に組織し労働組合を再興していきたい。

 歴史的なストライキはどれも単なる労働の放棄・同盟罷業ではなかった。ピケッティングのないストライキはない。労働組合の団体行動権を守り抜こう。

 ヨーロッパに産業別労組が確立する過程は、歴史的には欧米列強による帝国主義の世界支配が成立していく過程であった。米国では第1次世界大戦に反対したIWWに弾圧が襲いかかり、ニューディール政策では大恐慌から脱出できずに第2次世界大戦へと向かった。日本の産別会議は朝鮮戦争に先立つレッド・パージで壊滅させられた。現在、膨大な非正規労働者が生み出さていれる世界は、同時に世界支配のパワーシフトの進行する時代でもある。帝国主義の世界支配と労働運動の関係は、もうひとつの重大なテーマだと思う。

 

〔週刊 本の発見〕『財政赤字の神話~MMTと国民のための経済の誕生』

2021年05月02日 | 政治

毎木曜掲載・第202回(2021/4/29)

民衆のための経済学

ステファニー・ケルトン『財政赤字の神話~MMTと国民のための経済の誕生』(土方奈美訳、早川書房、2020)/評者:菊池恵介
 近年、新自由主義の主要な論拠となっているのが、政府の財政赤字である。「日本の債務残高は1000兆円を超えており、直ちに財政再建に取り組まなければ、たいへんなことになる」。こうして庶民の不安を煽ることで、社会保障削減や消費税値上げなどが正当化されてきた。財政破綻の危機は、国民の同意を調達するのに大きな効果を発揮する。身の丈に合った暮らしを営み、支出が収入を上回らないように倹約しなければならないことは、だれでもわかっているからだ。それゆえ、GDP比世界一位の債務残高を突き付けられ、緊縮政策の必要性を説かれると納得せざるをえない。

 

 だが、このように国家財政を家計に喩えることは、果たして妥当だろうか。また、福祉や教育には財源がないとされながら、金融市場に対しては大盤振る舞いが続くのはなぜだろうか。新自由主義のレトリックとしての「財政赤字の神話」を解体し、民衆(People)のための経済学の可能性を示唆することが、本書の課題である。著者のステファニー・ケルトンは、ニューヨーク州立大学の教授で、現代貨幣理論(MMT)の代表的論客の一人である。2016年と2020年のアメリカ大統領選(民主党予備選)ではバーニー・サンダースの政策顧問を努め、現在は「グリーン・ニューディール」を提唱するアレクサンドリア・オカシオ=コルテスの顧問としても活躍している。

無からお金を作り出す国家の「魔法の杖」

 一般にMMTとは「政府はインフレを引き起こさないかぎり、財政支出を拡大できる」と主張する経済理論として知られる。その根拠は、国家が単なる通貨の利用者ではなく、通貨を発行できる「魔法の杖」を持っていることだ。たとえば、アメリカ、イギリス、日本などの国家は、ドル、ポンド、円などの自国通貨を保有している。これらの国々は、自国通貨を手放したユーロ圏の国とは異なり、通貨発行権を保持しているため、議会の承認さえあれば、中央銀行によって資金を無から作り出すことができる。それゆえ、ギリシャの左派政権のように、ユーロの供給を止められ、資金が枯渇する心配はない。また、自国通貨を金と固定したり、途上国のように巨額の債務をドル建てで負ったりしないかぎり、財政破綻することもありえない。

 それでは、政府の支出にはいかなる制約もないのだろうか。「とんでもない。非常に重要な制約が存在する」と本書は主張する。もし政府が際限なく通貨を発行し続ければ、世の中に出回る通貨の量がモノやサービスの生産量が上回り、物価の高騰が起こるだろう。その結果、人々の購買力は低下し、実質的な生活水準も下落する。それゆえ、財政支出はインフレ率を慎重に見極めながら行われる必要がある。MMTによれば、政府の債務残高が1000兆円を超えようと、なんら問題はないが、過剰な財政支出によるインフレには警戒しなければならない。その調整手段として機能するのが、税金や国債などである。MMTによれば、国家が税金を徴収するのは、じつは財源を確保するためではない。むしろ、市場に出回る過剰な資金を吸収することでインフレ率を調整したり、累進税率を通じて所得格差を是正したりすることが、その本当の役割だというのである。

 それでは、アベノミクスとMMTはどこが違うのだろうか。その最大の相違点は、前者がもっぱら日銀による金融緩和を通じて景気浮揚を図るのに対して、MMTは政府の財政政策を重視する点である。リーマン・ショック後、日米の中央銀行は、ゼロ金利政策を通じて投資や消費を促したり、大量の債権や株式を買い上げたりすることで、金融市場にマネーを注入してきた。しかし、企業が投資や雇用を抑制し、巨額の内部留保を貯め込んでいる状況では、どんなに大量のマネーを注入しても民間銀行のレベルで「ブタ積み」となり、なかなか景気回復に繋がっていかない。「ヒモは引っ張ることはできるが、押すことはできない」というケインズの名言のごとく、金融緩和はローンを奨励することはできても、強要はできないのである。その結果、中央銀行が作り出した巨額のマネーが金融市場を潤し、株価や不動産の高騰を招くなど、新たなバブル経済が進行している。ここに金融政策の限界があり、経済再建のもう一つの手段として、政府の財政政策が要請される理由がある。

自動安定化装置としての「就業保障プログラム」

 それでは、戦後のケインズ主義との違いは、どこにあるのか。その最大の相違は、高度成長期のケインズ主義国家が、道路やダムの建設など、もっぱら公共事業に投資することで景気回復を図ってきたのに対して、MMTの場合、政府が雇用や社会保障などに直接資金を投入することで、完全雇用と物価の安定を目指すことだ。その要に位置するのが、政府の「就業保証プログラム(Job Guarantee Program)」である。労働市場に「パブリック・オプション(公的雇用という選択肢)」を導入し、仕事が見つからないすべての人々に「仕事と賃金と福利厚生のパッケージを提供する」のが、その構想である。

 たとえば、アメリカ全土で1500万人の失業者が存在すれば、そのすべての人々に政府が雇用を保証する。ただし、「どんな仕事でも与えればいいというものではない。失業者に賃金を支払うことを正当化するために無理やりシャベルを渡すような、単純な雇用創出プログラムではない」。政府が保証する仕事は、人と地域社会、環境を大切にするようなケア・エコノミー関連の分野が望ましいと本書は主張する。その内容は、中央集権的な官僚機構によってトップダウン式に決められるのではなく、育児や教育、介護など、地域社会の多様なニーズに合わせてボトムアップ式に作り出されていく。

 さらに、政府が保証する賃金は、最低賃金のような生存ギリギリの水準ではなく、すべての人々が人間らしい文化的生活を営める水準に設定される必要がある。たとえば、パブリック・オプションを時給15ドルに設定すれば、これが事実上、あらゆる仕事の対価を決める指標となる。「それが設定されれば、すべての雇用主がそれにプレミアム(上乗せ)をつけた金額をオファーせざるを得なくなる」からだ。マルクスが「産業予備軍」と呼んだ大量の失業者の存在は、労働市場において賃金水準を引き下げる役割を果たしてきたが、政府の「就業保証プログラム」は逆に賃金水準を押し上げる役割を果たすのである。それは、非正規雇用の拡大によって低迷の一途をたどる需要を回復すると同時に、景気循環の波を抑制する「自動安定装置(ビルトイン・スタビライザー)」の役割を果たすと考えられるのである。

 リーマン・ショック後、世界の政治指導者たちは、巨額の金融支援によって金融機関を救済する一方、公共サービスや社会保障に関しては、財政赤字を理由に厳しい緊縮政策を実施してきた。その結果、世界経済は収縮し、長期の不況にはまり込んできた。そんな政治に対する人々の怒りが、既成政党の凋落とポピュリズムの台頭を招いてきたのである。この閉塞状況にどう向き合うべきか。それに対するバーニー・サンダースやオカシオ=コルテスら、アメリカ急進左派のビジョンが、ここにある。

【アメリカにおける富の不平等】


羽生結弦の震災十年の賦 – 若きリーダーの言葉に感動と尊敬 – 世に倦む日日

2021年03月12日 | 政治

羽生結弦のコメントがいい。感動させられた。26歳の若者の率直な言葉だが、震災10年の日本を代表する素晴らしい式辞であり、まさに日本のリーダーが発する言葉だった。本当にこの言葉で救われた思いがする。ありがとうと感謝したいし、羽生結弦の10年に敬意を表したい。文面はストレートで、即興のオーラルがそのまま字になり文章になったような表現だけれど、中身は練られている。構成と推敲がある。深く深く掘り下げて言葉が紡がれ、心を揺り動かす絶唱の創作になっている。

まるで、村上春樹から言葉を受け取っているような、そんな力と響きを感じさせられ、一言一句の珠玉の配置に惹き付けられた。被災した人たちを代表して内外に語る言葉であり、被災した人たちを励まし勇気づける言葉であり、この10年を生きてきた日本人全体を励ます言葉だ。そして、羽生結弦の純粋な精神と個性が滲み出ている。震災から3年目のソチ五輪の金、その4年後の不死鳥が舞い降りて奇跡を演じた平昌の金、それらの絵柄が思い起こされ、この言葉と一つに溶けて感動の余韻になる。これはまさに震災十年の賦だ。魂魄のモニュメントだ。


羽生結弦の震災十年の賦 – 若き日本のリーダーの言葉に感動と尊敬と感謝_c0315619_14271367.png賦とは、古代中国の韻文の文体の一つで、詩と散文の中間に位置する形式である。歌謡する詩ではなく、朗誦される賦。羽生結弦のこのメッセージがなかったら、震災10年は本当にさまにならなかった。無内容で格好がつかなかった。11日は午後から政府主催の十周年追悼式があり、国立劇場から中継されていたが、全く見る気がしなかった。視聴しても気分を害して苛立っただけだろう。過去の追悼式は何度も見た。明仁天皇がどういう言葉を述べるか注目されたからであり、天皇皇后二人の刻々の挙措と併せて生中継の映像は見逃せないものだった。明仁天皇の言葉には被災地の弱者への徹底した思いやりがあり、行き届かず遅漏を続ける政府の復興行政に対する批判があった。今の天皇にはそれが微塵もない。「寄り添い」の言葉は過剰に口にするけれど、心は全く伴っていない。今の天皇が寄り添っているのは、被災して傷ついた国民ではなく、隣に立っている雅子皇后である。今回の「おことば」では、「皇后と共に」を三度も繰り返したそうだ。異常なほどの皇后への忖度であり、「おことば」は皇后への寄り添いを誓うもので、被災地など眼中にないことが分かる。


現天皇が寄り添っているのは現皇后と政府で、被災地に二人が出かけた絵でも、被災者が寄り添われるのではなく、現皇后が被災者から寄り添いを受け励ましを受けている。主客転倒の「寄り添い」の政治が現出する。現天皇がどれほど「寄り添い」を口にしても、その中身を成す主体性や指導性を持ち合わせておらず、「寄り添い」は無意味な空語にしか響かない。カリスマの器量を持たぬ者が国民への「寄り添い」を演じても、それは噴飯で空疎なママゴトにしかならない。「修身 斉家 治国 平天下」とはよく言ったもので、この四つのフェーズには順番と階層があり、前段の契機が後段の基礎となり前提となる君子論の構成となっている。斉家が不能な者は君子にはなれない。斉家すらできぬ者に指導者の資質を認めることは許されぬ。何十年経っても斉家がおぼつかない未熟者には、憲法が定めた象徴天皇制を担い司る資格はないのだ。この国の主権者である国民は、そのことをはっきり宣告する必要があるだろう。家族への寄り添いが第一なら、天皇の職を辞任して専念すればよく、誰も引き留めはしない。皇嗣が代わりをやればよい(皇嗣も斉家に不安があって悩ましいが)。


羽生結弦の震災十年の賦 – 若き日本のリーダーの言葉に感動と尊敬と感謝_c0315619_14591914.png総理大臣は何を言ったかというと、何とバイデンと一緒に共同声明を出し、「両国はこれからもかけがえのない『トモダチ』として、被災者を支援し、(略)より良い未来の実現のため、手を携えて前進していく」とメッセージを発した。追悼の日に日米で共同声明を出したことが過去にあっただろうか。翌12日には日米豪印のクアッド首脳会議を設定していて、その前座興行の位置づけにしている。わが国にとって神聖な3月11日を出汁にして、対米従属を強化する政治を行っている。さらに、在NY日本総領事がニューヨークタイムズに全面広告を出し、震災での米国の支援に感謝の意を表するという媚態までやっている。属国の態度そのものだ。思い出せば、震災復興の名目の予算で、文科省だったか、米国の大学生を大量に日本観光に招待して遊興させるという件があり、マスコミで槍玉に上げられたことがあった。震災の日であれ何であれ、天皇は皇后に忖度して寄り添うことに懸命だが、日本政府はアメリカに忖度して寄り添うことのみに懸命で、他のことは眼中にない。日米同盟を限りなく強化し、米国への隷従隷属を極限まで深め、中国との戦争の準備に血眼になっている。


羽生結弦の震災十年の賦 – 若き日本のリーダーの言葉に感動と尊敬と感謝_c0315619_14562387.png日本は震災からの復興に失敗した。32兆円とも37兆円とも言われる巨費を注ぎ込んで、10年かけて復興に失敗し、被災地の人口を2割減3割減という絶望的な過疎状態に追い込んだ。原発事故の収束の問題は別にして、宮城・岩手の三陸地方に限って見ても、完全に復興に失敗している。巨額の税金を無駄にして、被災地を人の住まぬゴーストタウンに都市整備した。ゼネコン土木事業の壮大な墓場空間にした。こんな「復興事業」の歴史を作ったのは日本だけだろう。08年の四川大地震も死者行方不明者8万7000人の大災害だったが、10年後に復興が失敗したとかの報は特に聞かず、被災地から人口が大量流出してゴーストタウンの造成地が残ったという話は聞かない。中国も日本と同じく人口減の悩みを持つ国だが、四川省の諸都市が過疎化したという悲報には未だ接さない。日本の東日本大震災の復興事業の「理念」は、単なる災害からの復旧に止まらず「活力ある日本の再生」を図るとか、「日本のあるべき未来」のモデル作りをするとかを謳っていたが、現実には日本の無能と衰滅のモデルを作って見せる帰結に終わった。中国は四川大地震の悲劇の後、10年間で国全体のGDPを3倍に伸ばしている。


羽生結弦の震災十年の賦 – 若き日本のリーダーの言葉に感動と尊敬と感謝_c0315619_15050550.png16年と17年にハリケーンに襲われたハイチ、ドミニカ共和国、プエルトリコの被害実態については、概要すらもよく分からないが、一国の規模からすれば、日本の東日本大震災に匹敵するかそれ以上の大災害だったに違いない。カリブ海の諸国は貧しい貧しい小国で、日本のように復興予算を何十兆円と注ぎ込める余裕などない。おそらく、今でも被災地は荒廃したままで、トランプのアメリカが薄情に見捨てて放置した経緯もあって、インフラ復旧もままならない深刻な状況だろうと想像される。彼らの目から見て、32兆円でピカピカの廃墟と堤防を築いた日本の復興事業はどう映るだろう。悲しく恥ずかしくて世界の人々の前に立てない心境になる。そうした絶望的な気分の中で、羽生弓弦が言葉を発してくれた。誰もが共感できる、日本人の心を一つにする、リーダーの言葉を投擲してくれた。それを聞き、そうなのだと頷き、真実を思い返すことができる。被災からの立ち直りは、一人一人が苦しみの中で懸命にやっているのだ。羽生結弦のように頑張ってきた人々が無数にいて、地上の星の輝きと煌めきとなり、それが他の多くの人々の心を支えてきたのだ。そのあまたの物語の散在と集積こそが、この10年間の日本の財産なのであり、世界に誇れる達成なのだ。それらはきっと、これから災害に遭う世界の多くの人々を勇気づける力になるだろう。


日本のソフトパワーというか、世界から信頼や支持を得る根拠となる力となるだろう。些か主観主義的な感想かもしれないが、そのような意味の捉え直しと希望と確信へ導いてくれた、若き英雄の羽生結弦に感謝したい。


アムネスティニュース : <オンラインイベント開催>ユース気候カフェ

2020年09月10日 | 政治
地球温暖化による生態系への影響や台風の被害拡大など、さまざまな問題が指摘されてい
ます。気候変動が人権にどのような影響を与えるかを考えるオンラインイベントを行いま
す。詳しくはフォーカスをご覧ください。

□■□ 2020.9.10 通巻925号 ━━━━━━

アムネスティ・アップデート
https://www.amnesty.or.jp/

□■□ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━

[NEWS] ミャンマー(ビルマ):グローバル企業 国軍の人権侵害に関係
https://www.amnesty.or.jp/news/2020/0910_8919.html

[FOCUS] <オンラインイベント開催>ユース気候カフェ:第一弾「気候変動は人権にどの
ような影響を及ぼすのか?」
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2020/0925_8916.html

[ACTION] 米国警察の人種差別・暴力をなくそう!
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/us_202007.html

[EVENT] 自由のために乾杯!交流会(大阪)
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2020/0926_8560.html


□■□ 最新のニュース (更新3件) ━━━━

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ミャンマー(ビルマ):グローバル企業 国軍の人権侵害に関係
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少数民族に対して国際法上の罪や人権侵害を犯しているミャンマー国軍の資金調達に、グ
ローバル企業が関係していることが、アムネスティの調査で明らかになった。
https://www.amnesty.or.jp/news/2020/0910_8919.html

▽ カタール:移住労働者の保護に向けた法案可決
https://www.amnesty.or.jp/news/2020/0905_8917.html

▽ タイ:フェイスブック 閲覧制限要請に屈服
https://www.amnesty.or.jp/news/2020/0903_8913.html


□■□ 今週のフォーカス ━━━━━━━

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<オンラインイベント開催!>
ユース気候カフェ:第一弾「気候変動は人権にどのような影響を及ぼすのか?」
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サハラ以南のアフリカでの長期干ばつや、東南アジア、カリブ海、太平洋の小さな島国に
広がる壊滅的な熱帯暴風雨。

すでに世界各地では何百万人もの人々が気候変動によって悪化する災害の壊滅的な影響に
苦しんでいます。

気候変動はまた、生命や健康、住居や水・衛生に対する権利といった基本的な人権にも大
きな影響を及ぼしています。

このイベントでは、気候危機がなぜ人権問題なのか、また、東アフリカのインド洋に浮か
ぶ島国セーシャルの若者たちの気候変動を食い止めるための取り組みについて、セーシャ
ル出身で弁護士、活動家のアンジェリーク・プアポンノーさんに語っていただきます。

ユースだけではなく、一般の方もお申し込みいただけます。ぜひご参加ください。
※このイベントには日本語の通訳が付きます。

◆日時:9月25日(金) 19:00-20:30
◆場所:オンライン開催 (Youtube、Facebook)
◆参加費:無料 ※事前申込不要

▽ イベントの詳細はこちら
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2020/0925_8916.html


□■□ オンライン署名 ━━━━━━━━━

世界の国々の人権状況を改善するために、メールを送ってください。たくさんの声が集ま
れば救われる人たちがいます。

▽ 米国警察の人種差別・暴力をなくそう!
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/us_202007.html

▽ その他のオンライン署名はこちら
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/


□■□ イベント案内 ━━━━━━━━━━

▽ 9/12 手紙書き体験セミナー(東京)
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2020/0912_8902.html

▽ 9/17「死刑廃止を考える」入門セミナー(大阪)
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2020/0917_8609.html

▽ 9/19「死刑廃止を考える」入門セミナー(大阪)
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2020/0919_8610.html

▽ 9/19「死刑廃止を考える」入門セミナー(オンライン)
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2020/0919_8918.html

▽ 9/25 ユース気候カフェ:第一弾「気候変動は人権にどのような影響を及ぼすのか?/H
ow Does Climate Change Impact Human Rights?」 (オンライン)
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2020/0925_8916.html

▽ 9/26 アムネスティ入門セミナー(大阪)
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2020/0926_8561.html

▽ 9/26 自由のために乾杯!交流会(大阪)
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2020/0926_8560.html

▽ 10/3 「LGBT文学を読もう」(オンライン)
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2020/1003_8896.html

※新型コロナウイルス感染予防にご協力ください
イベント参加の際は、石鹸での手洗いを励行してください。また、マスクを着用してくだ
さい。風邪の症状がある方、基礎疾患がある方、体力面で不安のある方は、参加をお控え
ください。 

「自主制作・上映映画見本市#4」/『人らしく生きよう-国労冬物語』を上映

2020年09月10日 | 政治

新自由主義の原点となった国鉄闘争を描いた『人らしく生きよう-国労冬物語』(写真)の上映もあります。

2020/09/26「自主制作・上映映画見本市#4」(文京区民センター)

「自主制作・上映映画見本市#4」(2020/09/26・地下鉄後楽園駅・春日駅)
と き:2020年9月26日(土)10時〜21時
ところ:文京区民センター(地下鉄春日駅2分)
参加費:1日券・1回券共通1000円
プログラム:
10:00ー11:20 『ヒロシマ ナガサキ 最後の二重被爆者 』
11:50ー12:25 『私たちは忘れない フクシマ避難区域の教師たち』
13:20ー14:30 『ふたつの故郷を生きる』
15:00ー16:10 『棘 ひとの痛みは己の痛み 武健一』
16:40ー18:20 『人らしく生きよう 国労冬物語』
18:50ー21:10 『生きるのに理由はいるの?津久井やまゆり園事件が問いかけた
ものは…』
*それぞれの映画上映の後、それぞれの映画の作り手の方から20分位のトークと見た人と
の感想交歓があります。
自主制作をしている人たちと自主上映をやっている人、やってみたい人を結びつける朝か
ら晩まで見放題の映画見本市です。
どなたでも参加出来ます。
憲法を考える映画の会の有志で行っている「自主制作・上映映画見本市」は今回は4回目
になります。
今回を含めて、これでこれまで上映してきた作品は24作品になります。
話し合いの役に立つ、こうした映画を紹介し拡げていくために、映画の作り手と映像の利
用者をつなげるを「応援団」のようなものが出来ないかと考えています。ご参加ください。

問合せ:憲法を考える映画の会TEL&FAX:0424-06-0502
hanasaki33@me.com
ホームページ:http://kenpou-eiga.com/?p=2523

【上映作品の紹介】

『ヒロシマ ナガサキ 最後の二重被爆者 』(10:00ー11:20)

1945年8月6日、9日。アメリカにより広島と長崎に投下された原子爆弾を、両都市で被爆
した山口彊さん。
14歳の夏、広島で被爆し、弟と共に避難列車で、故郷長崎に向かい、二度被爆をした福井
絹代さん(88歳)と弟の国義さんの過酷な人生とさらに長崎に住む2名の二重被爆者。
山口彊さんの“遺志”を受け継いだ、娘、孫、ひ孫の3代に渡る“継承”を描くドキュメ
ンタリー。 
2019年制作 80分 稲塚秀孝 監督 
配給:タキオンジャパン 090-3433-6644

『私たちは忘れない フクシマ避難区域の教師たち』(11:50ー12:25)

2011年3月11日の震災後、福島県教育委員会は、原発の影響で休校中の学校の教職員には
「兼務発令」を出し、現任校に在籍しながら児童・生徒が転校した先で勤務するという体
制をとらされた。この結果、ちりぢりになった自分の子どもたちへの関わりは思うように
できなくなり、避難先から兼務校への遠距離通勤を強いられる教職員も続出した。
震災後、被災地の学校現場に真に求められていたことは、一体何だったのだろうか?
現在のコロナ問題にも通じる教育現場の問題がここにある。
2012年制作 33分  湯本雅典 監督 
配給:湯本雅典  090-6039-6748 

『ふたつの故郷を生きる』(13:20ー14:30)

福島の原発事故から9年が過ぎた今も、子どもの健康を守るため母子避難した女性たちが
、新たな困難に直面している。
2017年3月、区域外避難者への住宅提供が打ち切られ、母親たちは経済的、精神的に困窮
。自死する女性までが現れた。
作品は、都内で避難生活を続ける母子と、1人ひとりに親身に向き合う支援者たち、そし
て政府に政策改善を迫り、粘り強く行動する女性たちの姿を追った。
2018年制作 65分 中川あゆみ監督 
配給:テムジン 03-5465-6678

『棘 ひとの痛みは己の痛み 武健一』(15:00ー16:10)

徳之島生まれの一人の男、武建一の半生を描いたヒューマンドキュメンタリー。 
その男は、19歳の時に島を出る。 
大阪生コンクリート会社のミキサー車の運転手として睡眠時間2時間という過酷な環境の
中で「故郷に錦を飾る」べく働いた。 
しかし、ある日、仲間が突然解雇となる。 
その男は、会社に抗議をした。 
「俺の仲間を明日から来るなとは、なんねん!」と。 そこから、男の人生は激変する・
・・
 労働者を守ろうと労働組合を作り、奔走。いったいその不屈の精神はどこからくるのだ
ろうか・・・。 
2019年制作 65分 杉浦弘子監督  
配給:ニライカナイ塾 048-875-5394(FAX)

『人らしく生きよう 国労冬物語』(16:40ー18:20)

現代のリストラの原点である、国鉄分割・民営化の実態を15年にわたって描いたドキュメ
ンタリー。
2001年にポレポレ東中野で公開されたのち、全国・世界に広がった。
分割民営化に反対する国労組合員にはありとあらゆるイジメと差別が行われた。
そのあげく1000名近くの組合員が解雇された。
残った組合員にはJRで引き続く差別が待っていた。
解雇された人も、残った人もなぜ、彼らはこうした現状に耐えて国労組合員であることを
やめないのか。
日本の戦後に脈打つ「労働者魂」をみることができる。 
2001年制作 100分  製作者:松原明 佐々木有美  
配給:ビデオプレス 03-3530-8588

『生きるのに理由はいるの?津久井やまゆり園事件が問いかけたものは…』(18:50ー21:10) 
  
事件に至る迄の植松聖被告の足跡をたどり、何故このような事件を起こしたのか?植松被
告の主張とはどのようなものか?考える。
衆議院議長への手紙には「 私は大量殺人をしたいという狂気に満ちた発想で今回の作戦
を、提案を上げる訳ではありません。全人類が心の隅に隠した想いを声に出し、実行する
決意を持って行動しました。」と書かれていた。
事件が社会に投げかけた問題の本質に迫る。死刑判決が確定した今、その裁判経緯編(27
分)を加えて第2回「自主制作上映映画見本市#2」に続いて再上映。

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なお自主制作上映映画見本市第1回目から第3回目までの上映作品は次の通り

第1回 自主制作・上映映画見本市#1 (2019年4月30日開催)上映作品

「死んどるヒマはない─益永スミコ86歳」(2010年制作)
「わたしの描きたいこと─絵本作家クオン・ユンドクと『花ばあば』の物語」(2016年制
作)
「ハトは泣いている─時代(とき)の肖像─」(2017年制作)「隠された爪跡─関東大震
災朝鮮人虐殺記録映画」(1983年制作)
「OKINAWA1965」(2017年制作)
「知事抹殺の真実」(2016年制作)
「フクシマ2011─ 被曝に晒された人びとの記録」(2012年制作)

第2回 自主制作・上映映画見本市#2 (2019年9月23日開催)上映作品

「在日─戦後在日50年史 歴史編」(1997年制作)
「証言─中国人強制連行」(1991年制作)
「レーン・宮沢事件─もうひとつの12月8日」(1993年制作)
「シロウオ─原発立地を断念させた町」(2013年制作)
「ファルージャ─イラク戦争日本人人質事件…そして」(2013年制作)
「生きるのに理由はいるの─津久井やまゆり園事件が問いかけたもの」(2019年制作)

第3回 自主制作・上映映画見本市#3 (2020年1月13日開催)上映作品

「陸軍前橋飛行場─私たちの村も戦場だった」(2018年制作)「靖国・地霊・天皇」(20
14年制作)
「憲法を武器として─恵庭事件 知られざる50年目の真実」(2017年制作)
「9条を抱きしめて」(2013年制作)
「反戦を唱う女たち」(1988年制作)
「裁判所前の男」」(2015年制作)
「選挙が生まれる─長野と群馬の挑戦」(2016年制作)