とんでもない悪法の中の悪法ー「後期高齢者医療制度」
内容がほんとに血も涙もないひどすぎるものだと思う。今までの制度との大きな違いは、家族に扶養されている人を含めすべての「後期高齢者」が保険料の負担を求められ、大多数が「年金天引き」で保険料を徴収される。「天引き」対象は年金がわずか月1万5,000円以上の人からで、それ以下は自分で納める義務があるという。
保険料額は都道府県ごとに条例で決められていて、全国平均で年7万2,000円(月6,000円)にもなり、介護保険料(全国平均4,090円)と合わせると、多くの高齢者が毎月1万円を「天引き」されてしまううえに、保険料は2年ごとに改定されることとなっていて、後期高齢者の数が増えたり、医療費の支出増加に応じて自動的に保険料が引き上げられる仕組みだ。
75歳以上の高齢者は従来、障害者や被爆者などと同様に「保険料を滞納しても保険証を取り上げてはならない」とされてきた。今回の「改悪」により、滞納者は保険証を取り上げられたりすることも大きな違いだ。さらに問題なのは、病院・診療所に払われる診療報酬(医療の値段)が月6,000円までに制限されるらしいので、後期高齢者に手厚い医療をする病院・診療所ほど経営が悪化するようになる。高齢者は、必然的に必要な医療をも受けられなくなるという点だ。
従来は扶養家族で無料だったり、病気がちだったり、障害があったり、収入の無い貧乏な高齢者たちのなけなしの年金から天引きなのだろうか?
75歳以下の障害者が後期高齢者医療制度に加入しないと、障害者対象の医療費助成を受けられない地方もあるという。詳しくはーhttp://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2008041702004234.html
さらに、《 一日に始まった後期高齢者医療制度(長寿医療制度)の導入に伴い、国民健康保険から外れた七十五歳以上のお年寄りが、国保加入者を対象にした自治体の助成制度を利用できなくなる事態が道内で相次いでいる。》
北海道新聞によるとーhttp://www.hokkaido-np.co.jp/news/life/87707.html
伏魔殿としか言いようのない厚労省・社会保険庁の出鱈目やり放題のおかげで、二千万件以上の年金記録が消えてしまったり、記録が抜け落ちていたりしている。僕の年金記録もそうだった・・でも何度電話してもつながらないし、窓口はいつも高齢者で一杯だ。
まず最初に、すべての年金記録をきちんとしてからではないのかと思う。年金から後期高齢者医療制度保険金を天引きしたり、払えない高齢者から保険証を強制的に取り上げるというような暴挙は!
弱い者いじめばっかりやっていないで、法人税減税のおかげで、史上最高の利益をあげている大企業や、税金で数十兆円の援助で息を吹き返した大銀行や、所得減税や相続税減税で、わが世の春を謳歌してる大金持ちたちの税金をもとにもどすだけで、高齢者や障害者たちのなけなしの年金から強引に強奪しなくてもすむのではないのか?