詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

落陽

2006年06月22日 | Weblog
海から空への
死者たちの道のように
一番星が浜の上にただひとつ

いつの日も
ぼくの憧れだった
風に舞い飛ぶ花々の
空から海への道

たゆたう海に浮かぶのは
遠い夏の日の洛陽
降り注ぐ火の矢を受けて
瀕死の海鳥の影
初めて愛を告げたのは
浜辺の湾曲の始まりの流木
一点の翳りもなく澄みきった
君の眼差しゆえに