下の麻薬について考える際に参考にしたのは、『阿片王ー満州の夜と霧』佐野愼一。戦前の天皇制や天皇資産については、松本清張の晩年の作品や歴史物が生々しい・・特に絶筆で未完の遺作となった『神々の乱心』を読まずに「天皇制」について語るのは不可能!
僕自身は”阿片王”里見的な人間タイプ(能天気な極楽トンボ)かもしれないが・・”関東軍より力を持った夜の帝王”甘粕の禁欲主義で世捨て人的言動の方に惹かれるー「きみ、人生は博打だよ」。甘粕は関東大震災で大杉栄一家虐殺後にどんな心の旅をたどったのだろうか?大杉栄の娘はまだ赤ん坊で、尾行の中を連れ歩いてたのは幼い甥っ子。彼女が独り孤児となって後に残された地点から、松下竜一の物語りが始まる!
戦後ドキメンタリー的作家で好きなのは、松本清張と松下竜一と米原万里と佐野眞一。松下作品は映画化に相応しいし、日本史解明では清張と佐野が欠かせない。佐野の満州二部作『阿片王』『甘粕正彦』は戦争へ突き進む日本の闇がわかりやすい。清張の遺作『神々の乱心』は戦前戦後の繋がりや天皇制が生々しく描かれている。清張がもう少し長生きしてくれたら・・
↓「戦後の大好きなドキメンタリー的作家」補足;初めて読んで以来、大好きだった坂口安吾と竹中労とを忘れてた。安吾は歴史物が断然いいし、竹中労は沖縄や伝統芸能についての作品が素晴らしい。両者ともに、これぞ独創性の典型!
この四人の作家の中で最も辛らつで毒舌でエロイのは米原万里・・浅田次郎の悪漢(ピカレスク)物語『きんぴか』『プリズンホテル』の血まみれのマリアに似てる。佐野眞一は阿片王の里見をこっちの快楽者系統とし、甘粕を禁欲主義的で教養小説と・・映画だと、前者が『81/2』後者を『地獄の黙示録』に例える
先の戦争で亡国の遠因になった麻薬利権は、現在亡国の原因になりつつある原発利権に似ている。前者を推進したのが、天皇統帥権を理由にテロ暗殺を繰り返した関東軍や陸軍暴走・・現在のそれは、米国下請けの軍産複合体と同様に、米国利益に御奉仕する電力会社や大株主たちの原発利権のため。
その具体的な権力の意思表示が言論弾圧情報隠蔽の「秘密保護法」(なんでもありの米国でも後に公開義務があるが日本では永遠に秘密化が可能!)である。
戦前警察国家化→中国と戦争がよく似てる。
「秘密保護法」のもう一つの目的は、戦後GHQが持ち帰ったCIAスパイだった岸信介(安倍晋三祖父)や読売創始者や小佐野等右翼の戦前犯罪行為や戦後スパイ活動が書かれてる秘密が来年情報公開を・・永遠に日本国民の目から隠して独裁支配。自民党政治家の多くや創価学会にも関連する情報があるはず
中国で阿片のためのケシ栽培が盛んになるのは、対清国貿易赤字に苦しむ英国がインドから持ち込んだ麻薬に対抗するため、阿片戦争後に皇帝が作らせたという。その結果中国全土に阿片吸引者が燎原の火のように広まる。日中戦争時の日本軍側情報では中国の阿片患者は約二千万人で総人口の約7%・・
現在にまで記録が残る・・満州中国の阿片不足のために、一時的に三井物産が輸入したペルシャ阿片だけでも時価換算で約30兆円。三井同様に天皇が筆頭株主の三菱商事と競争しての阿片輸入は、明治初期の日本女性海外売買や移民をアメリカ大陸へ移送で両財閥や天皇が大儲けして原始的資本蓄積を連想
満州の麻薬売買利権は、張作霖から関東軍が奪った(父親を関東軍に爆殺された張学良は国共合作提唱者に)。中国での麻薬売買益は、蒋介石政府と汪兆銘政府と軍隊に三分・・昭和17年岸立候補の際も”阿片王”里見から二百万円(時価換算で数百億円を弟ノーベル賞佐藤栄作が運び屋役に)提供
戦後自民党政治家、東条等満州中国の陸軍人、小佐野等右翼にも膨大な麻薬マネーが流れた(夢を抱き大陸へ渡った日本人多数が麻薬売人になったので日の丸を麻薬売買所と思う中国人が多かった)・・東条は悪質!蒋介石からの20億円貰い中国と戦争終結の約束を金だけ受け取り、総理を辞めトンズラ!
中国での泥沼戦争を放置した上で、アメリカに宣戦布告とはどうしようもない・・
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