詩人PIKKIのひとこと日記&詩

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パリの窓から : 監禁日誌10 国家の嘘と怠慢 飛幡祐規(たかはたゆうき)

2020年05月09日 | 政治
 第68回・2020年5月5日掲載
監禁日誌10 国家の嘘と怠慢
http://www.labornetjp.org/news/2020/pari68

*「コロナ」という名前のお店

 5月11日からのロックダウン解除プランについてさまざまな問題点が指摘される一方、まもなくスーパーで大量のサージカルマスクを含む「一般用」マスクが売られると知って、医療部門は怒る。外出禁止下のメーデーにはオンラインだけでなく、小さなアクションも行われた。

●4月27日(月)
 42日目。ひょっとしたらいいニュースになるかも。パスツール研究所とテラヴェクティスが、新型コロナウイルスの抗体の強さ(免疫の強さ)を測れる血液検査を開発し、今のところ失敗例がなく、普及化への体制を整えているとのこと(一般には数週間後?)。リベラシオン紙に研究チーム代表のインタビューが載った。彼らはワクチンも開発中でこちらもかなり進んだが、一般化できるまで非常に時間がかかるので、今のCovid-19対策としては間に合わない。それで、コロナウイルスのどんな種類(過去のSARSやMERS、今後出てくるかもしれない新種)にも効くワクチンの開発も進めているという。

 今日は久しぶりに午後から雨が降ったが、土曜にピレネー=アトランティック県とランド県では集中豪雨があり洪水を引き起こした。南フランスでは集中豪雨が近年すごく増えており、これは明らかに温暖化の影響だろう。フランスのワインは1970~80年代には11°~12°だったのに、今では12°のワインは稀で、13,5°や14°、それ以上も出てきた。ぶどう収穫の時期はどんどん早くなり、ワイン畑は北上している。

 パリの北、北東郊外のセーヌ=サン=ドニ県では、コロナ感染による犠牲者が多いことが、しばらく前から指摘されている。今年3月の死亡者数は前年3月より61,6%も上昇した。公衆衛生危機では社会の不平等がさらに顕著になる。住居事情が悪い人が多く、低所得・不安定雇用の人は、安全が保障されなくても働かないわけにはいかない。また、パリの病院やスーパーで低賃金職(看護師、看護助手、介護士、清掃、運転手、キャッシャーなど)に従事する人の多くは、パリより家賃の安い郊外に住んでいる。仕事や通勤で感染する危険は、自宅軟禁ができる人より大きい。また、糖尿病などの疾患がある人は新型コロナウイルスで重症化しやすいが、質の悪い食生活から貧困層には糖尿病が多い。

 したがって、ロックダウン中にもセーヌ=サン=ドニ県など郊外からパリに出勤する人は多い(医療やスーパー、配達など「必要不可欠」の部門)が、この県では警察の職務質問(外出証明書と身分証チェック)で罰金切符を切られた数が、国の平均の3倍もあるという。職務質問の際に、移民系の若者などに警察が不当な暴力を加える例が頻出し、死者も出ている。土曜から日曜の晩、イル=サン=ドニ市でアラブ系の男性に対して警察がひどい差別の言葉を発してせせら笑い、おそらく暴力を働いた(叫び声が聞こえる)場面に居合わせた市民が携帯で録画・録音し、それがSNSで発信された。多くの市民とサン=ドニ県の議員が強く抗議し、ニュースでもとりあげられたので、内務大臣はレイシズムを糾弾した。警官の暴力や差別発言は大多数罰せられないが、今回パリ警視庁総監は警官2人を定職処分にした。

 「黄色いベスト」運動が起きた2018年末からとりわけ、警官・憲兵による市民(デモ参加者、労働組合員、反対派、移民系の若者など)に対する暴力と差別的な態度がエスカレートした。主要メディアがすぐに報道せず、政府と大統領も警察の暴力を否定し続けたので、習慣化したきらいがある。加えて緊急事態令下では、権力は濫用されやすい。野党の要請と抗議を聞かずに明日火曜の国会で、ロックダウン解除プランとStopCovidというスマートフォンの接触追跡アプリの許可を同時に採決する(最初はこちらについて討議した後に、解除プランの討議をするはずだった)、と今日の夜に政府は決めた。マクロン政権は警察国家、強権国家へと突き進んでいる。
 死亡者数23293(病院14497人 EHPAD 8796人)入院者数28055(重態4608人)

●4月28日(火)
*リベラシオン紙の表紙「マスク、嘘と怠慢」

 43日目。ロックダウン7週間めに入ったところで、国会でフィリップ首相がロックダウン解除プランを説明して、討議もせずに(各会派が意見を述べるだけで)採決した。投票した571人中賛成368、反対100と棄権103というのは、これまでより「圧倒的多数」度が低い。マクロン党(LREM)にも棄権と反対がいて、大統領と政府への絶対的服従が少し揺らいだようだ。左派野党は、ロックダウン解除は経済界の要請に従ったもので、公衆衛生の面から危うい点を指摘した。「屈服しないフランス」は昨日、国会で討議するつもりだった詳細なロックダウン解除計画(検査と隔離、マスクなど必要物資の製造、社会政策)を発表した。必要な検査の数(医療スタッフなど部門ごとの人数から計算)、隔離のためのホテルの部屋数の試算にもとづき、社会政策(低所得者や非合法滞在の外国人、住宅事情の悪い家族やホームレス、家庭内暴力など)を含み、労働部門では従業員の製造や衛生面での決定への参加を前提にする。
https://lafranceinsoumise.fr/app/uploads/2020/04/PlanDeconfinementLaFranceinsoumise.pdf

 政府のプラン:感染の少ないグリーン地方から解除(感染が多い地方はレッドゾーンで解除延期。、保育園・小学校は5月11日から、中学低学年は18日から徐々に再開(高学年と高校は5月末に6月初めから開始できるか決定)。商店と図書館、小さい美術館は再開、レストラン・カフェは閉鎖延長、勤労者はなるべくテレワークを続ける。映画館、劇場、コンサート場は閉鎖延長。集会は10人以内。解除された県では公園は開けるが、海岸は6月1日まで禁止等々・・・相変わらず不明瞭で論理不明の部分が多い。5月11日から毎週70万のPCR検査をし、マスクも足りるとのことだが(一般にもマスク着用を「勧める」)、これまで嘘をつき、互いに矛盾することを言い続けた政府をもう誰も信じないだろう。「屈服しないフランス」は今日の午前中、全員にマスクを無料で供給する法案を提出したが、政府は薬局で売られる(月曜から許可)マスクの価格規制さえ行わないと述べた。今日のリベラシオン紙は「マスク、嘘と怠慢」というタイトルがトップぺージで、国家の嘘を告発する記事を掲載した。ネット新聞のメディアパルトがすでにマスクに関する告発記事を出しているが、主要メディアの一つが「国家の嘘」という表現を使ったので、「ようやく」という気がする(フランスのメディアの90%は富豪と大企業の傘下に入って萎縮し、反権力の機能を失った)。

 いずれにせよ、パリと郊外はロックダウン解除になりそうもないが(それがわかるのは5月7日)、この不明瞭なロードマップではますます不安が助長されるのではないか。中学高学年と高校の授業再開について、5月末に発表して6月初めに再開なんて、生徒にとっても教員と親にとっても最悪の決定だ。まず、試験をどうするか明確に決めて、教員組合や親の組合と話し合い、授業再開が実現可能か踏まえてから、決めるべきだろう。明日以降、「ロックダウン解除担当官」が地方自治体の代表者、県知事、労働組合などと会って「現場・現実への適用を話し合う」というが、すべてが逆方向のアプローチだ。現場の声と現実から出発するのが民主主義だろう。「この危機管理でフランスのテクノクラートの無能さが明示された」と息子。
 死亡者数22660(病院14810人 EHPAD 8850人)入院者数27484人(重態4387人)

●4月29日(水)
 44日目。メーデーが近づいているが、路上のデモはできないのでバルコニーやネット、その他で工夫を凝らしたアクションが練られている。医療スタッフによるBas les Masques!というグループができた。公共医療はこれまでの政権によって破壊されたが、コロナ危機が過ぎてこの政権が医療政策を変えるとは信じられない(給料引き上げでなくボーナスだけ、病床を増やすとは言っていない)、さらにひどくなる危険もあるから団結し、医療スタッフ以外の人も一緒に闘おう(路上に出られるようになったら直ちに)という呼びかけだ。

 今日のフランソワ・リュファンのライヴでインタビューされた医師も、赤字を出さない経営が目的になってしまった病院経営をやめて健康(公衆衛生)を目的にする改革のために闘う必要を語った。NPA(新反資本主義党)のオリヴィエ・ブザンスノーも、健康と民主的な公共医療を要求する市民が結集して、コロナ危機後の新しい世界をつくる闘いの軸にしようと言う。30年来のネオリベラル政策に対する闘いはレジスタンスで、二つの勝利(1995年、2006年)は法案の撤回でしかなかった。この特別な機会に、別のヴィジョンを提案して実現をめざそうと。それに呼応するように、医療スタッフのBas le Masques ! やATTACなど市民団体によるメーデーへの呼びかけがある。

 重態の患者と入院者数は少しずつ減少を続けているが、今日はアニー・テボー=モニーや社会学者、労働組合と産業医などによる首相と健康大臣宛の要請が発表された。Covid-19の犠牲者・患者について男女と年齢分布だけでなく、職業や家族構成、住宅事情、社会生活の特徴など社会的要素、そして感染の経緯についての調査を早急にすべきだという内容だ。どう感染が広がったのか、通勤や家族内感染が多いのかなどの実態を理解しなくては、次のピークの予防ができないからだ。R医師が指摘するように、公衆衛生のノウハウが新型コロナの危機管理にまったく適用されていないらしく(やっていて公表しないなら同じことだし)、残念という言葉では足りない。
 死亡者数24087(病院15053人 EHPAD 9034人)入院者数26834(重態4207人)

●4月30日(木)
 45日目。気温が下がり雨も降って3月の気候に戻った感じ。明日はメーデーだが、そういえば雨に濡れたメーデーもあったなと思う(たとえばチェルノブイリの年)。昨年はよい天気だったが、平和的なデモに催涙ガス弾が大量に打ちこまれ、最悪のメーデーだった。ピティエ・サルペトリエール病院に逃げこんだ人々が不当に逮捕され、彼らを暴徒のように内務大臣、首相などが語り、それが嘘だと翌日にはすぐ暴かれたのだった。

 病院といえばコロナの話に戻ると、今日の夜に初めて、5月11日のロックダウンに向けたゾーン別の地図が発表された。県を緑(解除)赤(解除延期)オレンジ(どちらに転ぶか)の3色に塗る。ウイルスが活発かどうか(緊急患者の6%以下が緑、10%以上が赤)、集中治療室に余裕があるかどうか(コロナ以前の集中治療ベッド数の60%以下が緑、80%以上が赤)の二つの要素を合わせる。三つ目の要素(一つ目であるべきの)は検査による感染率だが、これは統計がないので作成できない・・・ロックダウン7週間目なのに。検査の製造をすぐ決めて体制を整えなかったために、すべてが複雑になっている。この国では機構やオーガナイズなど複雑なことが多いが(そして「簡素化」と称して改革すると、もっと複雑になる)、今回は笑ってすませられない。ちなみにパリはむろん赤だから、11日以降も外出禁止が続くだろう。

 それにしても、中世のペストの時代から使われたこの「監禁」ーー他者に会う、出会う、語り合う、接触する、会食する、共に行動する、集会する、歩き回る、遠くへ行くなどの自由の禁止は、つまり社会生活ができないということで、社会的動物である人間にもたらす害は大きい。これまで交通機関の中でもっぱら携帯画面に集中し、歩行中も電話していたような孤立化した§現代人は、ロックダウンが解除されたら「隔離」から出ていくだろうか。
 死亡者数24376(病院15244人 EHPAD9132人)入院者数26283(重態4019人)

●5月1日(金)
*メーデーの小さなアクション

 46日目。メーデー用のネット・デモ、窓やバルコニーに掲げられたスロータンと垂れ幕。医療スタッフは病院のまわりを歩き、パリ、郊外、その他の町でもいくつかの場所で少人数のデモが行われた。13区でもイタリー広場で「ソーシャル・ディスタンス」をとったデモ。まもなく警察が駆けつけたが25分間もった(誰も逮捕されなかったし)。

 マクロンはまた、ムカつくスピーチをツイートした。コロナ危機以来、彼は医療スタッフやスーパーのキャッシャーなどこれまで軽蔑して耳を傾けなかった労働者に媚を売って、「英雄」と讃える。でも本性は隠せずメーデーのことを「労働を祝う」、「労働の日」とか口を滑らした。ご存知のとおり、メーデーは1886年の5月1日からアメリカ合衆国の労働組合が8時間への労働時間短縮を要求するストとデモを行った歴史に由来する。フランスでは1890年から8時間労働を要求するデモの日(労働者の日)となったが、1941年ヴィッシー(ナチス協力)政権のときに「労働と社会的和合の祭日」に制定された。解放(終戦)でこの祭日は消滅し、1947-48年に再び祭日(休業するが給料を引かれない)となったが、「労働の祭り」という名称は法律に書かれていない(しかしウィキペディアにそう書かれ、メディアで使われるのはなぜだろう)。いずれにせよ、メーデーは労働を祝う日(勤労感謝の日)ではなく、労働者が要求のデモをする日というのが常識のはずだが、マクロンは自分の世界観から「失言」したのだろう。

 昨日発表されたロックダウン解除に向けたゾーン別の地図、フランス南部・中央部に赤ゾーンの県があって変だなと思ったが、それらは間違いだったと今日訂正された(該当県はホッとしただろう)。
 死亡者数24594人(病院15369人 EHPAD(9225人)入院者数25887(重態3878人)

●5月2日(土)
*メーデーの小さなアクション。すぐ警察が来た。

 47日目。4月30日の夜に重要なアピールがあったことを書くのを忘れていた。「仮面が剥がれる」ことを「マスクが落ちる」とフランス語で表現するが、このタイトルで医師、薬剤師、看護師、助産師、歯科医、運動療法士など7つの職業協会が一緒にコミュニケを出した。今週から「一般用」マスクを薬局で販売できるようになった(4月25日の政令、FFP2やサージカルマスクが欠乏していたので、3月3日の政令以降、薬局はそれらを医療スタッフか医者の処方箋を持つ患者にしか売れなくなっていた)が、まだマスクを供給できない薬局はたくさんある(うちの近所もそうだ)。ところが水曜と木曜、来週月曜から「一般用」マスクを大手ハイバーやスーパーが大量に販売するという告知と広告が出て、大きな話題になった。そこで医療界は「私たちはずっとマスクが欠乏したために、感染の危険の中で治療を続けなくてはならなかったのに、何億ものこれらのマスクはいったいどこにあったのか?この宣伝と販売競争はあさましい」と怒ったのだ。彼らの非難は、医療界に必要な防護用品を供給できなかった政府に向けられ、「責任という美徳は広く行きわたってはいない」と締めくくっている。

 マスクや検査の供給が遅れた経過を調査した記事から見えるのは、国が指導して供給を計画するのを拒むこの政権の姿勢だ。企業の自由意思と競争(あるいは地方自治体のイニシアチヴ)に任せるのがいちばんだと考えるから、「徴用」は最小限に抑え、せっかくのチャンスだった酸素ボンベ製造企業や製薬企業、マスク製造企業の国営化(あるいは自治体の出資の後押し)をしなかった。「必要ない」と言い続けた「一般用」マスクの使用は、ロックダウン解除以降は交通機関や学校などでは義務づけるらしいが、それなら無料にすべきなのに、政府は無料どころか安価に定めることも拒否し、「監視する」だけ。使い捨てサージカルマスクの値段だけは最高0,95ユーロと昨日発表されたが、これはコロナ以前の10倍にもあたる。何回か洗濯できる布マスクの値段は2~5ユーロと言われているが、15ユーロ(!)で売る薬局もあるらしい。食べるのにも困っている人はマスクを買えない。そしてロックダウン中に独占・寡占度がさらに増した大手ハイパー・スーパーに、さらに儲けさせる最悪の措置だ。

 一方、個人の自由が束縛される「緊急事態令」によって、行政・警察の強権性がさらに強まっているのが心配だ。閣議でこの「緊急事態令」を2か月延長することが決まり、来週月曜から国会で討議される。このニュースを聞いて不安にかられた友人から電話がかかってきた。
 死亡者数24760(病院15487人 EHPAD 9273人)入院者数25827(重態3827人)

●5月3日(日)
 48日目。5月3日は日本国憲法記念日だが、国連が1993年に創設した「国際報道の自由の日」でもある。RSF(国境なき記者団)の2020年の評価によると、フランスはまた報道の自由が後退して32位。「黄色いベスト」などのデモでジャーナリストが治安部隊の暴力を受けたことや、主要メディアが大企業グループの傘下に組み入れられていることなどが要因だ。上位10位に入ったヨーロッパの国は北欧諸国とスイス、ポルトガル。ドイツ11位、英国33位。なおアジアでは韓国が42位、台湾43位でアメリカ合衆国45位より上、日本は66位で、男女平等の国際比較(153か国中121位)よりマシ、では済まされない。

 しかし、フランスの順位もコロナ危機による健康緊急事態法のもとでさらに後退しそうだ。それを裏づけるかのように、政府はコロナウイルス情報サイトに「フェイクニュース・チェック」のペ-ジを4月23日に設置した。そこでリンクがはられているのは、ル・モンド、リベラシオン、フランスアンフォ(公共ラジオ放送)、AFP、フランステレビ(公共テレビ)などのファクトチェック記事だ。政府のスポースクスマン、口を開くと問題発言と嘘、失言が滝のように流れるシベット・ンジャイがこのページの宣伝をしたため、上記のメディアは初めて自分たちの記事を政府が無断でリンクしたことを知って驚き、抗議した。「相談を受けたら断ったが、何も知らされていない。メディアの独立性が疑われるから逆効果だ」等々。そして30以上のメディアのジャーナリストと論説委員協会は、政権から独立した報道の自由のために、このページを直ちに削除することを強く要求した。

 この政権は「フェイクニュース予防」のとんでもない法律まで作ったが、報道の自由や人権について基本的な民主主義の原理がわかっていないようだ。フランスに私が住み始めた1974年以来、これまで保守でさえ、ここまで民主主義感覚が欠落した人たちだけから成る政権はなかった。マクロンが大統領になってから、不気味でショックに感じることの一つだ。

 さらにと言おうか、信じがたい記事がル・ポワン誌に載った。毎週金曜、バルコニーで音楽を流して隣人や近所の住民を楽しませていたパリ18区の市民のアパートに、5月1日の夜に警察官4人が赴き、音楽を止めさせた。人々は驚いてマルセイエーズを合唱し、降りてきた警官に口々に抗議した。警官は「音楽で人が集まるから」と答え、「誰も集まっていない、バルコニーで音楽を聞いても罰金なのか?」と反論した彼らに、こう告げた。「音楽で人が集まればコロナウイルスが広がる」。人々は鍋を叩いてパトカーを見送ったが、隣人は音楽を再開しなかった・・・次の金曜、この隣人か他の誰か、再び音楽を流してくれるといいのだが。
 死亡者数24895人(病院15583人 EHPAD9312人)入院者数25815(重態3819人)
 フランスもそうだがイタリアとスペインで24時間内の死亡者の増加がだいぶ減り始め、少しほっとする。しかし英国はイタリアを抜きそうだ。

飛幡祐規(たかはたゆうき)


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