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ボイジャー2号が太陽系からインターステラーへ

2018年10月14日 14時17分34秒 | 日記
1977年にNasaが打ち上げたボイジャー1,2号が、太陽系を離れて構成空間に入ったという。ニューズウィークが報道していた。半世紀も経ているというのに、健在であることは驚きである。ボイジャー1号は、重さが721.9Kg、原子力電池(30V、470W)を搭載。ボイジャー2号も同じ大きさと構成。
 
   
 

<無人宇宙探査機「ボイジャー2号」が、いよいよ太陽系を脱し、星間空間と呼ばれる恒星と恒星の間に広がる宇宙空間へと近づきつつある>

 
 
2005年5月当時のボイジャー1号の航行位置。2017年現在は太陽圏外にある。

NASA(アメリカ航空宇宙局)のボイジャー計画は、太陽系の外惑星と太陽系外の探査計画。1977年に打ち上げられた2機の無人惑星探査機は、これまで1号・2号ともに、外惑星の鮮明な画像の撮影に成功し、新衛星の発見に貢献してきた。Heliospherと呼ばれる、太陽から噴き出すソラーウィンドと恒星間空間が衝突する境界線(Heliopause)までの風船状の空間を言う。ボイジャー2号はそのHelioPauseまで達して色々な天体の情報を送ってくることになる。

無人宇宙探査機「ボイジャー2号」は、1977年8月に打ち上げられて以来、木星、土星、天王星、海王星での探査を経て、2007年以降、太陽系を取り囲む「太陽圏」を航行してきたが、いよいよ太陽系を脱し、星間空間と呼ばれる恒星と恒星の間に広がる宇宙空間へと近づきつつあることが明らかとなった。

NASAによると、太陽から118.3AU(約177億キロメートル)の距離に位置するボイジャー2号は、現在、太陽圏の外側の領域「ヘリオシース」にあり、太陽圏とその外側の宇宙空間との境目にあたる「ヘリオポーズ」に到達する見込みだという。

 ボイジャー2号が太陽圏を離れるとすれば、2012年以降、太陽圏外を飛行しているNASAの無人宇宙探査機「ボイジャー1号」(1977年9月打ち上げ)に続き、2例目となる。

 宇宙線の増加も研究者の調査項目!

その可能性を示す現象として研究チームが注目しているのが、宇宙線の増加だ。宇宙線とは、太陽系の外で発生した動きの速い粒子で、その一部は太陽圏に遮られている。ボイジャー2号の宇宙線サブシステム(CRS)装置では、8月下旬以降、宇宙線の測定値が、8月初旬までのものに比べて約5%高くなった。

ボイジャー1号でも、ボイジャー2号と同様、2012年5月に宇宙線が増加し、その3ヶ月後には「ヘリオポーズ」を横断して星間空間に入った。このようなボイジャー1号での経緯をふまえ、研究チームでは、ボイジャー2号も太陽圏との境目への接近に伴って宇宙線が増加しているのではないかとみている。

しかしながら、ボイジャー2号の位置は「ヘリオシース」内のかつてのボイジャー1号の位置とは異なるため、ボイジャー2号での宇宙線の増加が「ヘリオポーズ」横断間近であることを示す現象だとは断定できない。

NASAの無人探査機の研究開発などに従事するジェット推進研究所(JPL)の元ディレクターのエドワード・ストーン博士は「我々はボイジャー2号周辺の環境変化についても見ており、ボイジャー2号が『ヘリオポーズ』に達することには確信を持っている」としながらも、「ボイジャー2号がいつ『ヘリオポーズ』に到達するかはわからない」と述べている。



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