先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

ATM+ !?

2019年11月11日 03時03分09秒 | 日記

 

Forbesが、NECとセブンイレブンが共同開発した ATMを紹介していた。

①設置に当たっては、セブンイレブンに御要望を受け入れる際に、VR により 設計変更などの要求を実現し、実機を店と工場を何度も往復しなくてもよい様にしたと言う。

②口座開設や、変更届で、運転免許証やマイナンバーカードなどを読み取って顔認証と組み合わせることで、口座開設や住所変更時に必要な“本人確認”が行えるようにし、今まで窓口など特定な場所に行かなければならなかった手続きが、今後はATM+で対応することができ用になったと言う。

NECとセブンイレブンが共同開発したATM+

 

VRを駆使したアジャイル開発を採用

開発スピードの加速は会議以外の部分でも行われていた。その顕著な例が、VRの導入だ。

これまでのATMの開発では、モックアップ(実物型模型)を製作して店舗に持ち込んで、サイズ感や見え方などをチェック。手直しが発生した場合は一度モックアップを引き取り、再度作り直して店舗に設置して……ということを繰り返していた。当然、モックアップを作る手間もかかる上、設置する店舗側にも迷惑がかかる。それを解消するために導入されたのがVRだ。

「ATMはもちろん、実際に店舗も忠実にVRで再現しました。店舗のVR空間に仮想のATMを設置して、ここに置いたらこう見える、こちらからならこう見える、この棚越しにはこう見えるぞ、ということをチェックしました」(藤田氏)

実際にモックアップを搬入する手間も時間も短縮できて効果は絶大だったという。しかし、それ以上に効果があったのが、修正の手間だ。モックアップを作り直すには、一度引き上げなければならないが、VRならばその場で修正が可能。まさにアジャイル的なものづくりが開発スピードの加速を支えていた。
 

 

NECの最先端技術を搭載。ATMの“新たな役割”へ

ATM+には世界トップクラスの顔認証技術をはじめ、NECの最新技術が数多く搭載されている。ATM+にはこうした技術が活用された「+ (plus) エリア」と呼ばれる操作エリアが設けられている。名前の通りここに「ATM“+”」に込められた新機能が集約。サブディスプレイで操作することができる。

では、具体的にどのようなサービスが提供されるのか。その一例が本人確認だ。「+ (plus) エリアで運転免許証やマイナンバーカードなどを読み取って顔認証と組み合わせることで、口座開設や住所変更時に必要な“本人確認”が行えるようになりました。今まで窓口など特定な場所に行かなければならなかった手続きが、今後はATM+で対応することができます」(槇島)

 

 

さらにQRコード決済や、Bluetoothによる通信でスマートフォンへ情報を発信することも可能になった。こうした機能により今後さまざまな業種のパートナーと連携することができる。例えばシェアリングサービスや、チケットの発券など、従来のATMでは考えられなかった非金融のサービスまでもATM+で対応できるようになるという。

これらは“コンビニにいけば生活に必要なサービスを受けられるようになる”ことを意味する。そして、これこそ現金の入出金だけでないATMの新たな役割である。ATM+は日常の生活をより便利にさせ、大きなインパクトを与えるだろう。

 


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