花を愛する人は、いい人である。
よって、私はいい人である。(短絡的自己評価)
子供のころ「花と兵隊」という絵本がながく手元にあった。開くと人物や何かが立体に飛び出す絵本である。まだ戦争がひどくならない時代であった。
話は母親がこよなく花を愛した人で、その感化を受けて育った息子さんが兵隊として戦地で戦闘中にふと路傍をみると可愛い小さな花が咲いていた。
思わずかがみこんで、花に手を触れようとした瞬間に、頭上を敵の弾がかすめた。
小さな花のお陰で兵隊さんは、命を救われた。母の愛が届いたのでしょう。
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我が家の広い?リビングに先日までのカニシャボテンの花に代わって、カランコエの花が咲き始めた。
昨年、本土寺に行ったときにミダイが買って来たものだ。
赤い花のと、白い花と二鉢、誠に小さな花だ。十数本の茎を精一杯太陽の方に伸ばして先端の部分にちょこっと開いている。
赤いのは、お稚児さんの口に紅をさしたように可愛い。
バラやボタンのように、大輪のも見事だが、このように小さい花は、いとおおしくて、そばを離れられないものだ。
それにしても太陽の「光」は、花の大小に分け隔てなく平等に降り注ぐ。
人間とて同じだ(ちびも、でっかいのも)。 ありがたい。
今日午前、宮中で新春恒例の「歌会始の儀」が開かれた。
今年のお題は「光」。
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今朝の寒さ。
霜柱、朝日を受けて光っていましたが和歌にも俳句にもできず無能を恥じるばかりです。