昨日、「納戸色」の稿で、悉皆屋(しっかいや)についてふれたので、吉天爺の仕事について明かそう。
ここにその昔、ウインドウズ95の一太郎で書いたチラシがござるよって、再録して公開しよう。
そんなに遠くない20世紀、老舗(しにせ)の番頭さんや悉皆屋(しっかいや)さんの おじいちゃんが回ってきて、きもの好きのおばあちゃんは何かと便利なようでした。
お年を召したり、亡くなられたりで、もう来なくなりました。
21世紀になって代わってやってきた新しいおじいちゃんは、「きもの総合プロデューサー」とか、「きものデザインコーディネイター」とか、なんだか無理に今風ぽい呼び方をしています。
でも名前は変わっても、町の染物屋さんや洗い張り京染めの店とか、悉皆屋さんに先祖帰りした新しい「きものサービス業」のようです。
悉皆屋の「悉皆」とは「ことごとくみんな」という意味で「総合」ともいえなくも無いのね。
「ねえー そうでしょ。おじいちゃん!」
「きもの売る呉服屋さんと言うより、きもののこと何でも めんどう見ましょうと言うサービス業なんじゃよ」
「つまり、しっかいやさんって、おせっかいや。 じゃなくて、きものサービスのコンビニってことね。しっかりやってよ。おじいちゃん!」
「?」
「きものご相談処」の旗上げて9年を迎えます。ご贔屓に願いあげます。
少し先輩の人たち、少し後輩の人たちは、よく遊びを覚えてゴルフ、マージャン何でもこなされますが、そのはざ間で「飲む、打つ、買う」のご法度で丁稚の青春は はかなく、すぎました。
介護のご褒美にゴルフとは、いいですね。奥様も翁様に感謝しておられることでしょう。「夫婦相和し」の精神、今どきの若いものにも、本当の相和し分かるとよいですね。