草木も眠る丑三つ時。
かぁちゃんのトイレ介助に向かう前、汗止めのタオル鉢巻も勇ましく
夜風の涼しい窓際で、ワイシャツのアイロンがけをしていた時だった。
カタリ・・・と小さな音がして、すぅっと網戸が開いた・・・
トクリ・・・と自分の心臓の音が聞こえる。
レースのカーテンを開けて網戸を閉めよう。
そうだ、きっと風のいたずらにちがいない。
フワリ・・・あろうことか・・・レースのカーテンの裾がふくらんで
ユラリ・・・黒い小さな影ひとつ
・・・
・・・ロデム!オマエナニシテンネン?
・・・ナ、ナンデコンナトコロニ・・・???
あれ程の障害物を潜り抜けたのかいオマエは?
行き来できないように塞いでいる筈のベランダの仕切りの隙間から
排水用の溝の隙間をすり抜けて、闇に紛れてやって来たのはロデムだった。
心臓に悪すぎる。
しかし、オマエ、猫だろうが?
痩せても枯れてもにゃんこだろうが?
にゃ~とかみゃ~とか言ってから入ってこいよ~っ!!
目をまんまるにしてビックリしてんじゃないよ!
ビックリしたのはこっちだってば!
せめて足音なりをたててくれれば、あれ程驚かずにすんだものを・・・。
けれどまぁ、オマエで良かった。
ほんとに・・・・・・・・・・・・良かったよぉ!!
かぁちゃんのトイレ介助に向かう前、汗止めのタオル鉢巻も勇ましく
夜風の涼しい窓際で、ワイシャツのアイロンがけをしていた時だった。
カタリ・・・と小さな音がして、すぅっと網戸が開いた・・・
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トクリ・・・と自分の心臓の音が聞こえる。
レースのカーテンを開けて網戸を閉めよう。
そうだ、きっと風のいたずらにちがいない。
フワリ・・・あろうことか・・・レースのカーテンの裾がふくらんで
ユラリ・・・黒い小さな影ひとつ
・・・
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・・・ナ、ナンデコンナトコロニ・・・???
あれ程の障害物を潜り抜けたのかいオマエは?
行き来できないように塞いでいる筈のベランダの仕切りの隙間から
排水用の溝の隙間をすり抜けて、闇に紛れてやって来たのはロデムだった。
心臓に悪すぎる。
しかし、オマエ、猫だろうが?
痩せても枯れてもにゃんこだろうが?
にゃ~とかみゃ~とか言ってから入ってこいよ~っ!!
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目をまんまるにしてビックリしてんじゃないよ!
ビックリしたのはこっちだってば!
せめて足音なりをたててくれれば、あれ程驚かずにすんだものを・・・。
けれどまぁ、オマエで良かった。
ほんとに・・・・・・・・・・・・良かったよぉ!!