「先生、この洋服カバーは夜だけで作りました。
このような物を作るのは初めてなので、うまくできませんでしたが、使ってください。
小学校一年生から五年生までで、先生が一番大好きでした。」
と、ラブレターを添えて、当時11歳だった私が、小6で引っ越しする前に先生にプレゼントしたもの。
まー、生意気な事書いて😝
………先生!ごめんなさい。すっかりこの柄だったと言う事を忘れておりました……
何と、ありがたい事に50年以上、先生はこれを持っていてくださった。
手紙もまた同じ。
当時の引っ越し先の住所も書いて、
ちぎったノートの1ページにしたためた手紙のくくりには、
お手紙をくださいと、まあ図々しい事が書いてある。🤭
先週、その先生から40年ぶりに電話があった。
この洋服カバーを見る度に会いたくて会いたくて……と。
もう、会おうと思った時に会わないと、会えないままになってしまうかもしれないからと、その場で即予定が決まって、会って来た。
40年ぶりの逢瀬。
先生とその頃から仲良しだったもう一人の先生と3人でホテルのブッフェ。
我が家に双子が産まれてすぐに、当時4歳だったお嬢様と一緒に家に来てくださってから、40年。
その間、年賀状のやり取りだけで、一度もお会いした事は無かったけれど、
分かるものですね🤗
遠くからでも、これだけ目が見えなくても、すぐに分かって、思いっきり手を振って、
「せんせ〜〜〜
」と叫べば
「ぽれちゃ〜〜ん!!」と駆け寄ってくださった。
私は先生の最初の教え子だったので、年は10歳しか違わない。
下手をすれば……いや、美人でお洒落な先生なので、同年代くらいにしか見えないかも。
隔てられた年月を取り戻すかの様に喋って、喋って😆
挙句、そうだ!電話してみよう!と、4年の担任の先生とまで電話越しに喋って……
「先生?」と言ったら「え?ぽれちゃん?」と、何故かお互いに声は覚えていると言う幸せ。
長い時は流れても、時は遡り、想いは急激に過去へと戻る事が出来たのだ。
それから徐々に今へとまた帰りつき、お互いに重ねた年月を擦り合わせる。
せんせい…私はすっかりおばぁちゃんになりましたよ。
けれど、先生の記憶の中では、10歳だった私が生き続けているのですね。
なんとまぁ、なんとまぁ有難い事かしら。
机の上に両手を乗せて、そこに顔を、突っ込んで、
くすっと笑って見上げた、しゃいな笑顔が忘れられないそうだ。
先生……私はすっかり鋼鉄の鎧を身につけておりますよ。
身にも心にも😝
ついでに、深い皺も刻まれております。
時間旅行は続く、続く……
それにしても、切ったり貼ったりするのは、この頃から始まっていたのかと思うと、どうやら私は随分と遠廻りしてしまった様な気がする。
mamaKのルーツ。
しっかり見せて頂きました。