『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

“わ”は「わらう・・・」の“わ”

2014年04月25日 22時43分14秒 | かぁちゃんにまつわる話
実は、最近になって、かぁちゃんが・・・

「笑うんです!」


ここ数か月、いや、もう少し前くらいから、無表情だったかぁちゃんの顔に変化が現れた事は以前書いたと思うけれど

その後、目で確実に動く人の姿を追うようになり、
語りかけて下さる方の顔をじ~っと見るようになり、
こくりと大きく頷くような仕草は、余りにも的を得るようになり、
ついに、

古くからのデイのスタッフさんが
「僕の見間違いかもしれませんが、最近かぁさん、また笑いはりますよね?」
と、目を丸くしておっしゃるまでになったのだ。

うん。うん。
確かにそれは笑顔と呼ぶには不完全だと思うけど
それでも、かぁちゃんは少し口角を上げて、顔をくしゃっとする事が増えた。

何より、話しかけると目線をしっかり合わせる事がまた出来るようになったのが
嬉しくもあり、不思議でもある。
どうして出来るようになったのか、その理由や原因は分からない。

けど、アルちゃんは無くす事ばかりじゃないのだよ!と声を大にして言える!



と、手放しでは喜んていられない。
かぁちゃん、先々週に突然の不正出血
婦人科で診てもらったが、検査結果は炎症反応は少しあるものの特に異常なし。
ほっとしたのも束の間。
ぴぃから始まった風邪は、ぽんとろんもその餌食となり、
ついに、先程から、かぁちゃんが発熱

良い事があれば悪い事もあるのが世の常だと、分かっちゃいるけど
……なんぎやわぁ

はぁ……私自身が体に鉛が入ったみたいだ。


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“ろ”は「浪漫ちっく」の“ろ”

2014年04月19日 14時42分03秒 | 日々の出来事
ふん♪ふん♪ふん♪

♪ロマンティックあげ~るよ~♪ ♪ロマンティックあげ~るよ~♪

と、力なく口ずさんで無理やり目をきらきらさせてみる。(あくまでもイメージで
そうかそうか、もっとワイルドに!もっと逞しくなったら、ロマンティックをくれるのだな。
ならば、よし!もっとワイルドに逞しく!!
ん?もっとセクシーに?もっと美しく??・・・こっちは無理無理
…少し寂しい、一人のりつっこみ。


ロマンかぁ・・・
追い求める夢なんて、すぐに思いつかなくなってしまった。
それより何より、やりたい事を実現させる夢も希望も湧いてこない。
そもそも、私がやりたい事って何なんだ?

やりたい事って言うのは無理やり探し出すものじゃなく、
抑えても、抑えても湧き上がる思いなのだと思うのだけれど、
「無理だな。時間がない。」と諦め続けていたら、そっちの方が当たり前になって
湧き上がる思いなんて、何も無くなってしまった。




あ、いや・・・あった。私の夢。
とにかく、思いっきり寝たい。
24時間、いや、48時間ぜ~んぶ自分だけの為に使いたい
叶うのならば、一日は、とっぷり寝て、ゴロゴロ転がって
次の一日は、あちこち掃除してまわって、積んである書類や新聞の束をぜ~んぶ捨てちゃって
ピカピカになった部屋で珈琲をいれるのだ。
ん~・・・背景にはバラの花を散りばめておくれ
誰とも会わず、誰とも話さず、ずっと鼻歌歌いながら
ついでにあと12時間くらいもらえたら、カラオケのフリータイムで声が潰れるまで歌っちゃる
ん~、夢の続きはそこからしか始まらないと思う

なんて、くだらない事ばかり考えていたら、
またしても携帯を行方不明にしてしまった
今回はマナーモードのまま迷子になったもんだからかなり手こずって
ようやく居場所を突き詰めた所で、背の君が起きて来た。

「あった!あった!ぴえーーーっ!!」
と、叫んだら
まだ半分しか開いていない目でこちらを見て
「あんなぁ、結婚記念日に朝から、ぴえーーーっ!!はないやろ。」とのたもうた。

あれま!今年もまた忘れてた


かくして、32回目の結婚記念日は、ぴえーーーっ!!で始まり
どっひゃー!!で幕を閉じた。


32年って凄いねぇ。
32年間も耐えたんだねぇ。…わ・た・し・が!!

そうだねえ。
ちっぽけだけど、浪漫を手にした人がここにいたなぁ。
私はいつだって真っ赤なスカーフを振る事は出来る訳だ。

おうおう!なんぼでも振り続けちゃる!
そのうち振りかえしてもらう為にもね。


ぼけーっとしてらんないね。
夢を見る心の準備は、いつからでもしておいて早すぎる事などないのだから。
例え、ずっとスカーフを振り続けるままだったとしても
それはそれでロマンティックだったよと
誰かに語れたら、夢がかなった気分になれるかもしれない。


と、しばらく浪漫ちっくな気分になった所で
ぴぃが39度以上の発熱
ぽん、パニクりまくり。

どっひゃー!!
なーにが浪漫だ!ロマンティックになんぞならずとも良い。
私はただ、穏やかに、まったりと日々を過ごしたい。








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“れ”は「連鎖」の“れ”

2014年04月11日 05時21分35秒 | 日々の出来事
昼間はかなり暖かいのに、夕方近くになると急に風が強くなって結構寒い。
かといって、冬の寒さはもう去ったようで、ついつい寝ている間に掛布団を蹴飛ばして
寒さで目が覚める今日この頃。

私は前回痛めた方の膝と反対の膝をやっちゃっておりますよ
頑張ってストレッチをしてはいるので、前回ほどは酷くない・・・
と、思いたい…

私はただ、何時ものようにガシガシ歩いていただけなのに
「桜、きれいだねぇ♪」と、目を細めながら横切る風の心地よさに、ほけ~っとしていたら
「あれ?」っと何の前触れもなく右膝が滑ったような・・・
ま~、それからまともに歩けない事、歩けない事
足はどうやって動かしたら歩けるんだっけ?と真剣に考え込んだりする始末。

原因と言えば、前日Wショートの準備で殆ど寝ていなかった事くらい。
ぺこちゃんが年度替わりの書類をまとめてもらって帰ったのでそれを書いたり
担当者が移動になったので、宿泊施設とガイヘルさんのサポートセンターと所属する施設と
かぁちゃんのショート先へのいつもの手紙を書いていると、いつの間にか朝になっちゃったんだけど
午前中の用が終われば、今日はゆっくり昼寝出来るからいいんだぁ
へらへら歩いていたのが悪かったのだろうなぁ・・・


んで、どうも私は痛みに弱いのか、そっちに気が取られて集中力が欠如すること甚だしく・・・
足を引きずりながら、やっと夕食を並べて、久々に背の君と顔を合わせて「いただきま~す♪」と箸を取った途端
・・・お味噌汁を膝の上にぶちまけた・・・・・・あ、熱かった。
・・・何時もの様にガバッと動いたら、足が付いてこなくてコケッ・・・手がつった・・・い、痛かった。
・・・あげくの果てに翌日の晴れの日にしこしこ作ったコサージュを高速に乗ってから忘れたのに気付いた。

留めに、天麩羅を揚げた後、熱いうちにとオイルポットに油を注ぐ時に、ついでに左手にも注いでしもた。
・・・左手の薬指と中指に水ぶくれが四つ出来た・・・あ、熱かった。・・・い、痛い。

これを“負の連鎖”と呼ばずに何と呼べと言うのだ!!


あああああ・・・自信なくすわぁ・・・
もとより、自分に自信はないけれど、こうもドジると卑屈になるわぁ・・・



あ、でもね、でも
日帰りの強行軍で行った従姉貴の長男坊主の結婚式・・・きっと思い切って式を挙げたんだろうなぁ。
血縁としては遠いので参列するつもりはなかったのに、招待状を届けてくれたので、ぴぃの運転で行ってきた。
新郎新婦の笑顔。従兄弟達の笑顔。従姉貴の妹達の笑顔。私達の笑顔。
・・・そして、写真の中の従姉貴の笑顔。・・・そこには笑顔の連鎖があった。

忘れて行ったコサージュの代わりに、従兄貴が摘んでくれた庭の水仙を適当に束ねて 
ぴぃとお揃いのコサージュを胸に飾る事が出来たしね・・・


来月は従姉貴の一周忌。
心配で心配でたまらない事も沢山あったけれど、思ったより元気そうにしていた皆の顔を見られて嬉しかった。
頑張って元気そうにしていただけなのかもしれないけれど、
それでも・・・それでも・・・私は嬉しかった。








ん~・・・

近頃どうも、痛い話ばかりしているような気がする。
負の連鎖は断ち切らにゃならぬ。



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“る”は「留守番」の“る”

2014年04月03日 11時28分22秒 | ぺこちゃんにまつわる話
ある日のぺこちゃんとの会話に、グサッと来ている今日この頃。

背の君のアジトに1時間ばかり手伝いに行く前に、ぺこちゃんに声をかける。
その時点でぺこちゃんは、お休みの土曜日なので、のんびり起きだして朝ごはんを食べているところ

休日の彼女のお昼ご飯は、朝ごはんが遅いので、2時過ぎに軽めの物を準備しておく。
私が少し外出する時は、途中で突然に何かあって遅くなっても良いように、お弁当を作っておくのが常だ。

で、お茶のポットとお弁当を乗っけたお盆を置きに部屋へ行った時、いつものように
「兄ちゃんの所に行って来るから、ちょっとお留守番しといてね。」と言ったら
「分かってる。毎日留守番してるから大丈夫!」と元気にお返事。

・・・・・・え?・・・毎日留守番させているつもりはない。

私が一瞬、ぽけ~としたら、ぺこちゃんはこちらをチラッと見て
「大丈夫、大丈夫、慣れてるから大丈夫。」


・・・・・・は?・・・本格的に留守番しているのは数か月に一度なんだけど。


・・・・・・そうか。そうか、そうか。
ぺこちゃんは、私がかぁちゃんのトイレやお風呂に入れている時も、留守番してると思っているのか。
まぁ、そうだわなぁ。私がどこへいようと、家にいない間は“留守番している”事になるんだなぁ。
隣に居る時以外で外に出る時は、買い物だろうが何だろうが、
時間を気にして、なるべく「おやすみなさい。」を聞いてから、夜に出来る事は待って
どうしてもって言う時は、ご飯やおやつや飲み物やお風呂の時間や・・・気が付くだけの、ありとあらゆることを準備をしてるけど
その気遣いを分かって欲しいと思う事自体、私の傲慢であるのだな。

仕方ないねぇ・・・と、苦笑いしながら、ふと思い当たる事に気付いた。
ぺこちゃんの施設の面談に行くと、必ず「お義姉さんもお忙しくされてるんですね。」って言われるけれど


・・・・・・そうか、そうか、そうかぁ!!!
お喋り大好きぺこちゃんは、きっと毎日「昨日も留守番したよ!」って言っているに違いない
そんなぁ、言葉の取り方によれば、まるで保護放棄しているように聞こえるではないか・・・


お喋り大好きなんだけど、分かっている事より正しく分かっていない事の方が多いのだけれど、
様々な事でそれが、プロのスタッフさん達に分かってもらえないのが一番辛い。
叱られるのを必要以上に恐れて、言い訳を作って話をしてしまっても、それを鵜呑みにされるのが悲しい。

・・・なんて事を誰とも話が出来ないので、ここでちょいと愚痴らせていただきましたよ~


とは言え、毎日でなくても しっかり留守番出来るようになったのは有難いし
ぺこちゃんは、自分では一生懸命頑張ってるんだって事も分かってはいる。
はぁ・・・なんだかんだ言っても、私自身の度量の狭さだわなぁ


グサッと来た心を慰めるかのように



桜満開




あちらこちらで、花盛り~



桜の花は必ずしも美しい思い出だとは限らない。
もう二度と笑顔では観られないと思った時期もある。
けれど、やはりこうしてこの木に慰められている。

「ちょっとぉ、何をうだうだ考えてんのぉ?」
「私なんか、なんぼ咲いていたかったって、一週間も咲いてられへんねんでぇ。
 ほれ、また雨言うてるやろ?せっかくやっとこさ咲いたとこやのに、ほんま、かなんわぁ。」

時として、桜の花は大坂のおばちゃんになるものらしい












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