なぜ、そこに？

あのー、今年は特に蚊が多くないですかね？

……うちだけ？

特にかぁちゃんの階段の昇降時には、
「はぁっ？」っと毎回叫び声に似た声を出してしまう程
ふわりふわりと、黒いものが舞い降りる。
払っても払ってもやって来る
否！両手が塞がっているので払えないので、足をパタパタさせたり
首をフリフリしたり、危ない事このうえない

これはたまったものじゃないと、虫除けスプレーをかけて、
「刺せるもんなら刺してみい！！」と勇んで外に出る。

案の定、黒いもの達はやって来ない。
たいしたもんだなぁ……とニンマリしながら
かぁちゃんをベッドに転がして、ダダッと階段を駆け下り、倉庫にイス君と車椅子を収納。
奴らを寄せてなるものかと、タタッと階段を駆け上って家に入り、
手を洗おうと洗面所の鏡をふと見て愕然とした。

はぁ？…………
目頭の横っちょに例の赤い膨らみが………
見た途端に痒みが襲い来る。

な、なんでそこに？
眼鏡を通り越してそこ？？

おい！お前ら意地になってないか？
若くはないが、顔は顔！！
目元パンパンって、どーしてくれんのよ？？


元より私のは虫刺されにもアレルギーがあるもんで
プクッと可愛ゆく膨れたりはしませんのよ


秋口の蚊は子孫を残す為に必死なのだと言います。
皆様もお気をつけて。





ほんとに、皆様、お体にはくれぐれもお気をつけて。

幸せってなんだっけ？なんだっけ？

何年もかかって、あっちこっち突っつき回して
私の学生時代の記憶が残る場所を次々に新しく建て替えやがっ………
いいえ、お建て替えあそばして
そろそろ終わりなのか？完成なのか？と思ってたら
おい！そっちも変わるのかよ⁉️

と言った具合の大阪駅周辺は
もうすっかり知らない街になってしまった。

……なーんか寂しいねぇ……
ここで道に迷いそうになるかねぇ……


と！と！思い続けておったのですがね、どうやらそれだけではないようで

まー！何という事でしょう

古くからの地下街に
うら若き私が殆ど毎日の様に通っていた所に
まだまだ記憶の残像息づく場所に


元々あったユザ○ヤ、キデ○ラ○ドのすぐそばにカワ○とニ○リが新しく加わって

まーーーーっ！！
ちょっとちょっと！こんな幸せな事って

時間の許す限りウロウロうろうろ
あれ見てこれ見てウロウロうろうろ

これまた古い喫茶店で『冷コー』なんぞを頂いて休憩しながら
何とも贅沢限りないひと時を持ちました。

2人デイの間の束の間の私だけの、私の為の時間
こんな近くに色々あるのになぁ……
その気になればいつだって来られるのになぁ……

もう少しフットワークを軽くしなきゃね。
と、グラスに付いた小さな水滴を人差し指で拭ってみた。
一瞬、いつもと違うタイムスリップ。

からりと崩れる氷の音にすぐに現状へ戻されはしたけれど


いつになれば、自分のやりたい事を思い切り出来るんだろう？
しなければならない事だけで時は流れるばかりだ。

なんて事をいつもの様に嘆く事もなく
見てるだけでその気になるのも悪くない。
なんだ、やりたい事だらけだよ！と思える事が幸せだったりしてね


けれどもっと幸せなのは、週末に突然やって来た秋風の心地良さ
汗をかかずに動ける事は何て体が楽なんだろう

そして、それよりも何よりも幸せなのは
今しがた、少し眠ろうと転がったらば、
レースのカーテン越しにこちらを覗いているおっ月さんと目があった事。


今宵はいとも簡単に、幸せひとつみーつけた