壊れる時には、諸々がつれだって
壊れる物らしい。
携帯電話が壊れて、未だに慣れない新機種といかに仲良くなろうかと、
日々頭を悩ませているのと時を同じくして
私の相棒のパソコンが、近頃ちっとも構ってやらないので機嫌を損ねてしまった。
キーの一部が反応しなくなってしまったのだ。
パスワードに使っている文字なので、尚始末が悪い
あちこち開く事が出来ないのだからたまったもんじゃない。
仕方が無いので、外付けのキーボードで一時凌ぎをしているのだが、なんだかなぁ
膝は未だ完治せず、踏んだり蹴ったりだな…なんてくさくさしてたら
今度は②から悲壮なメールが届いた。
クーラーが壊れた!!
例によって一言である。
クーラーのある部屋はない部屋より家賃が少し高いとは言え、
格安の家賃で、昔ながらの下宿屋さんの一部屋を住処にしている彼にとってはこれは大事件なのだ。
ただ、そのお安い家賃に気兼ねして、クーラーが壊れた事を、大家さんに言い出せずに、
ひと月は扇風機で我慢したけれど、
近頃いよいよ身の危険を感じ始めたようで、意を決して大家さんに話をした所、クーラーは直せないの一点張り。
大家さんの気持ちも分かる。
学生相手のボランティアのつもりの部屋に、一人居座っている正体不明の輩である。
奴が居る限り、家のリフォームすら出来ないのだ。
これを機に出て行ってくれればいいのになぁ…
だから私が代わりに言った。
おめえよう、今が潮時。はよ引っ越せ!!
腰の重い彼であるが、この暑さについに白旗を挙げて、先週新しい住処を見つけ出し、引っ越し準備に右往左往の日々を送っている。
遠目に見ていようと思ったけど、立つ鳥が後を濁しては、末代までの恥!!
あ、いや、すこしの不具合でも、残された方は気にかかろう…
そう思われると蹴ったクソ悪いので
引っ越し後の掃除のチェックだけは、担当する事にした。
……共同台所と、共同トイレがあるもんで…使ってるのは一人だけど
昔の学生さん達はクーラーなんてなかったのにって思わないでもないが
赤道直下のかの国では、毎日続いた停電で電化製品 はただの箱。
そんな中で団扇を頼りに暑さが凌げたのは、そよ吹く風があったから。
昔は、夜風が涼を運んだのだ。
辺りは学生さん達が多く暮らす、ワンランク上の集合住宅地。
数十台の室外機に囲まれて過す夜の熱気に悲鳴をあげるのを、
我慢が足りぬ、修行がたりぬと、私には言えぬわいなぁ
しかしながら、物が壊れるのは、新たな出会いのきっかけでもある。
モノにせよ、人にせよ…だ。
ならば、小さいながらも新たな旅立ち。
悲しさ辛さを全て置き去りにして、我が身はを真っ新な中に投じる願っても無い機会を与えられたのだ。
こりゃあなかなか、気分が良くはないだろうか?
うんうん。
その気になれば、振りもいつかは実となろう。
壊れる物らしい。
携帯電話が壊れて、未だに慣れない新機種といかに仲良くなろうかと、
日々頭を悩ませているのと時を同じくして
私の相棒のパソコンが、近頃ちっとも構ってやらないので機嫌を損ねてしまった。
キーの一部が反応しなくなってしまったのだ。
パスワードに使っている文字なので、尚始末が悪い
あちこち開く事が出来ないのだからたまったもんじゃない。
仕方が無いので、外付けのキーボードで一時凌ぎをしているのだが、なんだかなぁ
膝は未だ完治せず、踏んだり蹴ったりだな…なんてくさくさしてたら
今度は②から悲壮なメールが届いた。
クーラーが壊れた!!
例によって一言である。
クーラーのある部屋はない部屋より家賃が少し高いとは言え、
格安の家賃で、昔ながらの下宿屋さんの一部屋を住処にしている彼にとってはこれは大事件なのだ。
ただ、そのお安い家賃に気兼ねして、クーラーが壊れた事を、大家さんに言い出せずに、
ひと月は扇風機で我慢したけれど、
近頃いよいよ身の危険を感じ始めたようで、意を決して大家さんに話をした所、クーラーは直せないの一点張り。
大家さんの気持ちも分かる。
学生相手のボランティアのつもりの部屋に、一人居座っている正体不明の輩である。
奴が居る限り、家のリフォームすら出来ないのだ。
これを機に出て行ってくれればいいのになぁ…
だから私が代わりに言った。
おめえよう、今が潮時。はよ引っ越せ!!
腰の重い彼であるが、この暑さについに白旗を挙げて、先週新しい住処を見つけ出し、引っ越し準備に右往左往の日々を送っている。
遠目に見ていようと思ったけど、立つ鳥が後を濁しては、末代までの恥!!
あ、いや、すこしの不具合でも、残された方は気にかかろう…
そう思われると蹴ったクソ悪いので
引っ越し後の掃除のチェックだけは、担当する事にした。
……共同台所と、共同トイレがあるもんで…使ってるのは一人だけど
昔の学生さん達はクーラーなんてなかったのにって思わないでもないが
赤道直下のかの国では、毎日続いた停電で電化製品 はただの箱。
そんな中で団扇を頼りに暑さが凌げたのは、そよ吹く風があったから。
昔は、夜風が涼を運んだのだ。
辺りは学生さん達が多く暮らす、ワンランク上の集合住宅地。
数十台の室外機に囲まれて過す夜の熱気に悲鳴をあげるのを、
我慢が足りぬ、修行がたりぬと、私には言えぬわいなぁ
しかしながら、物が壊れるのは、新たな出会いのきっかけでもある。
モノにせよ、人にせよ…だ。
ならば、小さいながらも新たな旅立ち。
悲しさ辛さを全て置き去りにして、我が身はを真っ新な中に投じる願っても無い機会を与えられたのだ。
こりゃあなかなか、気分が良くはないだろうか?
うんうん。
その気になれば、振りもいつかは実となろう。