変化の春

２月は役所関係の書類の提出が多かったぁ。
……何回やっても苦手だわ。

けれど、様々な書類って基本的な事 は変わらないけれど
添付する書類が変わったり様式が変わったり
でも、今年はどちらかと言えば、精神をすり減らす事なく、平穏に終わったような気がする。


さて、このひと月で、急激な変化があったのは、ぽん。
これまでも幾つか候補はあったものの
ぴいを含めて首を縦に振るまではいかなかったのに
こういうものは、何かしら縁に導かれる物なのか
少人数規模の綺麗な所で、周りの景色がいかにもぽん好み。
誰よりも本人がすっかり気に入ってしまって、
4月からグループホームへの入所が決まりそうだ。

「グループホームに行くねん！」と手を叩きながら朝から晩までハイテンション

果たして、本当の意味でそれが分かっているのか？
週末には家に帰ると言う事で、
まあ、一応やってみるかぁ……と周りの心配は尽きないけれど、
兎にも角にも、慌ただしく一歩前に踏み出した。

そう、駄目だったらまたやり直せば良い。
彼はまだそれが何度でも許される年齢だから。
自分も周りも揺さぶり揺さぶられつつ、試行錯誤を繰り返せば良い。
・・・若いっていいね。


それが難しくなって来ているのを痛感したのはぺこちゃんの事。
６５歳から介護保険が優先される・・・と言う意味がやっと何となくわかって来た。
グループホームの受け入れ態勢は６０歳以上は困難である事も。

こちらは既にやり直しが効かない年齢になって来ている。

慎重に、慎重に…………

私自身の認識不足を反省しつつ、彼女の体力的な自由がきくうちに
新しい一歩を踏み出す準備を始めなければいけないかもしれないと
ようやく覚悟のような物が芽生えてきた。



早くも2月が終わる。

春よ来い。はーやく来い。


ん….あんまり早く来なくていいかも……

こんにちはお日様

わお～～～～～～～っ！！


かぁちゃんが静かに眠ってる。
ロデムも毛布の上で丸くなって眠っている。
そこだけが、のんびりと優しい。


そこへ・・・日差しが差し込んでいる


ふにゃぁぁぁ・・・


一昨日、ベランダ側の足場がすっかりなくなった。
差し込む光が眩しくて思わず目を細めてしまった。

あれ？家ってこんなに明るかったっけ？
いやぁ、いやぁ、
久しぶりに家の中から「お日様、こんにちは～」


そして昨日、堤防側の足場もすっかりなくなった。
夕餉の支度をしながら振り向くと、


いやぁ～～～～ん
夕暮れの日差しの中でジョギングしている人達が見える～～～


やっと我が家が帰って来た！って感じがする。


いやぁ、9月の初めに足場と養生シートで窓という窓を全部囲塞がれてから５か月。長かった・・・。
勿論、古い集合住宅なので過去にも壁面塗り替えの工事はあったけれど、ここまで長いのは初めて。
塗り重ねた過去のペンキを剝がしてからの塗り直し。
徹底的にやってくださってました。
それは嬉しい、だがしかし！

空がどれだけ澄み渡っても家の中は薄暗く
居間に所狭しと干された洗濯物に気持ちが圧迫されて、すっかり片づける意欲を失ってしまっていたけれど
せっかく外観はピッカピカになったので
うん！今年はじっくり家の中身を片付けよう。






ん？・・・でも、ぺこちゃんが少々おかんむり・・・

もうちょっと、もうちょっとだけ待っててね。

玄関側の階段の修繕があと少し残っているので、そちらの足場と養生はそのまま。
クーラーの室外機なんて、宙づりにされたまま既に二か月。
床に張られた養生は、かぁちゃんのすり足で穴があいてしまったので、自主的に補強。
・・・の、ままなのである。

あと一週間もすればきっと窓を開けられるから、もうちょっとの辛抱だからね。


冬来たりなば春遠からじ
足場去りなばお日さん遠からじ


・・・ん？・・・ま、いいか

今朝の会話

朝６時過ぎ、いつもの様に背の君がアジトへ向かう。
朝のおにぎりとお昼のおにぎり、卵焼きと野菜メインのおかずと、お味噌汁のポットを携えて
まだまだ寝ぼけ眼のぼっけ～とした顔の私に向かって言う。

「ほんで、宇宙人はどないなった？」
「ん～、昨日と一昨日は出んかったけどなぁ。」
「そうか、けど、気ぃ抜いたらあかんで。」
「うん。今日また出てきたらかなんしな。」

「ほな、行ってきます。」
「はい、気をつけて～。」

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普通に喋ったその後で、洗い物をしながら徐々に覚醒して、気付く。

なんやぁ？さっきの会話？？？




実は先週中ごろからですねぇ

「あぁ、台詞が全く入らない・・・。」と苦しみまくって本番に臨んだ私を
おそらく友人達（顔の記憶はないが）が責め立てるという夢を立て続けに見て
その度に嫌な気分で目覚めてしまう事が数日間続き（しかも連ドラみたいに）
激しく睡眠不足な気分が抜けず、ひじょ～に疲れておったのです。

で、何度かその夢を見て行くと、どうやら意志の疎通の困難な会話と時折聞こえる本音部分を
トータルして考えると、彼女、彼等達が、宇宙人らしい事に気づくに至ったのでありますよ。

だって、個体の資料を集めるってひそひそ話をしてるの聞いたもんっ！！


あんまり何度も見るもんだから、ついに背の君に話してしまったのですよ。
「どうも、寝たら宇宙人が来て起こすねんけどどう思う？」と
色々と聞いたその後で、背の君は「あほちゃんうか！」とは言わず、こう言った。

「・・・それは、その中ではあんたが宇宙人なんと違うか？いや、絶対そうやろう。」


なんだ！そうだったのか！！






よく分かったような分からないような・・・
けどまぁ、かぁちゃんにしてもぺこちゃんにしても、近頃パニパニ傾向にあるぽんの言動にしても
そうか、私が♪遥かな星が故郷だ♪ったりするもんだから、理解できない事がたくさんあるのだな。

だとしたら、まぁそれは仕方ないのかもしれないし
それでも何とかなっているのは、幸いな事なのかもしれんな。

・・・と、妙に納得したようなしないような・・・


けどまぁ、それからは、あの夢の続きは見てはいないって事は
頭のどこかで何かが分かったと言う事なのだ・・・・・・・・・・・・ろうか？？？





とかなんとか、相変わらずぼけ～～～っと考えているうちに２月突入。
あぁ・・・１月の記憶が半分くらいないぞ～っ！



ん～、おそらく知らないうちに故郷へ帰っていたに違いない・・・