











想定外の事に翻弄されるのがずっと苦しかったし悔しかった。
焦りともどかしさに唇を噛み、動悸を抑えようと無駄な深呼吸を繰り返す。
一つの想定外ですべてが狂う事に、やり場のない怒りがどんどん膨らんでゆく。
自分の無力さと直面する事が腹立たしく、声高に叫びたい衝動を抑えるのが辛かった。
けれど、そもそも、自分はもともと無力なのだ。
その頭の中のちっぽけな宇宙の中で作り出した“想定”などと言うモノは
もともと取るに足らないモノなのかもしれないと、ようやく気づいたかもしれない。
勿論、その“想定”は全て自分にとっては絶対に譲る事が出来ない大切なモノなのだけれど
無遠慮に入り込んで来る想定外の事に「しゃぁないなぁ・・・」と迎え入れるような
一瞬焦点を失ってしまう瞳を慌ててもとに戻して現実をしっかり見つめなおすような
ウエルカムやで!想定外!!と、にっと笑って返せるような
・・・そういうものに私はならないといけない。
と、そんな事を思いめぐらすクリスマス

そう、だって今日はクリスマスだもの。
誰が何と言ったって今日はクリスマス
何か特別な力が与えられる様な、そんな気になるクリスマス

さて、今年もリセットボタンをしっかり押させていただきます

まっさらなページに刻んでゆく様々な想定内や想定外の事に愛を込めて

イヴの夜にこんなに雨が降るのは切ないけれど
切ない分、これまで出会ってくれた人達が尚愛おしい。
この日ばかりは心静かに、様々な人達の顔を思い浮かべてみる。
この時を今年も与えられた事に感謝。
雨脚は少し強いけれど、それだけに思う気持ちは狂おしい。
お元気ですか?
暖かくしておられますか?
幸せな時を過ごしていらっしゃいますか?
どうか、あなたがお幸せでありますように。
笑顔の時が少しでもたくさんありますように。
あなたの笑顔を思い出すと、とても幸せな気持ちになる事を
お一人お一人にお伝えしたいクリスマスです。