『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

文通?

2012年06月28日 03時55分04秒 | かぁちゃんにまつわる話
「かぁさん、今日は何度もタイタニックやってはりました。」と送りのデイのスタッフの兄ちゃんが言うので
「ちゃ~♪ら~♪らぁ~♪」とつい歌ってしまって新人スタッフさんを驚かせてしまった
年明けにベテランスタッフさんが退職され、最後の送りの担当の時に
「私、かぁさんがたくさんお喋りしてくれてはった時から御世話になりました。歌もたくさん聞かせてもらいました。」
って、声を震わせながらおっしゃるものだから、涙が溢れてどうしようもなく
二人で泣きながらぺこぺこしてたのを困ったような顔で黙って見ていた兄ちゃんも、もうすっかりベテランになった。

連絡帳には「かぁさん、今日は歩行の時に斜め45度になっておられます!とっても危険です!」と書いてあった。
前日、手引きで歩かせていると足が出なくて倒れる寸前の所を力技でカバーしたので
「昨日は過去最高の右傾きでヒジョーに危険です!!」と私が書いていたからだ。



                    
          まだ、これの倍くらいはある。いつの間にかふえちゃったなぁ・・・
          今は週に4日のデイサービス。一番の話題は出たか出ないかだけれど(笑)



             
          ついついぎっしり書いてしまう私の悪い癖に付き合って
          お返事もぎっしりと、時にはイラスト入りで書いてくださる。
          連絡帳と言うより、どちらかと言うと文通、あるいは交換日記に近いなぁ


もちろん、最初から今のように冗談半分、うけ狙い?な文章を綴っていた訳じゃない。
それどころか、前のケアマネさんが我が家の状況をスタッフさん達に伝えてはくれていなかったようで
ぺこちゃんとかぁちゃんの帰宅時間が重なる事が多いので、ぺこちゃんが帰ってからでないと家を出られず
デイの送りの時間にかぁちゃんの当時の家にたどり着けない事も度々あり、その為に多くの誤解を受けていたようで
書いてある文章に穏やかでない気分になった事も多々あったのだ。
そうそう・・・「え~っ?そうだったんですか?」と、今のケアマネさんに変わった時に言われて
初めて、ありゃ、何も通じてなかったんだと知ることになったんだっけな・・・。

これとは別に朝の送り出しの時間に来てもらっていたヘルパーさんとの連絡帳もあるのだが、こっちは別の意味で面白い。
書いた内容が殆ど伝わっておらず・・・あの頃の私の切羽詰まった精神状況が行間ににじみ出ている(笑)


いつか時間が出来たなら(そんな日が来るのかどうかは知らんけど~
開かずの間の開かずの段ボール箱から初期の頃の連絡帳を引っ張り出して最初から読み返してみよう。
数十冊のノート達は紛れもなくかぁちゃんの・・・本来のかぁちゃんでなくなって行く過程の記録なのだから。




・・・なんてぇ書き方をしたら、ちょいとしんみりに聞こえるけれど、そうじゃなくって
日々の出来事に翻弄されっぱなしの、お先真っ暗闇の中。どうすりゃいいんだ!!のあの頃から
出たか出ないかが最重要項目の、ありゃりゃぁこりゃりゃぁ♪の現在までの移り変わりの記録なのだから。






そろそろ・・・頭ん中がぴ~ひゃらら♪となりつつあるのです・・・。
早く変身しろと、誰かが私を呼んでいる!!・・・いや、そこを敢えて冷静に、冷静に。
その前にしておかねばならない事がまだまだ沢山あるんだもんね




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古都でまったり

2012年06月25日 04時56分00秒 | 日々の出来事
まったりではあったけど・・・雨ざぁざぁだったなぁ・・・
と、只今雨音をBGMにこれを書いておりますが、あれからすでに1週間以上経過。
どうしてこんなに・・・と、ふと我に返る度に時の流れの速さに焦りを通り越して半べそかきそう。

いけない、いけない。湿っぽいのはお天気だけで十分だっ!
って事で、先週の土曜日にぴぃと二人で行って参りました。


                    
                     ここだぁよぉ♪

何度かこちらでも書いたけれど、私達はこの街に8年間程住んでいた。
私は11歳~18歳。ぴぃは8歳~15歳。多感な少女時代をすっぽりここで過ごしたのだ。
(うへへ、多感な少女時代はあったのですよ私にも)
私たち家族にとっては嵐の時期をも含んでいた時代なので、私はここで過ごした記憶があまり残っていない。
結果的に沢山不義理をしてしまったので、きっと忘れた方が楽だったのだとも思う。
ただ、ぴぃは小中学校時代の殆どをここで過ごし、最初の職場もこの街だったので私よりもこの街には詳しい。
我々姉妹がこの街に連れもって来たのはどのくらいぶりだろうと、行きの電車の中で思い出そうとしたら、ぴぃが言った。
「おねぇと奈良の中心に来るのは初めてやで!」
「・・・ほんまかいなそうかいな。」そうだ、確かにそうだ。

折から雨脚が強く目的地たどり着く前にびちゃびちゃになりそうだったので、まずはバスで目的地に移動。
ちょっとぉ!バスのデザイン変わってるし~。
若草色のボディは?小豆色の鹿の絵はもっとデカかったろうが?
実は到着する以前に、電車の中で早くも「え~っ?え~っ?」は連発していたのだ。
平城旧跡にはでっかいのんが二つも建ってるし、母校の最寄りの駅前はビルが並んでいるし・・・
30年以上の時の流れをまざまざ見せつけられて、もはやすっかり観光客気分♪

校区内だった昔ながらの家並みには、こじゃれたお店もあちこちに出来ており
時々傘をさすのを忘れながらのそぞろ歩き。へぇ、こんなに楽しい街だったんだ。


                    
                蚊帳ふきんは愛用しとります。
         南国で使うはずだった蚊帳は真っ新のまま倉庫に眠ったままだけど


                  
         軒先の野あざみに惹かれて入った店で買っちゃった針刺し♪
         母がこの花が好きでねぇって、ついついお店の人に話をしたりしてね。


                   

        さるぼぼ!!ここでもさるぼぼ?と思ったら“身代わり猿”なんだって。
こちらの中が凄かった!無料で拝見出来るのでふらふらと入ったけれど、またしてもえ~っ?え~っ?!!
何故ここに?どう~してここに?と言ったモノがてんこ盛りでびっくりドッキリ。


地図を頼りに、あちこちお店を探したり見たりしたけれど、雨に邪魔されてあまり入れず
そんな中、唯一にゃんこだらけの焼き物のお店でついつい長居してしまい

                   
         もみじ買っちゃったぁ♪♪・・・よこっちょに主役が・・・


                   
               くふふ・・・ちっこい素焼きの黒にゃんこ 


                   

          ぴぃが教えてくれた古くから続く刃物屋さん!!


満足じゃぁ満足じゃぁ♪ぴっちぴっちちゃぷちゃぷらんらんらん♪と
おまんじゅう買って、おせんべい買って、ワサビ葉寿司買って、懐かしい商店街をじっくりまったり。
気が付けばすっかり暗くなっっちゃってた。




                  
                行基さん、また来ますね♪


             40年前から待ち合わせの場所はここだった。
         変わりゆくものと変わらないままのものが同居しながら未来へ続くのだね。


さ~て、私もあれこれ始動だ!まだまだ未来はこれからな~のだ!!      

               




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ざっくざく♪

2012年06月21日 04時22分33秒 | 日々の出来事
かぁちゃんはショートから可愛くなって帰って来た
帰る日の朝、ショート先から電話があり、何かあったのかとドキッとしたのだけれど、その内容は
「今日は散髪のある日なのですが、どうされますか?」との事。
「え~っ!いいんですかぁ?」わ~いわ~い♪とお願いした。
近頃、傾きが酷いのでついに自分で散髪するのは断念。
ここ3回程は近所の美容院へ連れて行っていたので大助かり。

あはは・・・前髪が短めにおかっぱさん風になっていて、きょとんとした顔に良く似合う。
ほっぺに虫刺されの赤いポチッが出来ていて、どうみても悪ガキの風貌である

送ってくれたのは移動になった前回の担当スタッフさんと新人でない今の担当スタッフさん。
「こうやったら真っ直ぐ歩けますからね。」と、例のダンスステップを披露したり
階段を上る時の支え方を伝授したり「わぁ、ほんまや!」って声を揃えて言うなよ兄ちゃん(笑)
「かぁさん、さよなら。また来てくださいね。と代わる代わる兄ちゃん達に声をかけられて
かぁちゃんは二人の方をじ~っと見つめたあとで口を横に開きかけたので
「あれ、笑ってる♪」って私が驚いて言いかけたら、次の瞬間くしゃみをひとつ。
・・・しっかりオチをつけてくれた

そこでのんびりはしていられない。
すぐに出かける準備をしてクリニックへGO 注射も11回目・・・まだ11回目
そして、今日は歯医者へGO 新しい義歯が出来上がった♪

たったそれだけなのに、一日おきの通院って結構疲れる。
「あ~、しんど・・・」と何度もぼそぼそ言いながら、近所のスーパーでぼっけーと買い物をしていたら


・・・・・・これ、今どきの流行りなんですかいの?


               

          ザクザクザク・・・ってザクがザックザク


欲しい!と思ったけど、人数分買うとなるとお値段が・・・
だってやっぱり一人一個ずつ出ないと!切ってはいかんでしょう切っては!!
いやいやいや、もう、あんたも好きねぇ、ちゃんと絵まで添えてある。
しかも段ボールに直書き・・・ちょっとぉ達者に描いてあるんだからせめて画用紙か何か・・・
もう、おばちゃんに言いぃなぁ、イラストボードあげるやんかぁ!!

な~んて、お豆腐売場の前にしばし立ち止まり、すっかり元気を取り戻したのでありました。
それにしても、あの形だから豆腐になれたのよね・・・アナライザーもいけるかな・・・
ウルトラマンいけそうだわね。ライダーは触角が難しかろう・・・


良からぬ想像は時には疲れをすっかり忘れさせてくれるもののようですよ


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今日の工作・・・?

2012年06月15日 01時56分56秒 | かぁちゃんにまつわる話
まずは

                    
         ラベルの端っこに太マジックでべ~っと線を引く。
         3色に色分けするのを忘れずに!




つぎに 
              
         食品用の小さいパックとペンチを準備する。




               
         袋の上からペンチでむぎゅっ♪と潰す。
         これ、けっこうストレス発散になるです


              
それから
              
         潰したのを新しいパックにその度移して、必要分揃える。



              
         ラベルをはってできあがり~♪
         ラベルの色分けは、赤が朝、昼が緑、夜が青。
         

かぁちゃんの義歯の金属部分がポッキリ折れちゃったので、ショート中の薬はこのようにする。
名前をいちいち書くのが面倒なので、ハートの所ははんこを押して時間短縮。
でも、ラベルには忘れずに日付も書き入れる。間違い防止の策である。
あとは朝、昼、夜をまとめてクリップでとめる。(中身が踊らないように)



かぁちゃんは普段は錠剤をバリバリ噛み砕いて飲んでいる。
けれど歯がなければどうしようもない。
かぁちゃんは日頃から、歯ぎしりが強すぎて義歯のトラブルが頻繁なので、しばしば薬を砕かなねばならない。
最初にショート先に相談したら、家で砕いて持たせて欲しいと言われちゃったもんだから仕方ない。
あれこれ試して最終的にたどり着いたのがこの方法である。

これって、かな~り面倒くさい
けど、ペンチを持った段階でちょっとだけ嬉しくなるし、むぎゅってした時の手ごたえはなかなか快感♪
んで、出来あがった時にはそれなりに達成感もあるものなのだ。
・・・こんな事で達成感を感じるっていかがなものかと思わないではない


そうそう、薬を砕く道具は市販されているけど、私の感覚ではけっこうお高いので、
万が一必要に迫られた場合にはお試しになってはいかがでしょ?
金づちでガンガンするより、音も静かで夜中でも作業出来ま~す




なんちゃって・・・役に立たないかもしれない事を長々と書いてしまった

かぁちゃん、この薬を持ってショート中。
う・ふ・ふ・・・今から朝まで眠れるのですよ~
        
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やっぱり頭のねじ(^^;

2012年06月11日 10時17分10秒 | 日々の出来事
うわぁ・・・・
近頃誤字脱字が益々多いなぁ・・・
見直さないもんなぁ・・・

ベッドに転がって携帯から自分の書いたものをチェックして反省しきり。
直さなきゃ・・・と思いつつそのまま夢の国へ大驀進♪

朝もガバッと勢いつけて起き上れる程、まだまだ元気なつもりだけど
(本当は、ゆっくり起きた方がいいんだっけ?)
相変わらずバタバタと時間が過ぎてゆく。朝は特にその早さが早い。

かぁちゃんを送り出して、ぺこちゃんのお迎えの合図(電話の呼び鈴3回コール♪)を待ちながら
ぺこちゃん用のポットを洗おうとしたら、背の君が台所でドリップパック式の珈琲を入れていた。
なんの話題だったか既に忘れてしまったけれど、自分が大きな声で喋っていたのは覚えている。
喋りながら視界の片隅に電話機のオレンジ色の明かりを感じた。

ん?ん?
「なぁ、今電話鳴った?」って聞くと「鳴ったで。」だってさ。



・・・・・ええええええっ・・・聞こえなかった・・・
・・・・・やっぱり頭のねじ・・・緩んでるんやぁ・・・


休息が必要だ!頭の!!

明日からは雨の予報なので、今日のうちにと洗濯機が隣と併せて三回転。
ばしっと気持ちよく干したら、そのままいつもより遠くへ買出だしに行って来よう。
商店街を一人でふらふらしながら、頭に栄養を注入して来よう。
ねじがすぐに緩まないように。


梅雨入りしましたね。
貴重な晴れ間を楽しみましょうぞ♪
では、行ってまいります。
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ねじが外れた

2012年06月11日 04時31分48秒 | 日々の出来事
かぁちゃんの晩御飯が終わって、パジャマに着替えさせようと、うんしょと立たせた時の事である。
カラリと音を立てて何かが床に落ちた。
「あ!ねじが外れた。」と、思った。・・・だって、小さなねじに見えたのだもの。

そのねじを、どうしてだか私はかぁちゃんのどこのねじだ?って思ったのだ。
一瞬だけだけど・・・真顔で・・・真剣に・・・
かぁちゃんはロボットじゃないよ・・・な
慌てて打ち消したけれど、あぁ・・・どうしてこういう発想しか出来んのか、
外れたのはかぁちゃんのではなく、むしろ私の頭のねじかもしれない。

いいかぁ。落ち着けぇ。アンタはもう半世紀を生きているのだぞ。
人の体に外付けのねじが不必要な事くらい分かっていて当然なんだぞ。
自分に言い聞かせながらも、機械仕掛けの脳の画像を空想してしまって可笑しいやら妙に焦るやら
そんな事を考えながらも冷静に?踏んづけたら危ないので、かぁちゃんを座らせて拾い上げると
それは・・・HA・・・何と“歯”だった。
正確に言うと、かぁちゃんの義歯の芯棒だった。
(かぁちゃんの上の歯は根が残っている所は芯棒を立ててそれを義歯で被せてあるのだ)

よくまぁ飲み込まなかったものだと、ほっとしたけれど、
どうして義歯を外して歯磨きしている時には全く気付かなかったんだろう?
前日歯医者に連れて行ったばかりで、金属部がぐらついているので応急処置をしてもらい
新しいものを作ってもらう為に型を取ったばかりなのに・・・。
溜息をつきながら、その歯がどこから転げ落ちたのかぼんやり考えたけれど分からない。
だって、着替えさせる間中、かぁちゃんは得意の“口真一文字”だったのだから。

とまぁ、そんな事をぐちゃぐちゃ考えていても何も解決しないし、解決しなければならない意味もない。
かぁちゃんを隣へ連れて行き、トイレを済ませてベッドに転がして・・・
いつもの一連の作業をし終えて、洗い物をしようとスポンジに洗剤を付けたところで
ふと口をついて出て来た言葉は「あぁ、歌いてぇ!!」

・・・もう、しっちゃかめっちゃかである。
・・・やっぱり頭のねじがどこか一本外れたに違いない。




多分、一人になる時間が極端に減ってしまった事が、頭のねじが外れる要因になっているようだ
別に極悪非道な事をする訳ではないのだから、やりたい事をすればいいのだけれど
“誰もいない空間”で何かに没頭する事で“自己満足な達成感”を得ていただけにどうもいけない。
どうやら私と言う奴は“結果”は見て欲しいけれど、それに至る作業工程は見て欲しくないのだな。
そうか・・・あれだな。
ほら、おつうさんも言ってたでしょ「私が機を織る時は絶対覗かないでください。」って。
けど、いつも傍に誰かが居るって事でのびのび出来ないんじゃこの先やってられないから早く慣れねば。



あ、それでも細々とは、いいかげんにだけど、ちょこちょこやってはおりますよ。

                
          ぴぃの誕生日が近いので何かないかな・・・と、
          突然思い立って柄にもなく石をつないでみたりして~っ♪

これには、穴に糸やテグスを通す作業は思ったよりはるかに忍耐力が必要とされるのだと思い知らされ


                
          Ⅱにずっと前に頼まれた繕い物にようやく着手
          ついでに繕えば何とかなるものをかき集めてつぎはきつぎはぎ~っ♪

これには、作業自体が地味な割に指先には結構力が必要なもので、持続力が困難な事を思い知らされ

私の性に合わないと感じつつ、それでもこいつらをやり遂げて次の物に早く向かいたい!
(あれも、これもやってみたい~っ♪)って気持ちは少しずつ出て来たような気がする。




またまたそのうち、中断せねばならなくなるかもしれず・・・
今のうちに外れたねじをしっかり締め直して、そんなこんなも性に合わせてみたろやないかいっ!!



 




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今日は東へ明日は西へ

2012年06月07日 02時05分27秒 | かぁちゃんにまつわる話
昨日は南へはたまた北へ
足の向くまま気の向くまま、こちらの思いに素知らぬ顔で、何ゆえ傾くおっかさん!!

かぁちゃん、上半身の傾きが半端なく、笑いを取ろうとしているのかと思う程の状態がかれこれ2か月。
以前から傾くことは度々あったけれど、近頃はその勢いが増して殆ど“くの字”に曲がってしまう。
日替わりで左へ右へ時には前へ・・・かと思えば何事もなかったようにしゃんとまっすぐ座っている事もある。
あっっぶねぇと、時折ひやっとするのは、椅子に座らせて靴を履かせている時で
足元に気を取られていると、上半身が墜落しそうなくらい傾いてしまうので
片手で上半身を支えながら右手だけで靴を履かせる。なかなか私の右手は器用である

それに、以前から支え無ではもちろん歩けないのだけれど
いやいや、ほんっとに直立が出来ない。いつも斜めってる。
それでも、手を引けばちゃんと足は交互に出せるので、しっかり前進可能である。
ただ、普通にお行儀良く手を引いていては支えきれない程傾くので、ちょいとこつがある。
傾きのある方の手を肩よりぐんと高く挙げて、もう片方は腰のあたりで手を繋ぐ。
挙げた方の手でバランスを取るのが決め手となる。そうすると
動きにくい方の左足がつま先しか床についてはいないけど、結構平気で歩いている。
でも、一番安定するのはかぁちゃんの左側に立ち、私の右手とかぁちゃんの左手を組んで
左手でかぁちゃんの右手を掴んで前方に突き出して前進。これだと危なげなく歩ける。
・・・まるでダンスしているような気分にもなれる

障害物がなければそのままスムーズに行くのだけれど
誰かの靴がデンッと玄関にあると、かぁちゃんはそのままピタリと止まる。
なので、私は右足で靴を片方ずつつまんで横へ移動。夏ならではの便利さである(裸足だも~ん♪)
ちゃ~んと綺麗に揃える事が出来るのだから、なかなか私の右足の指は器用である
(そう言えば、ず~っと昔、ぴぃを足の指で抓っていじめて・・・いや、遊んでたっけ。)


傾きが酷くなった頃から併せて酷くなったのが右手の震え。
左手はもう随分長く握りこぶしのままなので、食事の時も右手だけを頼りにしてるのに
小刻みに震えるのではなく、大振りなので器にフォークを打ち付けちゃって
カンカンカンカンと派手な音を立てる事がしばしば。
まるで半鐘を鳴らしているような騒がしさである。
けれど、その手を持って口に持って行くと、あら不思議。
その後しばらくは、ちゃんとご飯をすくって口に運んでいるからたいしたものだ。

と言う事は、この手の震えはパーキン野郎が悪化したのではなく別の理由があるのかな?
確かにいつも震えているのではないので、ひょっとするとかぁちゃんの数少ない自己表現の一つなのかもしれない。

と言うのも・・・
「かぁさん、ちゃんと返事してくれるんですよ。」と馴染みのデイのスタッフさんがいつも言ってくれるのだ。
そして何かと話しかけては「ほら、うんって♪」・・・確かにかぁちゃんはコクリと首を落とす。
落とした首は上がって来ないので下を向いているようにしか見えないのだけれど
それから気を付けて事あるごとに話しかけると、やっぱり首を下に向けている。これはなかなか楽しい♪

ある日、珍しくぴぃと話しながらかぁちゃんをトイレへ連れて行こうとしていた時である。
「かぁちゃんもばぁちゃんを看てたんやからしゃぁないわなぁ。」としみじみとぴぃが言うので
「そやけど、あん時は足掛け5年やったやん。かぁちゃんはもう10年やで。」と私が大きな声で答えると
かぁちゃん、喉の奥から絞り出すように「んんんっ!」と音を発したのだ。
きゅるきゅるでなく、んんん!なんだってばっ!!!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・う・・・うっそ~っ!?

ぴぃと顔を合わせて同時に叫んだのは言うまでもない。


かぁちゃんは私たちが思っているより理解できている事がたくさんあって
風の向くまま気の向くまま、今日は東へ明日は西へ。心は気儘に旅したりしてるのかもしれない。
そんな風に思ったらちょっと楽しい。



あのさ・・・だったら、傾くなよ~っ!!







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4代目

2012年06月03日 04時22分01秒 | 日々の出来事
結婚30年を過ぎ、大リフォームして今の家に住み始めて12年ともなると
順番にイカレテ来るのが電化製品である。

・・・物入りだぁ・・・
・・・あれもこれも、次から次へとよくもまぁ・・・

我が家で最も良く働く洗濯機は一足先に去年の暮れに代替わりをし
つい先日、リビングのクーラーも取り替えた。
そうして、つい先日やって来たのが・・・

             
              4代目冷蔵庫♪


色は「シルバー!!」(←ご存知であれば、シ○バー仮面の変身の時のしぶ~い感じでご唱和ください

この冷蔵庫という奴は、定位置にすっぽり収まっていると全く気にならないのに単独で見るとデカい!!
これを出して新しいのを入れる為には、通路にあるもの全てを撤去しなければならなかったので
まるで引っ越しか?と思うほど、色んな物を動かさねばならず思いの外疲れております。
いや、動かすのはお手の物なので億劫ではなかったのだけれど、元通りにする作業がどうしてどうして
大物は大方片付いたのだけれど、小物を整理しながら捨てる作業がなかなか終わらない。
特にマイデスク周りのあれこれが時間がかかるのなんの・・・
捨てりゃぁいい?これがそうもいかんのです。絶対使うのは分かってるんだからどうしようもない。
んで、この際細々と整理し始めたら、これがまた止まらない。
さっさと片付けて、いつでもミシンやその他諸々を使えるようにしないと・・・

こんな時はやはり叫びたい!「24時間、いや12時間でいいから私にまとまった時間をくれ~っ
無理だと分かっちゃいるけどやめられないっ♪
虚しく過ぎてゆく時間を黙したまま涙で見送るのは悔しいじゃぁあ~りませんか?



なんて言ってたらもう6月・・・だめだって、そんなに早く過ぎてしまったら・・・。






ちなみにこっちが働きづくめで疲れ果てた・・・
             
              よっ!三代目!!
            ありがとう。長い間お疲れ様


5代目に変わる頃、私は元気で居るのかしらん?
そんな事をふと考えてしまう歳になっているのですね。




・・・・・・・うわ~っ!やっぱり焦るわぁ!明日は時間の許す限りがんばるべしっ


             
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