朝ドラから蘇る記憶(その2)

去年の暮れかぁ……

ほうっ……ため息がひとつ、ふたつ……

現在を想像出来ないままに、

このタイトルで、前回の続きを書こうと思っていたのにそのままになってしまってたから

それこそ忘れないうちに続きを…😊

朝ドラはすっかり次の次に進んでいるけれど、前々回の思い出をしばし。

伊藤氏の歌声の思い出とかぁちゃんの思いが前回。

で、長崎の鐘の藤山氏については、かぁちゃんは少し苦手だったようだ。

何故なら、優等生過ぎるから！って言ってたのを覚えている。

小さい頃の私はそれを聞いて

そうか、あのおじさんは優等生なんだ！と思い込んでいた。

まぁ、それはかぁちゃんの勝手な思い込みであった事の他には何の根拠も理由も知らないのだけれど

ただ私は、幼心に、長崎の鐘の最後の部分

「かね〜が　なる〜〜。」の「る」の発音が凄く明瞭に感じたのを今でも思い出す。

そんな話をかぁちゃんとしたのかしなかったのか、

確か、かぁちゃんに聞いた話だったと思うが

「雪の降る日は楽しいペチカ🎶」の「ペチカ」の発音は

「ペチカ」ではなく「ぺ〜ぃひ〜ちか」と歌わねばならないのだと藤山氏が言われたのだとか。

ん？原語の発音に近いの？？

そうそう、夜来香は李香蘭より渡辺はまこよ！！って……

ふむ。そもそも、かぁちゃんと言う人は〜ねばならない思考の強い人だった様に思う。

そういった価値観を幼い私にその気がなくても叩き込んでしまってのだからどうしようもない。

今、自分自身の反省も含めて苦笑いしている。

伊藤氏が最期に紅白に出られた時、

朗々と歌い上げながらも、手が小刻みに震えていらしたのを見て

かぁちゃんが「お酒の飲み過ぎよ！飲まなきゃいいのに！」って言っていたっけ。

それは戦争が理由だったのか……と、ドラマを観ながら突然に思い出した。

実在した方々をモデルにした朝ドラの主人公達が私の記憶にある人達になって来た事に

それだけ自分も年を重ねたのだと実感する。

そうそう前回モデルになった難波女史は、

名前を言われれば顔を思い出す程度だったけれど、

ぴぃが記憶にないと言うので

「なんでぇや！オロ○インのCMに出てた人やん！」って言ったら

「あー、あの人かぁ。」と認識していた😉

元々ドラマが苦手な私だけれど、朝ドラを時計代わりに見始めてから久しい。

今回のは現代物だけど、最初に009のTシャツが出て来たから、それだけで全てOK😊

そう言えば、かぁちゃんと朝ドラを見た記憶があるのは……

いや、それが、おはなはんくらいしか無い

忘れないうちに

かぁちゃんがいなくなって4ヶ月が過ぎた。

……早いなぁ。

と、共に、いつしかかぁちゃんが居ないのが当たり前になって来つつある事が切ない。

写真の中のかぁちゃんは、随分若い頃の一番かぁちゃんらしい顔をしているのを選んだので

最期に過ごしていた頃の顔をうっかり忘れてしまいそうな気持ちになってしまうので

今のうちに色々書き留めて置こうと思う。

かぁちゃんが段々と寝てばかりいる様になったのは

最初の非常事態宣言が出て、ショート利用が中止になり、デイサービスも週に一度に減らした頃から。

私もぴぃも外出を徹底的に自粛して、とにかくコロナに感染するリスクを減らす事ばかりを考えいたので

訪問歯科も訪問リハも2ヶ月間程中止していた。

その間も毎日のお風呂と食事のたび毎の我が家への移動、トイレへの移動等、生活のリズムはそのままにしていたつもりだったのだけれど、

やはり外出出来ないと言う事で、かぁちゃんの筋力は衰えてしまった事は否めない。

ただ、往診の時々のバイタルや血液検査の結果は問題無かったので

体そのものは健康だったと思う。

ひ孫ちゃんに初めて会った時など私達の顔は見ないのに😓

小さい小さいひ孫の顔はしっかり目で追っていた

なので、そうかぁ！やっぱり私が思っている以上に色々分かってるのかぁ……なんて感動していた。

ただ、抱き上げて体重移動で片足をゆっくり交互に出す行為が殆ど出来なくなって、我が家への移動の時は、縦抱きで時々（私の）休憩の為に下に下ろして両足で地面を確認してもらうと言う移動の形に完全移行していった。

そして、昨年の秋から冬に変わる頃には、

各訪問の先生方に「かぁちゃん、確実にレベルダウンしとりますっ！」と胸を張って報告するくらいになっていた。

そーなんですよ。確かにそう言い切っておりましたよ。

お篭り生活が始まってすぐ、私自身にも少し変化があって

それまで無くてはならなかった音楽や映像が見られなくなって来た。

今年に入ってからは特に、一人でいる時は音楽も聴けない。テレビも観られない。

いや、聴きたくない、観たくないなんて事に😱

勿論他の人と一緒ならテレビを観てゲラゲラ笑いもするのだけれど、

かぁちゃんが居なくなって、それがどんどん酷くなってしまった。

これまでの元気の源が……

これまでの生きている証の感情が……

全く受け付けられない……なんてぇ事に自分自身が一番ビビっていた。

特にここ数ヶ月はいやいやいや、かぁちゃん！私のやる気も熱い想いも根こそぎ一緒持って行ったんじゃないだろな？